遠吠え
「死にたい」は間違った感情でも悪でもなくて
それは確かなのに避けるべき話題で事情で感情でそれも間違ってはいなくて
だってやっぱり残されたら虚しいから
あなたがいるから、あなたもいるから私生きてきたのに
もちろんそんな約束はしていないけれど
勝手に信じて勝手に裏切られたと嘆くのは自傷行為ですか?
「死」が逃げ道になってしまうことが断然不愉快
正当に認められるべき手段として確立すればいいのにと常に思っている
君を失った純粋な痛みだけに浸っていたいよ
勘繰りや虚実吹聴に惑わされるたび君のいのちが穢されてしまうのが許せない
あなたという作品があなたの手の及ばないところで何も知らない他人のおもちゃになってしまう世界なら
私は誰を何を敵にしてでも戦いたい
微力で虚弱でぶち壊すことはできなくても、せめて傷跡一つくらいは、誰かがその傷に気付けるように
いつだっていちばんきらきら輝いているものは
孤独の中にしかないんだと
孤独に埋もれたきらきらを掬い出せる人はきっと知っている
あなたはあなたでしかないけど
わたしもあなたとおなじなんだと
生きやすい世界なんかいらないから
一人をひとりを独りを
受け入れる世界を