私が尊敬する人　#06

尊敬する相手に年齢の上下なんて関係ない
心からそう思います

次誰書こうかと思ってたのですが、
偶然にも前回と同じ職種で同じイニシャルの方にしました

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私は制作会社の人間です
今の会社は2社目
時には自分の所属会社とは違う…
局や制作会社さんに出向して日々作業することもあります

そこそこいいポジションになってきて、久々の局出向でした
隣の席のデスクＫさん（前回とは別の方です）
ちょっとだけ私の年上？で、物腰柔らかいかわいらしい女性

初対面の勝手な印象は
・男性スタッフから人気ありそう（可愛いから）
・おしゃれな服が似合うけどブランド固めじゃない（可愛いから）
・お化粧きちんとしているけどけばくない（可愛いから）
・デスクの上がキレイ（可愛いから）
・声が優しい（可愛いから）
いや、後半関係ないな…

とにかくですね、いい印象しかないんです
そのせいのヒガミなのか、仕事しないタイプなのか…とおもいきや

めっちゃ仕事が出来る方だったんです

私の中で
デスクＫさん＝仕事が出来る説
が確立しそうなくらい
それでいて、なんでも間でも引き受けるわけではなく
ちゃんとご自身の仕事のボーダーラインを守る
それが出来て最強だと思うんです
自分の時間は自分で守るって最強でしょう！！

仕事に関して何がというのは一緒に働いてみてわかることなのですが
私が彼女から隣の席で一番学んだことは調整電話の掛け方

相手が初めましての方だろうが
偉い人だろうが、新人だろうが
年上だろうが、年下だろうが
全く変わらない対応
聞いていて相手の声が聞こえないのに
気持ちよく答えてくれていることがわかる

「もしもし、Ｋです、お疲れさまです
　教えて頂きたいことがあるんですが
　今お時間、大丈夫ですか？
　もしも、（相手）さんご担当じゃない場合すみません」

なにか調べてほしいことをたのんで、
どこかに電話を掛ける様子を見ていると、こんな始まり方です。
普通のことと思うでしょう？
不思議なことに、この言葉をゆっくりと落ち着いた声で掛けることで
大概のことが解決して返ってくるんです
局内でも癖のあるという噂の相手だろうと

言葉の選び方もですが、聞き取りやすく
ストレスにならない程度にゆっくりと話すということは
顔の見えない電話だからこそ安心できるのかもしれません

私はノリとテンションで業界を生きてきたようなタイプなので
しゃべりが早口になったり、ずいぶんと距離の近い話し方になったり
勢いで押し切ることもありました

でもＫさんのお隣でお仕事をさせて頂くようになってから
難しいこと、不安なこと、面倒なこと
よりややこしい電話こそ、彼女が掛ける電話の様子を思い出すように
しています

今、彼女は現場を退き
旦那さんと2人のお子さんと生活をされています
なんどかお子さん込みで会いましたが
お子さんたちに対しても同じように接していました
もちろん子育ては、外の仕事よりも四六時中なこともあるので
声を荒げることもあるのかもしれませんが
お子さんたちが楽しそうにしている要因の一つは
彼女の根っからの言葉の選び方、話し方なのかもしれないと思います

今日誰のことを書こうと思った時
ふと彼女のことを思い出しました
実はここに書こうと思っている方々の名前リスト
時間あるときに作っているのですが
そこに彼女の名前は書いていなかったんです

もしかしたら今の自分に「気が付け」
というサインなのかもしれないなと…