見出し画像

認知機能

85歳の母が、50年来の人間関係を断捨離した。母は俳句会を主催しているのだが、そこで不愉快な出来事があり、その時の友達達の態度が母にとって、いいものではなかった。
友達だから、長年我慢してきた部分もあり、決意したようだ。今年に入って、足が更に立たなくなり、外出は、車椅子が必須になってしまった。友達達は、ほぼ同年代なので、車椅子を引いてもらうわけにもいかない。外出は、常に姉と一緒である。逆にいえば、姉さえいれば、他の人はいらない。そのせいで、母も、我慢して、友達であっても、いままで通りの付き合いをしなくてもいいと判断したようだ。加えて、気に入らなかった部分を友達達にはっきりみんなの前で言った。

85歳にもなれば、いくらでも大人の対応はしようと思えばできた。そこを敢えて、はっきり気に入らなかった部分を言ったということは、今後も、友達達と俳句会や、ヨガで会うので、しっかり自分の意見を言って舐められたくないという気持ちがあったようだ。

85歳になっても、自分の意見を持ち、それをしっかり伝えることができる。毅然とした態度がとれるのは、自分に自信がある証拠である。自分の意見を通しても、人間関係が破綻しないと計算できる。極めてしっかりした母の認知機能を誇りに思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?