「けテぶれ」本気でやります!

ぼくは「けテぶれ」を1年間やり切ることに決めました。
心がヘボヘボのぼくは、すぐにあきらめたりやめてしまったりするので、ここに書くことで後には引けない状況をつくらせてください。

そして始める前に、自分の大切にしたいことや、どうしても考えておかなければいけないことを書いておきます。

「一人ひとりが強くなるから、クラスが強くなる」

「一人ひとりが強くなるから、クラスが強くなる」(p87)

この言葉を見たとき、
「ああ、そりゃそうだ。当たり前だよね」
と、すごく納得している自分がいました。

ぼくたち教師って、学級がどうなったとか、クラスの雰囲気はどうかって、集団を単位に見ることが癖になっているんです。

PAにしても協同学習にしても『学び合い』にしても、
「集団やクラスとしてどう変わったか」とか「活動は成功したか」とかに注目しがち。

でも、アプローチするべきは個に対してです。
「徹底的な個への関心と、一人一人とどう関わるか」という視点を忘れてしまうとうまくいきません。
やっぱり、一人一人とつながって、一人一人の想いや願いに寄り添ってこそだと思うのです。
 
その点、「けテぶれ」は“自己学習能力を高める”という個にフォーカスした実践だと思います。

がんばって個を見ようと思っても、なかなか上手くいかない。
思いや願いまで読み取れない。
集団やクラスといった「みんな」から、抜け出せない。

そんな、ぼくにとっては「けテぶれ」は、絶好の学習コンテンツだと感じました。

「けテぶれ」というネーミングの意味

担任がその子に関心を寄せなければいけない。
でも、学級のよさは、その子に関心をもつのは担任だけではなく、周りにもたくさん関心を持っている子がいるということ。
たくさんの子がそれぞれに関心を持ち合うから集団で学んでいく意味があるのだと思います。

でも、そんな相互の関心って、放っておいても生れてくるものではないですよね。

そこで登場するのが「けテぶれ」です。
かっこいいのかどうかは置いといて(笑)キャッチ―なフレーズであることは確かです。

だから、「けテぶれ」を介して子どもたち同士のつながりが生まれる。
「けテぶれ」がクラスの共通言語になることで、関係性がつくられていく。

それが「けテぶれ」の大きな効果だと思います。

「けテぶれ」での失敗から学ぶ

実は、今年度「けテぶれ」をやってみたんです。
本に書いてある通りに導入して、「やってみてね」と。

「けテぶれ」は、点数を自己学習力の指標ととらえるから、点数を求めすぎたんです。
その中で「できる―できない」が強く押し出されて、「できないことはダメだ」という価値観がクラスにできていってしまったんですね。

本にはちゃんと、「間違いは宝」とか「失敗は成功の種」とか書いているんだけど、その重要性に気付けていなかった。
来年度は、もっとそこに気を付けていきたいです。


最後に

本にも何回も出てきているけれど、「信じて、任せて、認める」ことがやっぱりカギになると思います。
そのためには、一年間やり切るという決意と、子どもを信じ続ける覚悟がいると思います。

今年度は、「やってみてね。」で終わってしまった。(それでも結果は出るんですが・・・)
それは、「本気でやってないから」という言い訳をつくって、可能性の中に生きていたかっただけなんです。
自分の弱さです。勇気のなさです。

だから、ここで「やり切る」と宣言することが大切だと思いました。

そして、もし一緒に「やろう!」と思われる方がおられたら、それほど心強いことはありません。
一緒にがんばりましょう。

次は、具体的にどのように実践していくかを考えたいと思います。

読んでいただきありがとうございました。

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