2021.09.18 中京8R阪神ジャンプステークス(J・GⅢ)

中京8R阪神ジャンプS 3,300m

◎ハルクンノテソーロ
○トゥルボー
▲サトノファイター
☆モサ
△マーニ
△サーブルオール
△マイネルプロンプト

1-1マーニ(西谷)…△
前走で平地のレースを叩いての参戦。5月の京都HJ(中京)で勝利したようにコースへの適性の高さは随一だが、そのレースに関しては他馬に先んじて仕掛けた三津谷元Jの好判断と、ラストライドということで勝負仕上げで臨んだ結果という側面も。しかも今回は18年以降で(1-0-1-17)とコース相性の悪い西谷Jに乗り替わり。勝ったのも1人気で1.1差離したトーアツキヒカリの未勝利のみで、馬質的にも人気馬で掲示板にも乗れていないあたりそれなりに信頼していいデータかと思う。更に輪をかけて直近では得意コースでも精彩を欠く感があって大きく割り引きたい要素。今回は他馬よりも1kg背負う形で推しづらい条件が揃った。

2-2ハルクンノテソーロ(上野)…◎
前走・新潟JSは逃げの手も向正面でサーブルオールに早めに並ばれて、平地区間では上位馬に突き放された。ただ4着とは0.3差の6着と大きく止まったわけではなく、昇級初戦+距離延長ということを考えれば上々の内容では。障害の数が増えるのは脚質を考えるとプラスにはなりそうで、同型のサトノファイターもいるが、抜け出して遊ぶ面があるのなら行かせて追いかける形の方が合うのでは。未勝利勝ちも雨の影響が残る馬場だったので今回も対応できるはず。

3-3フォイヤーヴェルク(白浜)…消
昨年の同レースで人気を背負いながら7着と大敗。展開が向かなかったのもあるが、3~4角に一つと正面の直線に二つ障害があるコースレイアウトそのものが向いていないと見るべき。前走の3着も得意コースを利してのものと思うので今回も軽視する。

4-4サーブルオール(五十嵐)…△
前走・新潟JSは向正面で先頭のハルクンノテソーロに並びかける強気の仕掛け。直線ではトゥルボーの強襲に屈したがクビ差の2着と初の重賞でも力を示した。ただ道中は障害のない区間で上手く位置を上げて加速できた感じはあって、未勝利を勝っているとはいえ血統も含めて中京コースへの対応へは疑問がある。少なくとも今回に限っては前走よりもパフォーマンスを落とすものと考える。

5-5サトノファイター(黒岩)…▲
入障後ここまで未勝利・OPを連勝。どちらも新潟でのレースだが速めに先頭に立って抜け出す強い内容。ストロングポイントとしてコーナーでスピードが落ちないという点があると思うので、コーナーに障害が設置されている中京コースだとそのアドバンテージが活かしきれるかどうか。ワンペース気味なので距離延長もカギになる。

6-6プレシャスタイム(高田)…消
主戦の佐久間元Jが引退してからは精細を欠く内容が続く。前走こそ上がり最速も、渋った馬場にも実績なし。

7-7ハルキストン(中村)…消
約1年ぶりの復帰戦。先週帰厩したばかりで流石に実戦勘と精神面は気になるところ。中京コース自体は勝ってはいるものの、落馬があるように連続障害で急かすと危なっかしいところがあるように必ずしも向いていない条件。まずは静観。

7-8トゥルボー(石神)…○
前走・新潟JSで重賞初制覇。中団やや後方から運んで向正面の飛越で位置を上げ、最後の直線でサーブルオールをクビ差競り落とした。未勝利では中京で勝っていて、前走でも向正面3つの障害はスピードに乗った中で周囲に飛び勝っているだけにコース替わりはむしろ歓迎のクチ。前走は人気薄での勝利だったが、前々走の敗因を調整に挙げていて巻き返したようにフロックではないのは明白。障害では道悪の経験がないのでそのあたりは気になる材料。

8-9モサ(北沢)…☆
約5か月半ぶり。前走に関してはゲートから走る気力が無かったように見えたので参考外。8月中旬に入厩して本数を重ねてきたので前走のように太すぎるということはないはず。馬自身も未勝利勝ちとOPで3着に入ったのはいずれも固定障害コースだが、未勝利で3着した福島戦も道中で落馬の影響と最終障害の飛越ミスがありながら3分2秒台でまとめているので置き障害のスピード競馬に対応できる下地はあるのでは。不調とローカル苦手の主戦を考えれば乗り替わりそのものは歓迎すべき。馬券的にも妙味はありそうで狙いたい1頭。

8-10マイネルプロンプト(森)…△
前走・小倉SJがスローの中を後ろに控える形で進み、ラストは仕掛け遅れて脚を余す消化不良の競馬。近走で道中の反応が悪いとはいえ、前走は展開面、前々走も直線伸び負けた点も衰えというよりは年齢的に仕方なく、ポジションを取りに行ってカバーすることも可能では。本格化前とはいえ取りこぼしていた置き障害コースへの対応がどうかも、長期休養前の主戦・森Jへの乗り替わりは単純にプラス材料。単純なスピード競馬だと見劣りも、金・土が雨予報なのは歓迎。前走前はコースで追って、続けて使えているように状態はいいだろうし、経験値で巻き返しないか。

サトノファイターが速い。その後ろをハルクンノテソーロ、マーニ、マイネルプロンプト辺りが続いて隊列は決まりそう。1週目正面2つの障害を越えてからの平地区間でサーブルオールは位置を上げたい。トゥルボーもジワっと上がっていきたいがコーナーはロスなく向正面の飛越で上げていける。ただ今回道悪がどう影響するか。サトノファイターは抑えず行くので、鞍上が早めに先頭に立ちたくないマーニよりも先に動くのはハルクンノテソーロ。力通りならトゥルボーもこの争いに加わって上位を形成。雨予報で前が有利になりそうだし、ハルクンノテソーロの追いかける形がハマれば巻き返せる。サーブルオールはコーナーの障害で置かれそう。マーニも仕掛け遅れと直線2つの置き障害が怖い。フォイヤーヴェルクは勝負どころで加速できず脚を余す格好になりそうで。それならば前走で全く形にならなかったモサの一変に期待。未勝利戦で下したのがダイシンクローバーで小倉のOPでも3着の実績ありなら通用しても驚かない。手替わりで積極的なレース運びができるなら。

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