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ファッション業界の2極化するSNSについての考察

最近、SNSでメッセージを発信する人たちのメッセージの内容が2極化していっている。意識的に発信について考えていくと自然とそうなるんだと思う。

それは、より抽象的なイメージ先行の写真でハイなブランディングをしていく派と、より具体的で細かく写真や動画で伝えていく派の2つだ。

言葉で書いても伝わりづらいのでサンプルを出していく。抽象的なイメージ先行の写真でハイなブランディングをしていくのは、SNS以前から雑誌やカタログであった。

こういうのはハイファッションが今まで雑誌やカタログでやってたことを、SNSに落とし込んでいるのでそんなに目新しくはない。そして想像通りInstagramとの相性がいい。

今日書きたかったのは、情報をより具体的で細かく伝える人達が増えてきたこと。そして個人的には紙の本よりもこっちのほうがこれからの動画SNSに向いていて、効果的なのかなと思ってる。

一枚の写真の中に情報を詰め込んで解説する。ハイブランドの写真が情報を隠すことでブランディングを上げ購買意欲をアップさせるのに反して、情報をできるだけ伝えることで信頼とお得感を感じてもらい購買につなげる。

僕が特にこの手法に気づいたきっかけは上記のインスタをアップしているYouTuberのゲンジさんの動画。

昔、ファッション雑誌編集者だった僕はこの動画を見て、ちょっと時代が変わるな、もしくはもう変わってるんだろうなと実感した。

ファッションの誌面を作るとき、基本的には商品をよく見せるために影をつけたりロケーションにこだわったり、極めつけはプロのモデルさんに着てもらって撮影する。悪く言ってしまうと、他の要素で商品の価値を上げる。

ゲンジさんのようなファッションYouTuberの動画は、商品を等身大の人が実際に着用してみて良さを伝える。ロケーションもできるだけシンプルでどこにでもある場所。商品を情報を包み隠さず伝える。

これは(今更ながら)ファストファッションが売れるのがわかるなぁと思った。ファッション系YouTuberで動画の視聴が伸びるキーワードはGUだそうだ。シンプルに安くて使えるからだと思う。

相変わらず服にブランディングを求める人もいるだろうし、使える服を求める人もいるだろうから、よりこの2極化が進んでいくんだろうなぁと実感してます。

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