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オリンピックの裏で繰り広げられた「亡命劇」をその時のホロスコープで検証してみた

みなさま、こんにちは。
お陰様で14回目、いつもお読みいただきありがとうございます。


さてオリンピックも終わり、ひとまずは通常モードの生活が戻ってきてホッとしてます。私なんかは、ニュースのスポーツコーナーでダイジェスト版を見る程度で、野球以外は、どの競技の誰がメダルを獲得したのかなど知ることもなく、裏で勝負?!をしかけてきたバラエティー番組を見たり、プロ野球エキシビションマッチを楽しみに(^O^)あまのじゃく感満載で淡々と過ごしておりました。

そんな中、この大会で何が衝撃的だったかといえば、逃走した選手がいたり、突然亡命せざるをえなくなった選手がいたり、世界の貧困や迫害から自由を求める「人権問題」について改めて考えさせられたことでしょうか。これまでにもオリンピックや国際的な競技大会において、失踪、集団脱走、行方不明者が出るのは珍しいことではないようで、正式な政治亡命を果たした事例もあるようです。

そんな中で、亡命を果たしたベラルーシ五輪選手の亡命劇の発端は、経験のない種目に出ろ、という無茶ぶりな指示を受け、インスタグラムに不満を漏らしたところ、いきなり強制帰国を命じられたそうで。このまま帰国したら選手生命を絶たれるどころか、身の危機を感じたということですが、国を代表するアスリートにそんな理不尽ある?と、にわかに信じられない話でした。オリンピックという華々しい舞台裏で、ある一国のアスリートに一体何が起こっているのだろう?!とニュースで報じられていたときは、固唾をのみながら耳を傾けておりました

詳しくはこちら→ ベラルーシ五輪選手 “スピード亡命”の舞台裏(NHK WEB特集) 

無事、亡命先が決まり保護されたということで、ひとまず安心しました。と同時に、こんな土壇場でこんなにもすばやく難しいであろうことをやり遂げた時の星の配置というのがとても気になりました。今回はそのときの星の配置のホロスコープを検証させていただきたいと思います。この場合、個人の生年月日(ネイタル)の情報はまったく必要ありません。

上記リンク先の記事を参考に、本人が空港で警察に助けを求めていた時刻、8月1日の午後7時50分でチャートを制作しました。

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まず、アセンダント(ASC「魚座」、この問題のテーマを付けるとしたら、保護、救済、人道支援には納得できます。

その支配星の「海王星」がいきなり1ハウスにありますが、これを本人のハウスとみたとき「海王星」は、状況から見て「行く先に迷ってる人」と読むことができるでしょう。タロットカードでは『月』を想像するとわかりやすいかも。どんなに不安だったことか、第六感も働いていたかと思います。惑星の品位を見ると、「魚座」「海王星」ディグニティ(本来の座・本領を発揮できる居場所)です。翻訳アプリを使って警察に声をかけたり、とるべき所に電話をかけてSOSを発信したり、本人の機敏な判断がうかがえます。

そしてこの「海王星」は、2ハウス牡牛座「月」「天王星」と、11ハウス山羊座「冥王星」セクスタイル(小三角形)を作っています。小回りの効いた連携プレイ!!


11ハウス
山羊座「冥王星」は、再生・復興の伝統的な歴史を持つ組織、ポーランドがすぐさまビザを発給したということですが、そのポーランドと言ってもいいかもしれません。第二次世界大戦中、ユダヤ人がナチスの迫害から逃れるために、日本領事館の領事代理であった杉浦千畝が独断でユダヤ系ポーランド人に日本経由のビザを発給し、アメリカや第三国に渡ることができたというのは有名な話。そういった歴史からポーランドは人道支援に敏感な国かと思われます。日本とは国交樹立して100年余りという仲良しで、すぐさまポーランドの駐日大使が反応されたのだろうと思います。

2ハウス牡牛座「月」「天王星」は11ハウスから数えて4番目のハウスに当たり、ポーランドの人々、つまり迫害で祖国を逃れた人たちととることができそうです。そのネットワークとの連携もあり、水面下で大きな働きをされたそうです。「天王星」は思いがけない出来事も表します。計画していた、ということではなく突発的な出来事であり、本人もこんなことになるとは思っていなかったということです。そして2ハウス所有物、生活や財産を意味しますので、それらを手放さざる得なかった状況もうかがえます。家族と別れ、祖国での生活を手放す覚悟を決めるというのは並大抵のことではないでしょうし、本来であればオリンピックが終われば普通に帰国できるはずだったのですから。

同時にその「月」「天王星」は、12ハウス「土星」6ハウス「太陽」「水星」との不動宮スクエア(90度)も形成しており、政権の陰謀、監視に身の危険を感じていたという緊張感が漂っています。「水瓶座土星」(この場合は政権側)は手強そうですが、逆行しているので、遠ざけたという見方もできるかもしれません。それをいうなら「海王星」「冥王星」も逆行していますが、この場合の逆行は、しかるべき所へ帰る、戻ることができたという意味になり、GOOD!!なのです。屁理屈がすぎる?!という声が聞こえてきたような(^^;)ですが、そう見ることもできます。

もうひとつ、本人の1ハウスから数えて7番目の7ハウスは配偶者のハウスですが、そこに「金星」がいて、2ハウス牡牛座「月」「天王星」と調和のトライン(120度)です。ここでも手放すという覚悟を念押しされていますが、旦那さんもすでに亡命されていて、二人はポーランドで合流できたということです。(よかった。。)と同時に12ハウス「土星」(隠れた敵・陰謀)との試練のクインカンクス(150度)というアスペクトもあります。祖国に残してきた家族との接触をはかるために、しばらく危険を感じる状況が続くかもしれません。。。どうかお気を付けて。


これからの活動として、アスリートの意味を持つ「火星」をみたときはどうでしょうか?

本来の目的は「太陽」「獅子座」でオリンピックに出るための来日でしたが、すでにオリンピックとは一歩引いたところの「乙女座」にその「火星」ですので、もう何の未練もなかったのではと思われます。次の目標を冷静に見据えていると見てもいいかもしれません。その「火星」ディセンダント(DSC)のすぐ真下にいて、今後、世間に対して何を訴えかけていく選手になるべきかがうかがえます。


「走り続けることで、祖国、また世界中で弾圧をうけている人々を応援し、次のオリンピックにも出場したい。」と表明しています。


スポーツにおける勝負強さを発揮する「火星」「木星」オポジション(180度)もあり、期待できますが、この「火星」ディセンダント(DSC)のすぐ真下に隠れるようにあるのが印象的。この東西軸を水平線とみたとき、上が水面上、下が水面下、人前に表れたり隠れたりギリギリの所にいるように見えます。厳しい監視に注意を払いながらのアスリート活動になるかもしれませんが、頑張ってほしいです。


今回は重いテーマになってしまいましたが、世界で起こっている理不尽なことに多くの人が感心をもつことが大切かと思いました。

そして次のオリンピックでは、裏番組ばかり見ず(^^;)、彼女の姿を探したいと思います。

文・イラスト:加藤マカロン

【著者プロフィール】
加藤マカロン
イラストレーター&占い師。公式サイトは、マカロンタロットweb 。カードの基本的な意味などを知りたい方は、『マカロンタロットで学ぶタロット占い』(駒草出版)をご参照ください。SNSは、Twitterアカウント (@katomacalon)、facebook などでも情報発信中。

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