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Memberのサービスを終了します。

【訂正】
下記リリースを2019/11/18に行いましたが、その後、誠に勝手ながら同年12/25にサービスを継続することに変更しました。詳細は、以下のnoteをご確認ください。



2019/6/17に法人登記し実施していた立ち上げ支援事業と、2019/9/18より運営していた立ち上げメンバー募集サイト「Member」を12月末(12/28)をもってクローズすることにしました。来年から別領域での新しい事業を始めます。
ご期待をいただいたユーザーや協力いただいた皆様には、このような形での共有となり残念ですが、お知らせいたします。


サービスの振り返り

株式会社メンバーを6月に設立し約5ヶ月間、150名ほどの起業準備中・起業家と対話しまして、そのうち半数の70〜80社へ有料〜無料トライアル含めて以下のサービス提供をしてきました。

オンライン事業
立ち上げメンバー募集の「Member」の求人マッチングサービスhttps://member.social/

このサービスは、起業やサービスの立ち上げを行っているPJチームが公募を行い、立ち上げを支援したいユーザーがその情報を閲覧し興味をもったらエントリーしてみる。という、いわゆるマッチングビジネスの形態をとりました。
ユーザー数としては、ほぼノンプロモーション(PR TIMESのプレスリリース1回と代表小松のSNSで告知)のオーガニックのみで集客し、企業30社ほどが公募され、ユーザーの数としては約1000ユーザーにご利用いただきました。
損益としては、web開発に先行投資したものの無料トライアル期間中にクローズしマネタイズを行わなかったため、丸々赤字となります。

オフライン事業
立ち上げのディレクション(サービス立ち上げを手伝う)、アライアンス支援(業務委託でのwebデザイナーやエンジニアの紹介、web制作・開発企業の紹介によるアライアンス支援)を行ってきました。

この事業の具体的な中身としては、いわゆる「コンサルティング」と「代理店ビジネス」になります。ユーザーとなる起業家へコンサルやディレクションをして直接対価をいただいたり、アライアンスの支援をすることで中間マージンをいただく形態をとっていました。
ユーザーは起業準備中の方や起業直後、サービス立ち上げ中の方を中心に70〜80名の起業家を有償・無償トライアルにて支援しまして、お礼の言葉やTwitterなどで感謝の投稿をしていただいたりと、一定の価値もあったと思いますし手応えもありました。損益としては、オフラインの事業単体ではやや黒字でした。

サービス終了までの流れにつきまして
12月末(12/28)をもって上記サービスを終了します。サイト上での告知やユーザーには個別にお知らせを行っていきます。また、最後の締めくくりとして、年末ですし、アドベントカレンダーと忘年会を以下のように実施します。

・立ち上げアドベントカレンダー
今年サービスを立ち上げた起業家やプロダクトオーナーなどの有志で、クリスマスまでのカウントダウンでリレー形式でブログなどを書いていくアドベントカレンダーの企画を弊社事務局で実施します。(現在10名の起業家・POが参画しており非常に楽しみです!)
https://adventar.org/calendars/4340

・立ち上げ忘年会
メンバーのサービスに協力いただいた方へ、感謝の意味も込め忘年会を開催します!(企画・準備中です。告知していきます。)


なぜクローズするのか


今の自分がやるべき理由
立ち上げ支援事業をやっていくうちに思っていったことですが、自分がやるには率直に起業家としての経験・実績が足りないと思いました。一定の価値はあり感謝いただくこともありましたが、抜群に価値発揮はできてないなと。(また、今後、立ち上げの支援をするなら、エンジェル投資家やベンチャーキャピタルの方がしているように、出資をして投資家として実施する方が経済合理性的にも良いと思いました)
ただ、ここ半年ほど実施したことに後悔は無く、150名ほどの立ち上げ期の起業家の話を聞かせてもらい、自分にとっても良い経験になりました。

スケールを追いたい
立ち上げメンバー募集サイト「Member」については、オーガニックでの集客は正直物足りなかったです。リリース後の反響がそこまでない=需要がないorトレンドではないと考えました。(これは、そもそも誰がやるかや、プロダクトの細かなピボット・磨き込み、PR・マーケティングの仕方、などによって解消できるとも思いますが、あくまで自分の主観での話です)

また、商売相手となる立ち上げ期の起業家は事業自体をピボットしていたり、資金繰りに困っていることが大半で、このセグメントの方々をHRTechのサービスや代理店ビジネスで商売相手にするとどうしてもコツコツとした収益となります。とてもやりがいはありますし、私+数名で食べていくこともできますが、スケーラビリティが描けないため、別の領域にピボットしようと考えました。

別事業をやることを決断
後述しますが、他の領域でビジネスをやりたいと思い、そちらの想いがより強くなりましたので、Member事業のクローズを決断しました。


自分自身の振り返り

事業をつくって失敗してそこから学び、よりいい発明・事業をつくって世の中をよくしていくのが起業家の仕事だと思いますし、落ち込みすぎたり気にしすぎたりはしておらず、淡々としてはいますが、
起業してサービスを0→1で立ち上げしてみて、自分の無力さや一人でできることの小ささ、そういったことに気づいていなかった自分の器の小ささを感じまくる日々でした。
次はもっとうまくやりたいしできるとも思いますし、これから起業する人のためにも、内省と共有で振り返りをかきます。

市場選択、ビジョン
立ち上げ×HR・アライアンス支援というマーケットを選択しやってみて、経験にもなりましたし、このタイミングで行ったことへの後悔は無いのですが、次は市場規模の大きいマーケット且つ大きい課題設定をしたいと思っています。最初のプロダクト・サービスは小さくても、ビジョンや課題を大きく捉え、大きく長い航海をしていきたいと、今回の事業を運営していて感じました。

チームづくり
チームについては、特に初めはたくさん失敗しました。スキルだけではなく、もっと価値観やミッションフィットを重視してチーム編成すべきだったなと。(自分のミスですが)ミスマッチもあったなと。ただ、段々と上手にはなってきていて、最後までMemberの事業を一緒にやってくれたエンジニアの松木さん・吉田くんとはお互いに関われて良かった!という関係ができてよかったと思います。

ネットワーク
また、スタートアップ界隈の投資家や起業家の人たちを中心としたネットワークももっと積極的につくりにいった方が良かったなと。もともとスタートアップ界隈との交流がほぼない状況からスタートしているので、カンファレンスに行ったり、ピッチイベントに出たり、つながりをもった人達と勉強会やナレッジの共有会を開いたり、など自主的に自分のネットワークを繁栄させるための活動をもっとできるし、今後は積極的にやっていきます。

資金繰り
これもお金の使い方が初期は下手だったなと。例えば、報酬設計が甘かった。立ち上げ期は金銭的な動機付けはなかなか難しく、ビジョン共感で仲間集めをして、体験報酬(立ち上げを一緒にやれる、その事業を一緒に世に出してみたい、社長と身近で一緒に働きたい、などの体験価値)をつくる環境にした方がスタートアップらしく良いと感じました。そのための巻き込み方や体験設計をつくる環境づくりも大事だなと。

資金調達
今回は資金調達も動かなかったのですが、次は出資をいただいて資金調達しようと思いました。それは、ファイナンスのオプションが増えるといったお金の面ももちろんですが、出資を得ることで応援者のリファレンスを得たり話題づくりをしたり、株主へのEXITの責任感ももち、大きい船をつくりにいくという感覚をもち、より大きい価値を出しにいけると感じたためです。
自己資金やデットファイナンスのみで上手くやっている方ももちろんいると思いますが、今の自分の場合は、スピードとスケールを考えて、大きいプレッシャーがあったとしても、出資者を巻き込んで次はやりたいし、やります。


今後について

チームとしては、MemberのPJチームは解散し0からチームを作り直します。もしご興味ある方がいらっしゃれば、事業のブレストに付き合っていただきながら、お茶でもしましょう。ご連絡ください。
事業領域としては、
スケールさせにいきたいので、課題の的を大きくします。業種としては、インターネットを軸としたモノやお金の流れに関するマーケット(EC/決済など)に着目していて、海外の動向なども含めてリサーチしています。具体的な事業の構想もありますが、今の段階では対象を絞りこみすぎずに、リサーチやブレスト、勉強会なども行いながら、徐々に固めていきます。
事業資金は、エクイティ・ファイナンスもやります。また、クラウドファンディングも考えてます。やりますと言っても、投資家の方に受け入れられて初めてできることですので、今後、投資家の方とも積極的に会話していきたいと思っています。
社名は、株式会社メンバーという社名はおそらく変更します。新しい事業が固まってドメインなどを取得した段階で社名変更すると思います。


突然の共有となり恐縮ですが、Memberのサービスクローズのお知らせでございました。次はもっとお役立てできる事業やチームをつくって、リスクをとってチャレンジして、社会を前進させます。引き続きよろしくお願いします。

小松 遊気

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