いきなり野球の話

【雑記】いきなり野球の話

 時刻は4時30分。
 夏なら早朝、冬なら深夜。春は?


 執筆中の原稿が思うように進まなくて目玉が痺れてきたので、小生の野球観を書き散らして道草を食うことにしましょう。プロットも校正もそっちのけで書き殴るためキャラクターが壊れそうですが、なまあたたかい目でお付き合いください。タイトルもマウスによる手書きという雑さ。

 昔からスポーツ観戦は好きです。中でも競馬と野球が好きです。今回は野球にスポットライトをあてましょう。子供の頃から野球に注目していた方で、日本テレビ系列で放送していた〈ズームイン!! 朝!〉の〈プロ野球いれコミ情報〉とか楽しんでいました。
 特に野球熱をあげたのはNINTENDO64ソフト『実況パワフルプロ野球 6』の存在です。このゲームにはかなり時間を吸われました。あかつき大学で走攻守三拍子揃えた選手を育成したり、仏契大学で特殊能力威圧感持ちのパワーヒッターを育成したり。熱血大学で九打席連続本塁打を記録したのもよき思い出です。本作品が発売された1999年は中日ドラゴンズがセ・リーグ優勝、福岡ダイエーホークスがパ・リーグ優勝を決め、選手では上原浩治・松坂大輔両投手がデビューし、ロバート・ローズ内野手が打率.369本塁打34打点153という驚異的な数字を残した年ですね。
 この後はイチロー外野手の大リーグ挑戦の影響でメジャーリーグにも関心を抱き、バリー・ボンズ外野手の本塁打に胸を躍らせたりしました。

 しかし小生にも野球から離れていた時期があります。あらかじめ筆記しておきますが、特定の球団を貶す意図はありません。けれども巨人ファンの方々には先に謝っておきます

 原因は2004年、渡米した松井秀喜選手の穴を埋めるため読売ジャイアンツが福岡ダイエーホークスの小久保裕紀内野手と大阪近鉄バファローズのタフィ・ローズ外野手を獲得、すでに在籍している清原和博内野手、江藤智内野手、ロベルト・ペタジーニ内野手を含め、他球団の主砲を結集して一球団でオールスターチームを結成したことです。ひいきの球団を作らず、選手個人に固執する小生でもこの極端な球団の方針には唖然としましたし、現に「もう野球はいいかな」とさめてしまいました。むしろ個人成績にこだわるからこそ、各球団に代表的なスターが存在して欲しいという願望がありましたからね。
 野球の楽しみ方は特定の球団を応援するのがスタンダードで、こと地元球団には特別な想いをこめるようですね。これは高校野球や大学野球にも通じる傾向みたいです。そういう意味では球団より選手に固執する小生の楽しみ方は変わっているかも知れません。もちろん球団に対する好感度には差があります。でも好感度は選手層に依拠するので、去年はAチームを応援したけれども今年はBチームを応援する、みたいな調子で移籍・入団により変動するのです。
 さて。数年間野球から離れていた小生の野球熱を再燃させたものはなにか。それも個人成績でした。東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手と、ヤクルトスワローズのウラディミール・バレンティン外野手のおかげです。田中投手は年間24勝0敗(勝率1.000)、ウラディミール・バレンティン外野手は年間60本塁打、こうした前人未踏の大記録を打ち立てた両選手の活躍には感動しました。ほかにも昔から知っている複数の選手が通算2000本安打を達成するなど、個人成績の味わいを思いださせてくれる年になりました。

 今はプロ野球(二軍含む)だけではなく、メジャーリーグや高校野球や大学野球にも目を光らせていますが、あの2013年がなければ小生の好きなスポーツは競馬オンリーのまま変わることはなかったでしょうね。
 ちなみに2015年に両リーグでトリプルスリーを達成した山田哲人、柳田悠岐両選手も応援しています。守備・走力無視の打撃特化型も好きですけれども、走れるホームランバッターにもロマンがあります。野手が好きなので、どうしても打者中心の応援になりますね。若手選手では高卒の清宮幸太郎内野手(日本ハムファイターズ)、安田尚憲内野手(千葉ロッテマリーンズ)、中村奨成捕手(広島東洋カープ)、村上宗隆(ヤクルトスワローズ)、大卒の岩見雅紀(東北楽天ゴールデンイーグルス)といったルーキー。去年一軍でプロ初打席初本塁打を記録して注目を集めた細川成也外野手(横浜Denaベイスターズ)といった二年目の選手に期待しています。

 間もなく2018年の野球が開幕します。今年も面白いゲーム、惚れ惚れするプレイを堪能できますように。


 時刻5時30分。
 ああ、もう朝ではないか。外ではスズメとシジュウカラが合唱している。そして消防車が何台もとおっている。紙が火にあたれば燃えるように、月が沈めば太陽がのぼるのである。桜はまだあるか?


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