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Komlock lab設立と私達について

Komlock lab代表の布目です。
この度ブロックチェーン開発会社としてKomlock labを設立しました!私達についてと私達が目指しているものをご説明します。冒頭怪しい感じで始まりますが、最後までお読みください。



はじめに

布目とクリプトとの出会い

私のクリプト業界との初めての出会いは忘れもしない2018年12月の年末でした。その時の私はSIerで営業やプロジェクト管理の立場として働いておりました。

年末年始に地元に帰り大学の友達と居酒屋で飲んでいた時に、

「皆さん仮想通貨買ってますか?」

という後輩の一言で、僕とクリプトの出会いが始まりました。

当時は今以上にクリプトが浸透しておらず、ただ怪しいという印象のみが先行しており、私自身ビットコインは聞いたことがあるな~くらいのレベルでした。

「面白いし、今盛り上がってるのでCoincheckで買ってみてください!」

と言われて、非常に酔っぱらっていたこともあり、その場で免許証を取り出しCoincheckの口座開設の申請をしました。

居酒屋の壁を背景にして、免許証片手にKYCをしたことは昨日のように鮮明に覚えています。
当然その場で申請が許可されるはずもなくその日は飲み明かしました。

次の日、2日酔いの苦しみを感じながら、スマホを触っているとCoincheckから口座開設完了のメールが届き、

「あ、そういえば昨日そんなこともあったな」

と思い出しながら、さっそく後輩おススメのXEM(ネム)を購入して、大量の水を飲んで再び力尽きました。
起きてスマホを見たら、XEMが値上がりしており、脳汁が溢れ出ました。

その後は日々値上がりを繰り返すNEMに興奮を感じながら入金&追加購入を繰り返す日々でした。
当然その時点で私は仮想通貨が何か、XEMが何か、なぜ価格が上がるのか何も知る由もなく、ただただ値上がりをするXEMに憑りつかれていました。

その後クリプト業界の方々であれば、ご存知の通りある事件が起きました。

そうです。

2018年1月26日「コインチェック事件」
コインチェックが管理していたXEMが外部のハッキングにより盗難されました。

この事件を機にXEMの価格は大暴落しました。

以前までの興奮が嘘かのように、

「なんだったんだろう、この業界は」

という記憶だけを残し、私とクリプトとの関係はあっけなく幕を閉じました。

再びWeb3に戻ってきた

それから数年後あることをきっかけに、私は改めて健全な理由でWeb3業界に戻ってきました。

当時私はベトナムにある開発会社でPMとして働いていました。ベトナムに来て2年も経過し、そろそろVisaの更新か、もしくは違うチャレンジをするかと考えていました。

結果的に一度日本に帰って、参入領域の調査をすることになりました。

その際は、様々な技術書を読み漁り参画領域の選定をしました。
選定観点は3つ。

  1.  まだ市場が拡大していない

  2.  将来的に市場の拡大が見込まれる

  3. 自分の性質や性格とマッチするか


その中でブロックチェーン関連の調査をしている時にある原体験がフラッシュバックして、ブロックチェーンに強烈に興味が沸きました。

それは私が最後ベトナムから日本に帰る際に、稼いだ外貨を日本に送金しようとした際の出来事です

ベトナム→日本への銀行送金は容易ではなく様々制約がありました。
例えば給与明細を窓口に持っていくとか、手渡しで受け取った最後の給与は送金できないとか、何度も窓口に行きその度に別のエビデンスを要求されたり、当時の私は怒りに狂っていました。

ブロックチェーン書籍を読んでる際に「ブロックチェーンは非中央集権的な思想の技術である」「トラストレスな仕組みである」等々、様々なワードが私の脳裏に突き刺さり。

「あれ?普通にクリプトだったら、こんな訳の分からないやり取りなく、普通に世界中の誰にでも送金できるじゃん、てか自分のWalletで持ってたら誰に管理されることなく自由に持ち運べるじゃん」

と知り、衝撃を受けました。

無駄な習慣とかをぶっ壊したい自分にとっては、思想的な部分もマッチし迷わずWeb3業界への参画を決めました。
(今は中央集権的とか非中央集権的とか0か1かみたいな偏った考え方ではなく、既存の銀行にしかできないこともあればDefiにしかできないこともあり、双方が歩み寄ってブロックチェーンを1つの技術として取り入れていけば良いという考え方になっていますので、ご容赦ください)


CryptoGamesとの出会いと取り組み

CryptoGamesとの出会い

そこからは早かったです。

Wantedlyで「クリプト」か何かで検索して、とりあえず一番上に出てきたCryptoGamesに参画しました。

入社してすぐのCryptoGames合宿で初めてオフラインで社内の方々と交流しました。
社内の熱量の高さに衝撃を受けたのを覚えています。
Stepnに熱狂して雨の日も嵐の日も歩いている元yahooエンジニア。
個人でもNFTプロジェクトを立ち上げて一定の成果をあげている方。
生粋のブロックチェーンゲーマーの方等、とにかくいろいろな業界からWeb3の未来を信じてるメンバーが集まっている印象でした。

率直に、
「ここならイケる」
と思いました。

当然、本格的にWeb3業界に参画してからもトークンの急激な上がり下がり等市場の動向は激しく変化しますが、そもそも投機的な理由やお金目的で参画していない私にとってはある種どうでも良く、日々新たに出てくる技術的トレンドやプロダクトに興味を寄せながら熱中しておりました。

参画してから様々なことを担当しました。
事業責任者として、採用、営業、プロジェクト管理、事業の数字の管理、目標を達成のための施策の立案実行等。

意識していたのはとにかく意思決定と実行のスピード

これはCryptoGames代表の小澤から日々学んでいるのですが、
「事業は最高か最速しか勝たない」
というのがCryptoGames内での文化。

スピードを優先して意思決定の質を落とすという意味ではなく、如何に短い時間でセンターピンを見定め、質の高い情報を収集して、意思決定をして実行に移すか。

採用で言うと、

応募時、自分への返信が遅かったこともあり、優秀そうな人には即レス即採用をしてました。

例えば、半日で、1次面接(布目)→エンジニア面接→代表面接まで終わらせて、その日の忘年会に呼んで、その場でビンゴ大会で1位になったから、その場で採用。のような良く分からないことをしてたりもしました。
(ビンゴ大会の前から採用は決めていたのですがw)

その方は今でも活躍しており、あの時の感覚は間違っていなかったなと思ってます。

私が担当していた事業部はCyrptoGamesの事業の柱としてWeb3界隈では珍しいかもしれませんが、安定した収益を確保していたのと、毎年の成長率を達成していたので、ある程度CryptoGamesのお役に立てたのかなと思ってます。

Komlock labでもどうしても誘いたい人にはどんな手を使ってでも採用します。私に目を付けられてしまった人達すいません、諦めません。

CryptoGamesでの取り組み


CryptoGamesには、大きく分けて事業が2つあります。

  • 自社サービス

  • 協業開発事業

自社サービスはクリプトスペルズやNFT Wars等のBCGをやっており、協業開発事業がクライアントのブロックチェーンサービス作りの支援。

私はその協業開発事業の事業責任者を務めておりました。

ブロックチェーンゲームを中心としてその他マケプレやトークンや投資家向けのVestingを制御するコントラクト等様々なものを開発に携わってきました。

ここであえて”受託開発”ではなく”協業開発”と呼んでいるのは、Web2とWeb3でクライアントとの関わり方で大きな違いがあるからです。

通常のWeb2の受託開発ではクライアントから指示された内容を開発することがメインになるのに対して、Web3の受託開発では、両社がトークンの価値向上を目的として共にチームとして最高のプロダクトを作り上げるという一体感があります。
つまりクライアントと開発会社という域を超えて、1つのチームとして同じ目標を持つ仲間としての関わり方が多く、私としてもすごく刺激的な毎日を送ることができています。


Komlock lab設立の背景

多くのブロックチェーンサービス作りに携わり、自分としても業界の課題感ややるべきことがある程度見えてきました。
Web3の業界は依然として、怪しい人もたまにいますし、ハッキングも定期的に起こりますが、そのような未完成な領域だからこそ、今まで真っ当にビジネスをしてきた我々にチャンスがあると思ってます。

新たに自分の責任でリスクをとってチャレンジしたいと思い、CryptoGames代表の小澤に相談をしました。

CryptoGamesではWeb3の自走型組織スキームを目指しているのと、私自身今まで共に歩んできたCryptoGamesと成長を共にしていきたいという想いがあったため、今回分社化スキームによってチャレンジすることとなりました。

そうと決まれば次は仲間集めだと思い、
今まで協業開発事業をエンジニアトップとして引っ張ってきた山口夏生と話し、CTOとして共にチャレンジする覚悟を決めて貰いました。

山口は、給料全額ビットコイン男として社内で有名な生粋のBitcoinerであり、2018年からクリプトスペルズの開発に携わっていた稀有な人間です。(また別で山口からの決意表明はnoteをあげます。)

ちなみに、Komlock labという会社名の名付け親はCryptoGames代表の小澤であり、私がブラジリアン柔術をやっているという背景をキーにして、寝る間も惜しみ考えて頂きました。

「コムロック」は小室宏二さんという方が命名した柔術の締め技で響きが良かったそうです。

私としても、クライアントとガッチリとタッグを組み最高のプロダクトを作って世界を変えるんだ。という後付けの理由を添えて、有難く使わせて頂いています。


新会社のミッションとこれからの挑戦

「境界線を取り除き、世界を再定義する」

これが私達Komlock labのミッションです。

今Web3業界の課題であるUIUXの複雑さやWallet作成等の参加ハードルの高さが、よく挙げられます。

このようなWeb2Web3のような境界線を取り除き、ブロックチェーンを1つの技術としてあらゆるものに取り入れて、世界をより良くしていくことが私達の使命です。

私達はこれまでたくさんのブロックチェーンサービスの開発に携わってきました。
一定の成果を上げることができましたが、一方で市場を変えるほどのプロダクトを生み出すことができていません。
これは私達に限らず日本のWeb3市場全体に言えることだと思います。

2023,4年度を見てみると様々な大手企業がWeb3領域への参入を発表して、実際に大がかりな開発の上リリースしたプロダクトが複数ありました。

多くのプロダクトがブロックチェーン特有の不具合や、トークンインセンティブがあるからこその不可逆なハッキングに遭い、エコシステムの破壊やサービス終了を余儀なくされてきました。

私達は、各企業が安心してブロックチェーンのサービスを開発して、世界を変えるために共に歩む準備ができています。

今回株主として入って頂きましたWeb3監査で国内トップであるTECHFUND Inc.とは、まさに上記の課題を共に乗り越えるパートナーとしてタッグを組ませて頂きました。


最後に

最後になりますが、この度私達の挑戦を後押しして頂きました、株主の皆様、パートナーの皆様には心より感謝申し上げます。

共にこの刺激的で意義のある業界でチャレンジできることを嬉しく思っております。

皆様、今後ともKomlock labをよろしくお願いします。

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