トイレのはなし

「おしりだって洗ってほしい」というセンセーショナルなキャッチコピーが世間を騒がせたのは1982年。敬愛する仲畑貴志先生の名コピーだ。ウォシュレットが発売されたのはその2年前の1980年らしい。40年経った今、一般世帯の普及率は80.2%(2020年3月、内閣府調べ)。おしりは洗うものになった。

実は私、生まれてこのかたウォシュレットを使ったことがない。実家のトイレにもなかったし、今住んでいるマンションにもついていない。そこまで困らないので、トイレットペーパーでふきふきしている。外でチャンスはいくらでもあったが、不特定多数の人が使うウォシュレットなんて抵抗がある。

しかし、このたび実家のトイレをリフォームすることになり、ついにウォシュレットを導入した。もちろんTOTO。見た目の美しさから、最高級機種のネオレストにする気満々だったけど、他との価格差にひるんで、GGというなんちゃってタンクレスにした。(これはタンクあり)

ウォシュレットのノズルは、水から自動で生成する除菌水で、自分で勝手に除菌してきれいを保ってくれるらしい。便器自体の表面も汚れにくくなっていて、他にもいろいろと進化しており、もはや理解するのが面倒なレベル。TOTOの企業努力はすごい。

海外からみたら、トイレがここまで進化している日本はちょっと変に見えるのではないか。一昔前は、駅のトイレや公衆便所がひどくて、中を見て我慢したことは数知れず。今はかなり改善されているので、日本でトイレに困ることはあまりない。怖〜いトイレは随分減った。ルミネのトイレなんて、女の子の部屋風になっていて、ちょっとしたエンタメ空間である。日本のトイレ文化に誇りを持とう!


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