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bbb haus [スリービーハウス]

2021年の夏に訪れた場所なので半年近く前の記憶を遡りながら書いています。

bbb haus は雑誌で見つけて以来、気になり続けていた宿であり、ついに宿泊することができたわけです。企業の保養所だった場所を改築して建てられたホテル。

思い出すたびに、また夏の時期に泊まりに行きたいと強く思う。

宿を裏側から撮影
物販店舗の入口。青いファサードがかわいい。

福岡県の糸島にあり、見渡す限りの自然に囲まれた場所である。気持ち良いな〜そして、視線の先には海が見えた。耳をすませば、波の音が、風に揺られる木々の音が聞こえる。

自然に囲まれたこの場所で「このまま1ヶ月いたい」と願ってしまった。忙しく働く自分にその願いは叶わない。いや、冷静になれば経済的にも不可能である。違う、全てを投げ出せば、自然の中で1ヶ月過ごすのは可能であるはずなのに。忙しく働く不思議を抱えて生きている。

まあ、自然環境もさることながら、ホテルの内装も可愛らしく、料理も美味しく、とにかく大満足なホテル。是非福岡に訪れた際には、み〜んな糸島まで足を伸ばしてもらいたい。後悔はさせません。

 ホテルの入口、ロゴが可愛い。
ホテルのロビー
エントランス

ホテルというのは少し緊張感を持ったエントランスも多いが、bbbhausには無かった。皆無である。

Tシャツ、短パン、サンダルのぼくを優しく受け止め、中に誘い込んできた。実家のような雰囲気ではなく、洗練されている。洗練された実家なのか。家具、内装、流れる時間と調和が良く、居心地の良さが際立つ。

誘われた空気に身を任せ、子供の頃の気持ちになりウキウキしながら、部屋へと向かう。

部屋には大きな窓があり目の前は海
海が見える
椅子に座って眺める景色は贅沢な時間でした

部屋はこじんまりしているが、大きな窓から見える景色を独り占めできるなんて、何とも贅沢な時間だった。窓から見えるのは海と山と植物たち。

気づけば、カマキリが窓に張り付いていた。そして、更に気づけば話しかけていた。反応するわけは無いが。それほどに自然が近いとも言える。

ベッド
近くの海で拾った貝殻らしい

海辺に沈む夕陽に、夜の月と大きな窓から見える景色は飽きずにずーっと見てられる。スーッと邪気が抜けていくのが分かる。濾過された。

夜になると海の向こうにポツポツと光が見える。イカの漁船かな。光に集まるんだね〜。

夜。遠くに見える光は漁船だろうか。

夜になれば暗くなる。当たり前のことに気付かない日常にビビる。ベッドに入り眠った。

外のハンモック
レストラン

ご飯はとにかく美味しかったです。地元で採れた食材をふんだんに。いつもは量が多く残してしまうことも多々あるんですが、bbbhausの食事の量は丁度でした。

野原と海
グラデーションの空

bbbhausには特別なものは無い。派手に着飾ったものは存在しない。働く人も宿も周囲の自然と共に生きているように思う。旅館とはまた違った、自然の優しさに包まれる体験ができるのは、bbbhausの良さなのかもしれないな

宿の裏道を抜ければ実は海に繋がっている。麦わら帽子を貸してくれる。とにかく自然との距離が近い。裏道にはたくさんの蟹がいて、蟹が横歩きにぼくらの前を横断していたので、何ともまあ、頑張ってくれ。という気持ちになるのも宿の醍醐味なのかもしれないな。

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