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  • ✕✕✕✕日後に高度不妊治療をやめる人の日記

    「それは可哀想でも、前向きでひたむきなわけでもない。だがどこかで必ずすれ違っている、日常の一片である」

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近況報告(更新:2023.4.13)

■「✕✕✕✕日後に高度不妊治療をやめる人の日記」の更新について 2022年12月に第1回の記事を投稿してから早数か月。 第2回、第3回は割とすんなり筆が進み、その流れでそのまま第4回(「3回は待ってくれ」(2))もすでに書き始めていたのですが、実は3月頭から、1ヶ月以上が経過した今になっても記事が完成していません。 いや、大体の流れは書けているんです。書けているのだけど、ちゃんと完成できずにいるのは、結局その頃の出来事とそこで感じたことにいまだ自分の中で整理がつけられていな

    • 「3回は待ってくれ」(1)

      「実はご主人の検査結果があまり良くなくて、この数値だと人工授精を行っても妊娠はおそらく難しいと思うので……早めに高度不妊治療、できれば顕微授精に移行することをおすすめします」 主治医にそう告げられたのは2019年の春。通院を始めてから、まもなく4ヶ月が経とうとしていた時期である。 想像もしていなかった言葉を受け取ったはずなのに、今振り返るとその瞬間の私は、あまりにも淡々と話の続きを聞いていた。 いや、聞いていたというより「聞けていた」の方が、本当は相応しい表現なのかもしれな

      • 「実録・不妊治療の始まり方」

        まず最初に、すっかり奥の方へしまい込んだままにしていた自分の記憶を掘り起こす意味も含め、当時の診療明細書を元に「不妊治療の始まり方」を書き起こしてみる。 ここでは基本的に実体験に沿いつつ、身近な相談相手がなかなか見つけにくいという不妊治療特有の事情から、当時の自分が事前に知っておきたかったであろうことも重ねて記しておきたい。 <不妊治療の始まり方> 2021年、5000人の女性を対象に行われたインターネット調査で、婦人科に関して「実際に相談できるかかりつけ医をもっている人

        • 「✕✕✕✕日後に高度不妊治療をやめる人の日記」

          2022年9月29日。 その日、私は通い慣れた皮膚科で、思わず先生にもう一度聞き返していた。 「えっ、じんましんですか?」 というのも、子供の頃から軽度のアトピー性疾患をもつ私は、物心ついたときからずっと皮膚科の病院にお世話になっている。 今の皮膚科も、初診は高校生なので、もうとっくに20年を越えている付き合いなのである。 しかし、そこで別の病名を告げられたのは生まれて初めての出来事だった。 2か月前からの症状なので正式には慢性じんましん。 そのときのあまりにも小さな、

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