八王子の肩を持ちたい

養成所が終わっていくらか過ぎた

正直とてもきつい一年だった
自らが自信満々で書いたネタが
自らの力不足で打ちのめされていく日々
長い梅雨の季節

夏の訪れを急ぐように
だったら自らを否定し、
ネタを書けば肯定して貰えるのではないか
そうではなく、自らの力不足から目を背け
評価されないことをネタのせいにしていると
思い知らされました。
夏の訪れを待ってみたら
茹だるような暑さの梅雨が来てしまった。
地獄。

そうした時にトリオに入らないかとお誘いが
あった。全く悪い話では無かったが、
断るスタンスの返事をしてしまった。
一人でやれる意思を主張したかったのだ。
(自信はなかったが、意地のみの意思)

結局、翌日飲みに行って
めちゃめちゃ承諾してしまった。
そりゃもうはちゃめちゃの承諾。
結局、このトリオは功を奏した。
ライブ成績は右肩上がり、
3月には僕のネタをやることもできた。
(初めて楽しくできた)(ウケの初感覚)

結局、トリオの所属は出来なかった、
それどころかそれぞれにやりたいことがあり、
3人のネタがそろそろ頭打ちではないかと、
話になり、このトリオは解散した。

淋しい、淋しかったが、
同時に感謝が芽生えてきた。
お笑いのノウハウを叩き込まれ、
どう頑張ればいいか、
面白い以外の評価のされ方も学んだ。
このトリオが解散してからじわじわくる気持ちはきっと親のありがたみを進行形では感じにくいそれに似てる。多分。
ありがとう、続けよう。元の相方よ。
続けていく同期よ、同志よ。
やめていった人達、いつでも帰っておいで
帰って来なくとも見においで、
どうしてるかすごく気になるから。

前置きが長くなってしまった。
気が散りやすい、悪い癖だ。
小学生の頃から通信簿に
「気が散りやすいところがあります。」
と6年連続6回目書かれていたことを思い出す
それを見た母親が「病院に連れて行こうか」と
考えていたことを最近打ち明けられたのを思い出す。
それを紛らわすように
「クラスのムードメーカーです」
「とっても思いやりがあります」
「一生懸命です」
と書かれていたことを思い出す。
これはコーヒーに混ぜるミルクやシロップのように多分、僕の持ち味を薄めてしまっていたのかもしれない。
でもお笑いは分かってくれる。
ストレートの僕を味わってもらうことが出来る
なんと素敵な文明か、続けよう是非にも。

また逸れた、持ち味です。
持ち味と言い切ります。

時に少年よ
こっちに来たばかりの時に八王子のカラオケバイトの面接に行ったよな。

その時に「なんで八王子なの?」
って聞かれて、
「都会だからです!」
って答えて、
「都会じゃねぇよ笑」
って返されたよな。

あれ。悔しかったよな。
どうみても都会だよな、八王子。
だってよ、ドンキが2つもあんだぜ?

この時に東京の大きさに気付かされました。

どのくらいの驚きかというと
ナメック星でギニュー特戦隊が
ベジータを赤子扱いしていた時以来の衝撃。

八王子が長崎に来襲したら
多分、長崎市内1番の都会になるでしょう
長崎の八王子いや、
神奈川の横浜のように
おそらく市に県が喰われるでしょう。
バリバリ音を立てて頭から

そんな八王子が新宿や渋谷に赤子扱いされている様子を見てしまったのです。

もうそれがショックで、、

八王子「おい、米田ここが東京だぜ」
米田「うわぁ、すごい、路線がいっぱいだよ」
八王子「おいおい、田舎もんがよ笑」
米田「八王子くん、こんな所にいたんだね」
新宿「お?八王子じゃん?」
渋谷「え?お前今、長崎にいんの?」
八王子「、、、」
ぼく「八王子くん、どうしたの?知り合い?」
八王子「なんでもねぇよ!いくぞ!」
新宿「おいおい、待てよ八王子」
渋谷「俺らのこと無視するわけ?」
八王子「そっ、そんなわけないだろ?」
新宿「この田舎もんがよ!!」
渋谷「おまえ23区のグループLINE入ってなかったもんなぁ」
ぼく「えっ、八王子くんは都会だよ」
新宿「都会www」
渋谷「井の中の蛙大海を知らずで草」
八王子「…」
ぼく「八王子くん言ってやってよ!!」
八王子「…やめろ」
ぼく「ドンキ二つあるんだろ!八王子くん!」
新宿「ドンキwwww」
渋谷「評w価w基w準w」
ぼく「八王子くん!!」

八王子「やめろーーー!!!!」


こういう修羅場があるかもしれない。
だいたいなんなんだ。都会って。
評価基準なんなんだよ。
僕が都会と思ったらそこは都会だ。
JRが通ってたらそこは都会だ。
文句は言わせない。
八王子に傷一つ付けさせない。
だれも触れるな、だれも口を開くな。
八王子は都会だ。
僕は八王子の肩を持つ。


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