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宝塚歌劇花組公演 はいからさんが通る

実は7月末に観劇へ行っておりました。
8月に入ってすぐに公演が中止され、再開が予定より延期されたのもあり、感想を書くタイミングがよくわからなくなっておりました。
先日、9月3日から公演再開のニュースが出たのですが5日で終了されるというのも同時に知り、宝塚大劇場で観劇した者として、少しは記録しておいたほうが良いのではないかと思い、書くことを決めました。

約5ヶ月ぶりの宝塚大劇場!
私は宝塚大劇場の周りに漂う雰囲気も好きなので、行きは大劇場に近い阪急宝塚駅ではなく、少し距離のある宝塚南口駅で下車します。
道中、今まで宝塚大橋を吹き抜ける風を浴びながら宝塚音楽学校を眺めることなど何度もあったのに、その日はかみしめるほどありがたく感じました。
のんびり歩いて着いたわよ、宝塚大劇場!

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写真撮ったのはお芝居終わってからやけどね(笑)。
宝塚大劇場入口で、手の消毒をしている間に画像で検温されました。
平熱だったので無事入場。
今回は1席開けてチケットが販売されており、お客の数が通常の半分なのもあって、いつもの混雑は皆無でした。
無駄口を叩く人もおらずとても静か。
私は前楽と宝塚専門チャンネルスカイステージ貸切公演を観劇したことがあるのですが、その時のような宝塚歌劇団をやや濃く愛する方々が集まった独特な静けさがありました。
トイレは、1番数の多いところを利用しました。
洗面所近くのトイレが使用不可になっていたのが印象的でした。
混雑を減少するための策だったのかもしれません。
洗面所では、皆さん洗剤を使って念入りに手を洗っていました。
いざ、お芝居を観るために劇場へ入ると、さらに静かに。
宝塚歌劇団を守ろうというファンの気持ちが表れていました。

さて、お芝居はもうとっても楽しかったです。
そもそも原作が面白いということもあるのですが、ヒロイン紅緒、幼馴染の蘭丸もアニメの楽しさを引き継いだかのよう。
紅緒の婚約者、少尉を演じる柚香光さんの軍服の似合うこと!
お芝居が前より上手くなっていました。
台詞の回し方が吐息混じりで、宙組の真風涼帆さんぽくなっていました(笑)。
1番印象に残ったのは、少尉とシベリアで仲良くなる鬼島軍曹役の水美舞斗さん。
かっこいいよ!立ち姿が最高だよ!美人だよ!
また、軍服を着た皆さんが戦う姿は、「ベルサイユのばら」のフランス衛兵隊がバスティーユへ突撃するシーンを思い出させ、宝塚ならではの様式美を感じました。
セットがぜいたくに使われているところを観ていると、「そうか、これは柚香光さんのトップお披露目公演なんよな」と再認識し、このような事態になったことがさらに残念になりました。
そんな気持ちもショーが始まって、ミラーボールが客席を照らすとパーン!と吹き飛びまして(笑)!
手拍子をするところでは、いつもの2倍元気よく取り組みました。
ダンスの花組が繰り広げる美しい世界に没頭。
花組の男役群舞って、洗練されているのにどこか野生的でドキリとさせられるんですよね。
最後に柚香光さんが大きな羽根を背負って大階段を降りてきた時、この素敵な世界に1つしかない劇団が永遠に続くよう、心から祈りました。
今回はこんなことになりましたが、もとの生活に戻ったら全てが報われるよう願っております。
できれば、「愛の不時着」を宝塚歌劇団でやってくれないかな。軍服ものだし。
とにかく、タカラジェンヌに栄光あれ!

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