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夜が来ると安心する

小学校から教育委員会よりというメールが届いた。その内容の一部に、
「子どもたちによる騒音の苦情が寄せられています」と。

うるさいという気持ちもわかる。在宅で仕事していると、外で遊ぶ子どもの声は気になる。だけど、子どもたちだって辛いんだ。

突然の休校から1ヶ月半。

運動不足解消に、最近娘と娘の友達と散歩を始めた。今まで歩いたことがない道を通るのがルールで、一時間半くらい歩く。子どもたちは、コロナに対してすごく敏感で、公園に行っても遊具はやめようって言うし、歩くときも距離開けたり。そして、道祖神を見つけると必ず「コロナが収まりますように」とお願いする。その後ろ姿は可愛くもあり、切なくなる。

あるとき娘の友達が私に「最近夜が好きなんだ」という。「好きなテレビがあるの?」と聞いたら、「夜になれば今日もコロナにかからなかったなって安心するから」と。

子どもたちも恐怖と戦っている。テレビから伝えられる患者数、死者数、人のいない街、うちの娘もそれを見て何もいわないけど、怖さは感じているにちがいない。だから、せめて子どもの声くらい大目にみて欲しいというのは、私のわがままなのだろうか?
そのときは、きっと恐怖を忘れられている瞬間だと思うから。子どもは子どもらしくいてほしい。

夜が来るのが安心するなんて、子どもらしくない。早く明日になんないかな?って言う日々が戻ってほしいのだ。