マンションオフィスから、内装2億円のオフィスに至るまでの過程
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マンションオフィスから、内装2億円のオフィスに至るまでの過程

コロナウイルスの影響でリモートワークが強いられた企業も多いかと思います。当社もその一社です。その中で、オフィスは、本当に必要なのか?オフィスは最小限で良いのではないか?などオフィスについての価値認識も変化が生まれているように思います。

レガシードは、コロナ禍の2020年9月に、品川グランドセントラルタワーの24階に移転し、内装に2億円をかけ新しいオフィスの在り方を提言しています。このオフィスをつくるまでの構想を数回のシリーズでお伝えしていきたいと思います。

Legaseedの創業期のオフィス

Legaseedのオフィスは、創業時、当時の自宅だった田町駅近くのカテリーナ三田のマンションのロビーからスタート。妻とインターン学生3人。

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そして、1年ほど経ち、オフィスでも借りようと思って仲介会社に問い合わせると、決算書が3年分ないと借りられないという常識に遭遇。

なくなく田町駅の芝浦側の大成企業ビルにあったシェアオフィスに移動。20時には閉まるため、20時以降は近くの居酒屋で深夜まで毎日仕事していました。今は「残れナイン」ですが、そこ頃は「帰れまテン」でした(笑)。

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※残れナイン:21時までには完全退社のLegaseedの社内ルール

狭い空間で元気いっぱい電話かけをしていましたから、周りから冷ややかな目を感じる日々。また、ある大手企業との契約にあたって、どんな環境で学生とやり取りしているのか、オフィスを見学に来たいと言われ、焦った記憶もある。(苦笑)

良い仕事の先に「口利き」というチャンスが

実は、見学に来られたのが、オリックスグループの企業で、新卒採用の支援をさせていただき、大きな成果が1年後に出たのです。

そして、会食の際に、創業して3年経ってないので、オフィスが借りれない話をたまたましたら、さすがオリックスグループ!不動産部門に話して可能な物件を紹介してくれる話に。

話はトントン拍子に進み、グループ会社の採用を成功に導いてくれているならということで、田町に新しくできたクロスオフィスという小規模事業者向けの共同オフィス(企業ごとに部屋があるタイプ)を紹介いただき入居。引越しは、業者は使わず皆で手にもって運びました。

敷金もいらず、保証金のみで1年契約が可能でその当時はありがたかった。18坪ほどの広さだったので、インターンシップ生を受け入れると、オフィスはパンパン。1年後には組織拡大のイメージ的にも引っ越す必要がありました。

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半年間、自分の足で物件探しを

引っ越すことを前提に、不動産会社数社にオファーし、物件探しの依頼をしました。全国にお客様がいらっしゃるので、飛行機・新幹線の交通の便も考慮し、条件は、田町・浜松町・品川の3駅から徒歩10分以内。

坪単価15,000~18,000円の普通借家契約で、80~100坪、オフィスは古くていいので内装を自由にできる物件(できれば、個人オーナー所有で5年くらいで建て壊しがあり得そう※立ち退きの際に原状回復をしなくてよい可能性が高い)

しかし、なかなか希望物件は現れず、僕も休日はターゲット駅周辺を歩いて、よさそうな物件があったら問い合わせをしていきました。それでも半年間物件は現れなかったのです。

そして、入居していたクロスオフィスから出た隣のビルの入口に設置されている社名のプレートの2階だけなくなっていることに気づく。もしや、このビル空いたのでは?

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早速、入口を入って警備員さんに、2階の空き状況を確認したところ、半年前から空いているとのこと。すぐに不動産会社に連絡をし、オーナーと交渉する機会を設定。

広さも坪単価も、契約形態も理想通り。この物件にすると即決定し、3期分の決算書を用意し契約へ。

内装は、5社に絞ってコンペ形式で実施

いろいろな内装デザインの会社がありましたが、僕のコンセプトやイメージを一番カタチにできる人たちで選びたいと考え、最も値は張りましたがD社に依頼することにしました。松永さんという設計デザイナーなら、こだわりの強い僕のイメージを具現化してくれると確信できたからです。

そして出来上がったのが「都会の秘密基地」をテーマにしてオフィスです。

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新オフィスになるまでは、全国各地の経営者や、人事担当の方からお問合せをいただくと、訪問して提案に行っていましたが、そのスキームを変え、問い合わせをいただいたら、まず自社に来社いただくようにしました。

そのためには、人が集まる仕組み、仕掛けが必要であり、「それなら一度、御社に伺います」と言っていただく必要があります。ですから、デザイン性だけではなく、ストーリーをつくり、オフィスツアーを前提としたオフィスづくりをしていきました。

私たちは平均年齢も若く、新卒入社のメンバーも多く、お問い合わせ先に訪問し、社長室に案内され、おもむろにどんなもんだという感じで提案の空間が始まるとアウェイ感があり、緊張しやすいのです。

しかし、自社すなわちホームに呼び込み、私たちの考え方や取り組み、社員を実際に見ていただき、相手に興味や関心を形成した上で、提案の場をつくった方が、契約に繋がりやすいと思い、内装費をかけてでも、つくり込むことにし、2015年11月26日に完成。

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入居1年で1フロア増床。社員20名で200坪の空間

そして、オシャレオフィスとメディアにも取り上げられるようになった入居して半年くらい経った、一つ上のフロアに空きが出るという話を聴き、ちょうど新事業をつくろうとしていたので、思い切って増床しようと決意。

2016年5月に幹部に合宿で伝えると「まだ早いのでは?」「今でなくてもいいのでは?」と意見をもらう。敷金や内装費の出費、固定費の増加なども考えると皆の意見もわかる。

しかし、3年・5年先を考えると、今挑戦して事業を拡大しないとスピード感が合わない。費用面は、手元資金だけではキャッシュフローが悪くなるため、金融機関に交渉して何とかするしかないと考えました。

ありがたいことに、当時の税理士先生の紹介で、大手メガ銀行とお話ができる機会をいただき、事業構想やオフィスに投資をする意味をプレゼンした結果、億単位の融資が決定。

これで、実行可能になったので3階のフロアも契約することに、合わせて約200坪。3階のフロアは、空間イメージを一転し、宇宙をテーマにした。新事業を「SPACE CAREER」と命名し、キャリアを考えるスペース、宇宙や地球規模で自分の生き方やキャリアを考えてほしいという想いを込め、2016年12月18日に完成。

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オフィスは戦国時代で言う「お城」です。その組織の価値観や戦略・方針がお城には詰まっています。ですからオフィスは、そこで働く社員が、安心して働きやすく、誇りに思えることが第一。

さらには、見込み客や学生など誰かがオフィスに来られた時に、どのようなストーリーで情報を伝え、感動をつくり、未来を共に築き上げるパートナーになっていくか。これを目に見えるカタチで、表現できるのがオフィスの威力なのです。

単なる、執務空間ではないのです。社員のためだけの空間でもないのです。実際に新卒採用においても、オフィス環境に魅力を感じたという感想も多く、採用活動においてもオフィス投資は効果を発揮しています。

2フロアで内装費・什器費合わせると1.2億円くらいの費用をかけてつくりましたが、クライアント数の伸び、営業経費の削減、新卒採用の効果を考えると、しっかり元を取れた気がしています。

狙いは的中。ビルの立て壊しが決定

入居して3年経った、2018年11月に旭ビルの建て壊しに伴う、退去のお願いが届いた。退去は2020年6月末まで。

そして、ビル都合の退去のため、いろいろと交渉しました。具体的には、原状復帰の不要、退去迄の賃料免除、移転に伴う引越し代などの諸経費負担、内装費の補助など半年くらいかけて取り決めをしました。

結果的には、2フロアの内装にかけた費用相当分くらいにはなりました。しかし、費用面は良かったのですが、次のオフィスを発掘するのに相当苦労しました。

当時、都内のオフィス空室率は2%、賃料もどんどん上昇していました。見に行った物件は20件ほど。良いと思った物件はセリ状態で、提示された賃料以上に支払う企業がもって行く感じでした。

2019年の12月までには決めないと、2020年の6月末までの退去と入居が叶わないと思って焦っていましたが、結局決まりませんでした。

そんな中、2020年1~3月の得体の知れないコロナウイルスの流行。3月にはリモートワークに切り替え、オフィスは本当にいるのか?という議論にまで発展。

しかし、7月以降オフィスがなくなることは決めっていて、コロナウイルスの影響で延ばせないか交渉したけど、ダメでした。

しかし、コロナウイルスのおかげでラッキーな風が吹いたのです!このあとは次号でお話したいと思います。下は、退去時のクロージングパーティーで社員が壁に描いた、これからもレガシードの変わらないものを書いたものです。

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次号は新オフィスの真相。なぜ、コロナ禍で内装費に2億円投資したのか?

このnoteでは、今の品川のオフィスに至るまでのプロセスをまとめてみました。創業して7年。働く空間=オフィスには様々なドラマが詰まっています。

Legaseedが大切にしてきたことを受け継ぎ、さらに未来に向けて進化させていく。新オフィスに込めたさらなるストーリーを次回お伝えさせていただきます。

コロナ禍でなぜ、大きな投資をしてオフィスを移転しようとしたのか?

▼YouTubeで明かした新オフィスへの移転理由とこだわりポイント



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株式会社Legaseedの代表取締役 CEO。「はたらくを、しあわせに」を理念に、人と組織の成長を支援する経営コンサルティング会社を経営。働きがいと、働きやすさの両面を追求する会社づくりを目指す。業績を伸ばしたい、組織力を高めたい、理念を浸透したいなど様々な経営課題を解決する。