『ホラリー占星術-入門と実践-』刊行記念対談(鏡リュウジ氏&いけだ笑みさん)の注釈ページ


*1 ホロスコープ…占星術における天体の配置図。太陽や月など全部で10数個ある「天体」、牡羊座から魚座まで12個ある「サイン」、そして第1ハウスから第12ハウスまで12個ある「ハウス」という3つの要素から構成される。

*2 『クリスチャン・アストロロジー(Christian Astrology)』…17世紀に活躍したイギリスの占星術師、ウィリアム・リリー(1602~1681年)の著書。ラテン語ではなく英語で書かれた最初の包括的な占星術教本であり、1985年に復刻されたことが伝統、古典占星術の復興、再構築運動につながった。

*3 リズ・グリーン…ユング派分析家・占星術家。占星術とユング心理学を統合したパイオニアであり、このジャンルにおける指導的立場にある。英国占星学協会およびロンドンユング派分析家協会会員。心理占星学センター(CPA)設立者。現在は実践活動からは退き、学術的な活動に軸足を移している。

*4 ジェフリー・コーネリアス…英国の占星術界の重鎮。現在カンタベリー・クライストチャーチ大学を拠点とし、占星術を含む「聖なるもの」研究の修士課程を指導。ロンドンに占星術のための教育機関「カンパニー・オブ・アストロジャーズ」を創設し、伝統的占星術の復興に尽力。Divinationとしての占星術という概念の復興で知られる。

*5 マギー・ハイド…イギリスの占星術家。ケント大学で文学修士号を取得した学者肌の占星術家として知られ、ジェフリー・コーネリアスとともに「カンパニー・オブ・アストロジャーズ」を創設したメンバーのひとり。新聞や雑誌への寄稿や心理学者、ユングについての著書も多い。

*6 アセン(ダント)…ホロスコープにおいて東の地平線と黄道の交点。ホラリーにおいては「質問者」を象徴する。

*7 MC…中天。ホロスコープにおいては、子午線と黄道の交点。(上方)

*8 合…読み方は「ごう」。コンジャンクションを意味し、黄道上で二つの天体が近い位置にあることを指す。

*9 月のボイド…月がほかの天体と意味のある角度を形成しない状態を指す。ホラリーでは「何も起こらない」と解釈されることが多い。

*10 スクエア…2つの天体が黄道上で内角90°の位置にある状態を表す。強い緊張感を意味するとされることが多い。

*11 シグニフィケーター…「指示星」「象徴星」などと訳されることが多い。ホラリー占星術では質問者(カレント)と質問事項(クエジデット)を示す(シグニファイ)する天体をまず特定し、その二つの天体がどのような関係性にあるか、どちらが強いか、などが判断の大きなキーとなる。

*12 ハウス…ホロスコープにおいて、地平線と子午線を基準に天球を12のブロックに分割したもの。それぞれのハウスは地上におけるさまざまな事象の具体的なジャンル(健康、結婚、金銭などなど)を司るとされる。

*13 ディグニテイ…惑星の品位。その天体が在泊するサイン(星座)の位置(エッセンシャル・ディグニティ)、ハウスの位置などそのほかの条件(アクシデンタル・ディグニティ)によってその惑星のディグニティの高さが変わる。

*14 アスペクト…ホロスコープ上の星と星が形成する特定の意味のある角度。

*15 オポジション…天体同士が黄道上、ホロスコープ上で正反対に位置している状態。

*16 ナチュラルルーラー…それぞれの天体が本来的に司るもの。

*17 ルーラー…支配星。

*18 カスプ…各室(部屋)を分ける境界線。

*19 デトリメント…天体がそのサインのルーラーの正反対のサインにある事。

*20 パート・オブ・スピリット…天体同士の位置関係から算出される、計算上のポイントアラビック・パートのひとつ。正しくは「ロット・オブ・ダイモーン」と呼ぶべきもので、ヘレニズム時代にはその人のダイモーン(守護神霊)とかかわると考えられてきた。


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