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緑 その不思議なるもの

大いなる自然 どこまでも雄大で、見る人の心を奪うような絶景…
と同時に、自然には人を寄せ付けない厳しい面があり、灼熱の砂漠や極寒の氷河などには、美しいと感じることはあっても、安らぎを覚えるのは難しいと思います。

一方、緑豊かな森や草原、樹木、草花には心を和まされることが多いのではないでしょうか。

少し大きな話ですが、地球が誕生して生命が生まれ、生物の進化が始まりました。バクテリア等の微生物が現れ、やがてその中から光合成をおこなう生物が発生します。
葉緑素を備えた彼らが繁殖し、光合成によって大地に酸素が満ちてくると、酸素を使って有機物を酸化しエネルギーを得る、すなわち呼吸を行う生物が生まれてきます。
更に進化が進むと、動かないことで生き延びる道を選んだ植物と、動くことで生き延びる道を選んだ動物へと別れていきます。

ざっくりこんな感じなのでしょうが、こうやって辿ってみると
地球を改造し征服を果たしたのは、実は植物に他ならないのではないでしょうか…

植物と動物には構造的にも大きな違いがあります。

共に、光や熱を感じたり、聴覚や触覚を持っていますが、動物のように脳や心臓といったはっきりとした中核器官を持たない植物はいったいどのように外界を感じているのでしょう。

例外はあるでしょうが、葉・幹・根の連携が切り離されれば植物も死を迎えます。毎年年輪が積みあがっていくように、樹木は外側へと成長します。木にはうろがあっても生きているように、内部が空洞でも成長を続けられるのですが、形成層のある樹皮を一回り剥いてしまえば、水分と養分の供給が絶たれ、枯死してしまいます。

実際ここまで違う体系の生物が理解しあうことは可能なのでしょうか…

取り壊しなどで突然現れた街中の空き地。建設計画が滞り放置されるとあっという間に雑草が生い茂っている… そんな様を目にすると、人の技術や文明なんて本当は全然大したものではないのと思えるのです。

世界を滅ぼすような災いが生じても、存外、大地はあっけなく緑に飲み込まれてしまうのではなでしょうか…

人は単に彼らが作り出した大気の底に住まわされているだけなのではないでしょうか…

人が生きていくために使い始めた樹木。火を起こし、暖を取る。道具を作り、家を建てる。優れた製品材料であり、エネルギーを生みだす源ともなる木材。
勿論、森の恵みには木の実や果実、そこに住まう獣もいます。

※※※

それでは、書物から見つけた樹木と人の関わり そんな話をゆっくりと続けていこうと思います。

ー 序に代えて

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追記: 人類ひとは今、新しい生存圏を求めて宇宙そらに進出しようとしていますが、ひょっとしたら、既に地球外惑星新しい世界での生存準備ができた植物の戦略に乗せられているだけなのかもしれませんね。


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