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こまくさweb

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駒草出版のウェブマガジン、こまくさwebです。新刊、そして既刊の関連記事やためし読みのほか、オリジナル記事も展開予定です。
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記事一覧

「本と食と私」今月のテーマ:乗り物―乗り物酔いとペンシルパズル

「本と食と私」今月のテーマ:乗り物―乗り物酔いとペンシルパズル

乗り物酔いとペンシルパズル

文:田中 佳祐

 私は乗り物酔いがひどくて、エンジンのついている乗り物は大抵苦手だ。乗り物の中で本を開こうものなら、一瞬にして酔ってしまう。バスや電車で本を読んでいる人を見るたびに、羨ましいなと思っている。
 そんな私が、長距離移動をするときに持っていく本がひとつだけある。「ペンシルパズル」の本だ。飛行機に乗る時に、この本を持ち込むのだ。当然のことながら飛行機でも気

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タロットと西洋占星術のリンク⑮~小アルカナ(カップ・エース〜カップ・7)

タロットと西洋占星術のリンク⑮~小アルカナ(カップ・エース〜カップ・7)

皆さまこんにちは😊 長らく欠品していましたマカロンタロット正規版デッキが9月末に印刷を終えて仕上がってきます!! 大変お待たせ致しました。
箱、カード裏面のデザインをちょっぴり変更したり、ミニガイドブックのページ数が増えたりなど、ver.4として10月初旬発売予定です。初心者からプロの方々にも実践で使って頂くタロットカードとして、今後ともマカロンタロットをどうぞよろしくお願いいたします!!

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「本と食と私」今月のテーマ:乗り物―賢治を追い求めて~卒論旅行と想い出の食

「本と食と私」今月のテーマ:乗り物―賢治を追い求めて~卒論旅行と想い出の食

賢治を追い求めて~卒論旅行と想い出の食

文:竹田 信弥

 大学時代に、宮沢賢治を追いかける旅をしたことがある。
 卒業論文からの逃避だ。提出期限も差し迫った頃だった。テーマの宮沢賢治についての資料をたくさん読み、読めば読むほど、何を論じればいいのかわからなくなってしまった。このままでは卒業できないと、教授に相談したところ、アドバイスは、書けない時はゆかりの地に行ってみると作家の目を獲得できるこ

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「ラジオといるじかん 」Vol.7 「聴くラヂヲといるじかん」

「ラジオといるじかん 」Vol.7 「聴くラヂヲといるじかん」

 耳が空いている時間はたいてい、ラジオと一緒にいる。当たり前のようにかけていて、一字一句逃さないように耳を澄ましているわけでもないが、たまに強く残る言葉がある。この日は、和田ラヂヲさんが低音ボイスでつぶやいたそんな疑問が耳に残った。

 ああ。着地点含め、どうでもいい。なんてことのない会話だ。コシヒカリ。お米も、それを原料にしたせんべいだって人生で何度となく食べてきたのに、私は「コシヒカリがどうい

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「本と食と私」今月のテーマ:道具―お茶碗でコーヒーを

「本と食と私」今月のテーマ:道具―お茶碗でコーヒーを

お茶碗でコーヒーを

文:田中 佳祐

 フランス文学者の安藤元雄が『フランス詩の散歩道』という本を書いている。フランスの詩人たちの作品を原文と共に紹介した一冊である。
 私はこれを遠方に引っ越してしまった友人から貰った。本を開いて最初に出会うのは、ジャック・プレヴェールの作品だ。

 安藤は詩の解説で、こんな作品の楽しみ方を提案する。

 私にはこの詩を味わう前に気になることがあった。それは安藤

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「本と食と私」今月のテーマ:道具―僕と茶道と千利休

「本と食と私」今月のテーマ:道具―僕と茶道と千利休

僕と茶道と千利休

文:竹田 信弥

 『本覚坊遺文』(井上靖著 講談社 1981年)という本がある。
 
 謎とされている千利休の死の真相に史実と虚構をまぜて迫っていく井上靖の小説だ。千利休の弟子の本覚坊が、利休の死後、ゆかりのある人との会話を通して利休がなぜ秀吉に切腹を命じられたのか、そしてなぜそれを受け入れたのかの答えを探していく。本覚坊が己に語りかけるような形式であり、語り口が軽く読みやす

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タロットと西洋占星術のリンク⑭~小アルカナ(ワンド・8〜ワンド・キング)

タロットと西洋占星術のリンク⑭~小アルカナ(ワンド・8〜ワンド・キング)

こんにちは。今年のお盆は台風🌀と重なり、計画の変更、移動が大変だったかと思います(+_+)。私は気圧の問題なのか耳が詰まったような感じになり、最近の天候に身体がついていくのが大変💦と思いながら耳鼻科で診てもらったところ、米粒より小さい何かが鼓膜にくっついてたようでエア吸引で取り出してもらい、耳の詰まりは治りました。気圧の問題ではなかったようですが^^; 気圧による不調、皆さまにおかれましてはく

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「本と食と私」今月のテーマ:未来―未来人へお願い!

「本と食と私」今月のテーマ:未来―未来人へお願い!

未来人へお願い!

文:田中 佳祐

 小松左京は日本を代表するSF作家だ。彼の一番有名な作品に『日本沈没』(光文社カッパ・ノベルス 1973年)という小説があって、映画やドラマなどで何度もリメイクされている。
 小松左京は生涯で多くの小説や評論を書いており、現代に生きる私たちでも読みたくなるような名作がいくつもあるので複数の出版社から傑作選が出ている。
 その中で私が好きなものは、河出文庫から出

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「ラジオといるじかん 」Vol.6 #ふらっとに、いつもの朝を

「ラジオといるじかん 」Vol.6 #ふらっとに、いつもの朝を

 色々な朝がある。スッキリと爽やかに起きる朝もあれば、前日の疲れを引きずる朝や、今日も大変な一日だと思わず身を固くしてしまう朝もある。

 仕事や学校に向かうまでの朝の時間、みなさんはどんなふうに過ごされているのだろう。顔を洗い身支度をして、朝ごはんの支度をする間に、音楽をかけるか、朝ドラを見るか、Youtubeを見たりもするのだろうか、そんな余裕はないのだろうか。私は最近、もっぱらTBSラジオ『

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「本と食と私」今月のテーマ:未来―たとえこの世界が滅んでも…

「本と食と私」今月のテーマ:未来―たとえこの世界が滅んでも…

たとえこの世界が滅んでも…

文:竹田 信弥

 「未来の食」と言われて、何を思い浮かべるだろうか。
 『ドラえもん』に出てくるような、空気中や海中にいる微生物を「ビフテキ」へと生成してくれる、理屈はわからないけど、とにかくすごい料理マシーンか。それとも映画『マトリックス』のベチャベチャのオートミールか。はたまた宇宙食のようなサプリやプロテインバーのような固形物か。
 
 未来の食がどうなっていく

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タロットと西洋占星術のリンク⑬~小アルカナ(ワンド・エース〜ワンド・7)

タロットと西洋占星術のリンク⑬~小アルカナ(ワンド・エース〜ワンド・7)

こんにちは。
13回目のタロットと西洋占星術のリンクは、小アルカナを掘り下げていこうと思います。
第8回目で、デーカンに対応するタロットカード(小アルカナ)でも紹介しました。

これをカードの順に見ていきたいと思います。
第8回目では触れていなかった数秘についても、併せて見ていきたいと思います。
「数にはそれぞれ意味があり、宇宙の法則を表す」と言ったのは、古代ギリシャの数学者、哲学者で有らせられる

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「ラジオといるじかん 」Vol.5 だが、もう「パスタ」は言える

「ラジオといるじかん 」Vol.5 だが、もう「パスタ」は言える

 この連載は「ラジオといるじかん」、と銘打っているわりに結構テレビの話をしてしまう。だけどやはりラジオ好きとしては避けて通れないドラマが、最終回を迎えた。『だが、情熱はある』(日本テレビ)である。

 あっ、ドラマがはじまっちゃう!と慌ててシャワーに駆け込んでリアルタイムで観るドラマがあるのは久しぶりだ。リアルタイムで一度見てから、その週の中でもう1、2回は見返していた。自分が今までご本人たちのラ

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「本と食と私」今月のテーマ:動物―ドジョウと幻の柳川鍋

「本と食と私」今月のテーマ:動物―ドジョウと幻の柳川鍋

ドジョウと幻の柳川鍋

文:竹田 信弥

 野尻抱影の「悲しい山椒ノ魚」(『ちくま文学の森 12』収録)という小説がある。
 士官学校の寄宿舎に、山椒魚が迷い込む。生徒や先生たちは珍しい生き物に興味津々で集まってくる。
 協議の結果、学校で飼うことになり、用務係の人が飼育係に任命される。
山椒魚は学校の近くに流れる用水路の一部に金網を引いて飼うことになったが、網ができるまではタライに入れておくこと

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タロットと西洋占星術のリンク⑫~大アルカナ11(力)〜21(世界)

タロットと西洋占星術のリンク⑫~大アルカナ11(力)〜21(世界)

皆様こんにちは。
あっという間に6月、マカロンタロット正規版デッキが市場からなくなり、はや一年半ちょい、再版に向けて編集作業も佳境に入っております!! 今回は付属のミニ解説書に英語版を加えるなど、ページ数が増え、表紙はカラーになったりと、ちょっとしたアンチョコとして活用頂けるよう進めています。印刷前のラストスパートかけていますので、もうしばらくお待ち下さいませ。

さて、今回12回目の「タロットと

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