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妻、元気で留守がいい

こんにちは、
こめまるです。

今回は、2021年8月に投稿した妻と二人でもうまく暮らすコツの続編です。

妻とは1993年1月に結婚しました。

たまたま同じ大学でしたが、7歳年下なので同時期に在籍していたことはなく、学生時代に通っていた喫茶店が一緒で、そこのOBの集まりで知り合い、気が付いたら半年後には入籍していました。

特に好みのタイプでもなく(お前が言うな!)、ただ僕も34歳になっていて家族も欲しいと思っていたところでの出会いだったので、まっ、いいかって感じで一緒に住むようになり結婚へとなだれ込んだ感じです。

結婚して7ヵ月ほどで長男が生まれ、あれよあれよという間に4年後には3人の幼子に囲まれる生活になっていました。

そんな妻とも結婚して今年で30年目。
いろいろありましたが、特に仲が悪いわけではなく、なんとか関係は続いています。

夫、元気で留守がいい

先日『定年オヤジ改造計画』という小説を読みました。
作者の垣谷美雨さんは、結婚、恋愛、夫婦関係、老後問題など現代に大きな比重を占める問題に対して笑いを交えながらも権力への鋭い指摘や新しい提案なども盛り込み読み応えがあり考えさせられる作品を送りだしています。

この記事の巻末に映画紹介もしていますが、最近話題になった天海祐希さん主演の映画『老後の資金がありません!』の原作者です。

さて『定年オヤジ改造計画』の主人公は、有名国立大を卒業後、大手石油会社に就職し、定年後は関連会社に就職するもそこが早々に倒産し、現在は自宅で何もしない、悠々自適な生活を送っています。

しかも自宅とは別にマンションも所有し、また田舎に家でも買おうかという発言も出てくるので、まだ年金は出ていないようですが、貯金も充分にありそうで資産的には問題ないようです。

ただ、読み進めていくうちに、この人の考え方はちょっとおかしいのでは?と感じてきます。
しかし、本人は、いたって能天気で自分のことを良く練れた常識人と考えているのですが、リヴィングでコーヒーを飲みたいと思たらいきなり妻を読んだり、娘に「パパは、古いんじゃない、神話の中に生きている人」などを指摘され、どぎまぎしたりしています。

主人公は、男は仕事、女は家事育児という固定観念に凝り固まっているのも同世代の僕にも、ありえないと感じます。
小説が出たのが2019年。
主人公の年齢は明記されていませんが、推定62歳から64歳の間くらいなのでまさに僕と同世代です。

こんな神話の中に生きるような「定年オヤジ」を妻や娘が中心となり改造していくという物語です。

ドラマ『定年オヤジ改造計画

ちなみにドラマ化されて7月にNHKのBSプレミアムで放送されます。
定年オヤジ役は、郷ひろみさんです。

さて、この小説の中で主人公の妻は、夫が定年後家にいるようになり夫源病になってしまったのです。主人公は、定年後時間が出来たので、妻にサービスをしたいと思うのですが、妻はそれをウザイと感じ、クルマに一緒に乗るのも嫌がるようになります。

「夫婦関係調査2021」 ㈱リクルート ブライダル総研

㈱リクルートブライダル総研の調査資料によると特にここ2年以上続いているコ〇ナ禍によりテレワークなどで在宅比率が高くなったことで、

夫は40代を除く全年代で、満足度が「上がった」と回答した割合が「下がった」と回答した割合を上回ています。

一方、妻は40代以降の全ての年代で、満足度が「下がった」と回答した割合の方が「上がった」回答した割合を上回りました。

つまり夫と妻では逆に結果が出ているのです。

乱暴な言い方をすれば、妻たちは、夫には仕事で外に行ってくれ!と思っている人が多いということです。

夫、元気で留守がいい、というわけです。

夫がいないとこんな感じかな?


妻、元気で留守がいい

僕は、3年前の2019年7月いっぱいで、37年4ヵ月続けたサラリーマン生活を終えました。
サラリーマン時代から個人事業主に登録し、自営でオンラインビジネス、それだけでは食えないので家具&ホームファッションの販売店で週3~4日アルバイトしています。

自営は、自宅で行っているので、サラリーマン時代の「帰らないおじさん」から「いつも家にいるおじさん」になりました。

逆に妻は、いくつか仕事を掛け持ちしていて、家にいる時間は少ないので、僕が出来るだけ家事をするようにしています。

家族の食事以外は、ほぼ僕が家事を受け持っています。
当初は、洗濯物の干し方、掃除の仕方など、すぐ怒っていた妻は、最近は大分穏やかになってきたので、多分、僕の家事もマシになってきたようです。

サラリーマン時代の家事分担は、ザクッと妻の8:2から9:1。
現在ようやく半々になった
感じです。

あとは食事ですが、僕自身2006年から09年までの3年半、大阪に単身赴任していて、その時は3食自分で作っていたので料理には抵抗はありません。そのうちには作りたいと思っています。

でも、家にいる時間が多いと言っても仕事のあるので、今の分担で行けばいいかなと思っています。

嬉しかったのは、先日2年半ぶりに妻と富山の実家に帰った時、夜妹夫婦と外食したのですが、その時に妻は、「家事いろいろやってくれるので助かっています」と嬉しそうに妹たちに言っていたので、僕のことを褒めることがない妻としては珍しかったことです。

またGWに妻の誘いで共通の友人たちと一緒でしたが、迎賓館や横浜中華街に行ったり、僕が行くと言ったら、一緒に行きたいと国立新美術館に「メトロポリタン美術館展」に行ったりしました。

ただ、自営の収入がそれほどでもないので、自分の楽しみで外出する時は、できるだけ妻の留守を狙っています。

また、昨年8月から始めたヴァイオリンも妻のいない時に練習します。

ここがまだ僕の気弱なところですね。

まさに、妻、元気で留守がいい、ってなわけです。

5月24日金沢駅前にて

まとめ


少し古い資料ですが、2019年11月のリクルートブライダル総研の資料を見ると、夫婦関係の満足度は、新婚では高くその後30代から50代で下がり気味で、60代で再び上がります。

しかし、気になる点は、夫婦関係をよくしたいと思うかでは、30代がトップで、その後どんどん下がり、60代でガクッと下がります。
しかも妻の下がり方が極端。

つまり「諦めの境地」になるのでしょうか?
また全体では、妻の方に不満があり改善したいと思っている傾向が強いので、夫は考え直した方がいいかもしれません。

男女・年齢で大きく変わる「夫婦関係」の満足度』2019.11.22 東洋経済

最近心掛けていることは、
①妻の話しは最後まで聞く。
②妻が食べたいなぁ、行きたいなぁとつぶやいたことを憶えておく。
③お互いの時間を大切にする。
④最後はどうにかなる、とのんびり構える^^

最近熟年夫婦をネタにした映画を観ました。タイトルは「長いお別れ」。70歳の夫が認知症になって行くお話しで、妻や二人の娘たちが振り回されるという物語。70歳と言えば、近い将来のことなので考えさせられました。

☆長いお別れ(2019年)
出演:山崎努、松原智恵子、竹内結子、蒼井優
父の70歳の誕生日に久しぶりに集まった娘たち。そこで、父が認知症になったと母から告げられる。それぞれに悩みを抱える娘たちだったが、父が次々と巻き起こす思いも寄らない出来事に驚きながら、父の変わらない愛情に触れ、少しずつ前に進んでいく。


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