【カフェ・バー開業】全員に好かれる接客/結論:無い。
結論:(たぶん)無い。
VOL.20
コマッチです。
東京の中野という街で、カフェバー「ミートコ」というお店を経営・運営しています。出店未経験の素人、かつ計画や情報不十分なままオープンして今年で7年になります。
過去の体験をもとに、小さなお店の開業・運営について綴っています。よろしければお付き合いください。
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ミートコをオープンして1年間くらいは、
「プロの接客とは」「もてなすとは」
みたいなことを懸命に考えてました。
営業的なトーク術とか、話題を仕込むとか、
おだてるとかなんとか。
まあ、たぶん
気持ち悪かった
かと思います。
そしてどこだったかの時点で、
懇意にしてたお客様(ぼくの一方通行かも)に立て続けに離れられるようなことがありまして。
・急な音信不通
・意思を持って縁を切られる
・飲み歩きはしてるようだがウチには来ない
などなど。
SNSで消息を「知れてしまう」のも良し悪しですね。
そんななかで、縁を保ってくれる方々もいて、
定期的に通い続けてくれるお客様がいて。
なんとかやって来られた。
たどりついた結論は、
人は勝手に他人を好いたり嫌ったりする
ってことです。
そして
主導権は相手にある
ってことです。
まあ、それはそう、って話なのですが。
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誰かと会話していて、
そのひとのことを真剣に考えて、
「A(っていう内容)を伝えたいなあ」
とする。
けど我慢してBと伝えてしまう。
そこには
「嫌われたくないなあ」という
配慮とか保身とか、そういうものが働いてしまう。
でも結局は相手が欲しい言葉がAなのかBなのか
わからない
のです。
仮に
A=“私の本心”
B=“保身の嘘”
だとすると組み合わせはこの4パターン。
①私のA 相手が欲しい言葉がA (最良)
②私のB 相手が 〃 B (良)
③私のA 相手が 〃 B (悪)
④私のB 相手が 〃 A (最悪)
〇解説〇
①私A 相手A
これは最良ですよね。
勇気を出して、相手を思って、
例えばなにか厳しいアドバイスとか、
渾身のギャグとかトークとか
まあなんでもいいんですけど言葉を発して、
それが相手に受け止めてもらえた。
最良。
②私B 相手B
これは今の関係性をキープする、
いわゆるオトナが身につける社交性に含まれる部分かもしれません。優しさでもある。
パターン①はある意味賭けなので、
だいたいの場合はこの②が求められることになります。
本心か嘘か、なんておおげさなものだけでなく、
まあ大体の場合は目の前の人に
「おまえ鼻毛出てるぞ」
なんて言わない、ということです。
関係性にもよりますが。
③私A 相手B
これが怖くて、多くは発言Bを選びますよね。
相手のことを思った発言や、
自分が自由に喋った結果として不快にさせてしまう。
でも最悪はこれではない。
④自分B 相手A
これが最悪。
自分の保身や相手への配慮で、
嘘、もしくは言いたくないことを言った。
その結果、好かれなかったり嫌われたりする。
ぼくが③より悪いと思うのは
自分が嫌なカードを出して外しているから。
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4パターン書きましたが、
相手のカードがわからない以上は
「2択」でしかない。
それに常に2択なんてことはなくて、
選択肢はたくさんある。
「それなら常にA(本心、言いたいこと)」を言おう!
というほど、コミュニケーションは単純でもない。
それでも、
迷ったらA(本心、言いたいこと)を言う自分でありたい
とは思ってます。
コミュニケーション、難しいけど面白いです。
応援しています。
そしてすべてをひっくり返すようですが、
次回VOL.21
「人は他人をあんまり嫌ったりしない」
というお話です。
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カフェ&バー『ミートコ』
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中野の裏通りでこっそり営業しているカフェバーです。カウンター中心の小さいお店なので、おひとり様でもお気軽に。 貸し切りは4~6名様より承ります。パーティーや誕生会、女子会など、メニューリクエストも含めて対応致します。ご相談ください。
food 300yen〜/drink 400yen〜
03-5318-9517
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