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【雑記】いきあたりばったりの挨拶


 あのですね。
 2021年12月31日の時点でマガジンは5種類あるのですが、雑記を加えている【日記、あるいは雑記の宿】を閲覧すると野球のドラフト関連記事と年末の挨拶が交互に出てくるのですよ。この為体でマガジンを拵える意味はあるのかと、このままでよいものなのかと、頭から渦巻状の線をだしていましてね。懊悩・煩悶表現でよく使われるあのグルグルしたもの。あれが引っ込まないのです。
 理由ははっきりしています。雑記とはいえテキストを名乗る以上5000字程度は書かなければ投稿することは許されないのではないかという謎の強迫観念に駆られているせいです。ただでさえ遅筆なのに豊富な情報と厳格な文体を意識しすぎて自縄自縛に陥るという悪癖ですね。練習というか書き癖を付ける意味も込めて来年は雑談感覚でぽちぽち公開する計画を立てています。そのときは気楽にお付き合いできれば幸いであります。
 んで。2021年を回顧するわけですが、何を回顧するのか決めていなくて悩んでいます。お仕事情報から始めるとhontoさんには本年もお世話になりました。欲望に忠実な企画を立てるばかりか、毎度毎度お待たせしている問題児にもかかわらず温かく受け入れてくださり感謝の言葉もありません。おかげさまで記事数は39まで増えました。40に到達したら【掲載のお知らせ】にまとめ記事を追加する予定です。同時にほかのお知らせもできるように色々取り組もうと思います。
 次は「日常・関心」の話題でいきましょうか。印象的な事柄をピックアップします。


~今年読んだ本ベスト10なんて如何でしょうか~
 まずは無難なところから攻めます。お恥ずかしいことに金欠により購入できなかった新刊が多く、そのためここでは発売年月日を度外視し、初読に限定して列挙します(順位は付けられないため順不同で)。過去の【読書備忘録】で紹介した作品も含まれているので、好奇心を刺激されましたらそちらの記事も読んでいただけると嬉しいです。また、過去記事に掲載されていない書籍は次回紹介する予定です。表題にリンクを張っておきますね。

ブリーディング・エッジ(トマス・ピンチョン/佐藤良明 栩木玲子 訳)
マリーナの三十番目の恋(ウラジーミル・ソローキン/松下隆志 訳)
犬を愛した男(レオナルド・パドゥーラ/寺尾隆吉 訳)
生命の樹(マリーズ・コンデ/管啓次郎 訳)
英雄たちの夢(アドルフォ・ビオイ・カサーレス/大西亮 訳)
紙葉の家(マーク・Z・ダニエレブスキー/嶋田洋一 訳)
白の闇(ジョゼ・サラマーゴ/雨沢泰 訳)
叫び声(大江健三郎)
(長塚節)
羆嵐(吉村昭)

 翻訳される日は訪れるのかと懸念していた『ブリーディング・エッジ』の邦訳刊行は衝撃的でした。トマス・ピンチョンといえば現代アメリカ文学の頂点に君臨するポストモダン文学の立役者。原著が発売されたのは2013年なので邦訳刊行まで8年かかりましたが、翻訳者泣かせの小説家だけに8年なら早い方かも知れませんね。
 翻訳者泣かせという意味では『紙葉の家』も凄いです。詳細は次回の【読書備忘録】で語るとして、ここまで小説を立体的に表現した作品はなかなかお目にかかれません。ハードカバーの大型本でないと本作品の実験性は再現できなかったでしょう。心配なのは版元のソニーマガジンズが合併等でなくなったため、今後入手困難になりそうな点です。大変な意欲作なので気軽に手に取れるものであって欲しいのですが。
 日本文学からは『叫び声』『土』『羆嵐』を選択。いずれも名実ともに近現代日本文学の傑作なのに何故か読んでいませんでした。長塚節『土』なんて読もう読もうと思いながら20年以上経過しましたからね。まあ、10代の頃に理解できたかわかりませんし、今読めたことを大事にしましょう。


~Vtuberって面白い~
 いきなりですけれどVirtual YouTuberにはまりました。いうまでもなく認知していましたし、豊かな可能性を持っている文化なのでさらなる発展に期待を寄せていました。とはいえ興味を覚えることはなく、知識も大物VtuberとかVtuber活動を始めた絵描きさんを知っている程度でした。入れ込む契機となったのは『廃深』というホラーゲームです。内容は動画投稿者の女の子たちが動画撮影で廃墟を訪れて大変な目に遭うというもの。元々別のゲーム実況者さんのプレイ動画は見ていたのですが、気紛れでVtuberの配信を視聴したら予想外の臨場感を味わえたので「もしかしてVの世界は面白いのでは」と新たな趣味の誕生を予感しました。あれは8月でしたね。
 そのVtuberは「にじさんじ」所属の月ノ美兎さん。お名前は存じていたものの配信を視聴するのは初めてでした。まあ、今ならいえますよ。そりゃ委員長だから面白いに決まっているって。
 まだ4ヶ月程度なので「にじさんじ」中心ですけれど、別の箱(プロダクション)にも視野を広げています。色々な世界を知ることでVtuber界の面白さを深く味わいたいですね。引き続き追いかけたいと思います。ちなみに近頃は海外勢も注目しています。特に「にじさんじEN」の危険球投げまくりのフリーダムなスタイルが好きなので、今後JP勢とのコラボレーションが増えることを期待しています。オリバー・エバンス教授の存在は大きいぞ。


~衝撃のG誤食事件(閲覧注意)~
 そのままの意味です。秋口に野菜炒めを食べていたら、おかしな食感に疑問符を浮かべました。繊維質といいますか、海老の尻尾みたいでありニラみたいでもある歯触りでした。かすかな苦味も感じ、無意識的に吐きだしたら黒色の物体が皿に転がりました。黒光りする羽に複数の足。この瞬間ほど自分の勘違いを願ったことはないかも知れません。でも現実は非情です。私は立派なクロゴキブリを咀嚼し、少なからず嚥下した事実を受け入れなければなりませんでした。
 確かに虫に耐性がある方ではありますよ。台所でゴキブリにエンカウントしても「こらこら、入ってきたら駄目じゃないか」と声をかけて容器で捕獲するくらいですし。しかし口に入れるなら話は変わります。若干記憶が飛んでいるのですけれど、ゴキブリの残骸を確認した後、数秒間変な呪文を唱えながら部屋を駆けまわり、iPhoneで写真を撮りだしたり、20分以上歯を磨いたりしたのは覚えています。たぶん錯乱していたのでしょうね。今でも突然食感を思いだして「ゲッゲッ」と気持ち悪くなることがあります。
 皆さんも虫の誤食にはお気を付けてください。虫食という文化に興味はありますが、その辺を彷徨いているゴキブリを生で咀嚼するのはなかなか怖いものですからね。


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 構成を決めずいきあたりばったりで書き始めたため、まとまりに欠ける内容になってしまいました。ごめんね。ダラダラ続けるのも気が引けるので、年末のご挨拶はこのあたりで締め括りましょう。私はこれから『艦これ』の任務を消化しながら読書の続きに戻ります。

 それでは本年はこれにて。
 あなたにもわたしにも、よいお年を。


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