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2019年映画ベスト

遅ればせながら、昨年のよかった映画を振り返ります。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 
ブラピとワンちゃんのシーン、ブラピの運転のシーンはあと二時間続いてもずっとニヤニヤしていられる。完全な濡れ場。タランティーノ映画として楽しめるだけでなく、実際に起きた事件の扱い方がとても好みだった。ただなぞるわけでなく、安易に反転するわけでなく、哀しみをもって表現するところがたまらない。

パラサイト 半地下の家族
正確に言うと2020年に入れるべきだけど、先行上映で興奮したので。感想は前に書いたが、ワンハリと同じく笑いと哀しみのバランスが絶妙。

音楽
これも2020年一般公開。感想書きなぐったけどやっぱり盛況のようですね、当たり前じゃ!好きなものを見つけた瞬間の喜びを味わいたい人は今すぐ観た方がいい。

運び屋
映画も作り続けるとこの境地になるのか、という。自分が映画を作るとしたら、もっと過激にもっとドラマティックに…とか欲張っちゃうと思うんだけど、クリント・イーストウッドはもうそんなことやらない。どうしたらこんなラストに辿り着けるんだろう…と震えた。

アド・アストラ
これも、こんな壮大過ぎるスケールの中で一体どうしてこんな半径一メートルの身の上話やろうと思ったのか。反転してめちゃくちゃ贅沢。一体何を見せられたのか、いまだに考えてしまう作品。火星がサウナみたいでよかった。

工作 黒金星と呼ばれた男
北とBLを掛け合わせた映画がいまだかつてあったか?(個人の見解です)。ドキドキハラハラ、ドラマ性も申し分ないのに、社会派映画としても成立している。韓国そういう映画ホントに多いなあ。「将軍様、あなたのために映画を撮ります」と併せて観たい。

アメリカン・アニマルズ
ドキュメンタリーとは何か?みたいな話、昨今話題になっているような気がするけれど、私にとってはまさにこれこそドキュメンタリーだ。単にドラマにしたり、当事者のインタビューや状況をなぞらえたりということだけでは現れない、「事実」に対する「真実」が描かれている。この人の作品をもっと観たい。

ミッドサマー
これも2020年公開!でも先行で観て興奮しちゃった!こういう映画しばらく観てなかったので、わ~~大好き~~~~となった。いいねいいねいいね~~~♡だけ。感想それだけ。「メランコリア」との特集上映を望む。

魂のゆくえ
ある時はタクシードライバー、ある時は牧師。どの時代、どの職業かに関わらず、誰しもやけくそになりますよね。わかる。でも、岩井澤監督の「音楽」って映画観たらいいんじゃないかな?元気出るよ?…って主人公に言ってあげたくなる、いじらしい作品。

宮本から君へ
ドラマもよかったけど、映画もよかった。原作の時代錯誤になりかねない話をギュッーっと詰め込んで、こんなに「宮本から君へ」の良さを表現できるのは圧巻。ラストはあそこで終わっちゃうんだろうなと思っていたのに違って、そこもすごい宮本らしかった。

飯部門ベスト

お次は旨そう不味そう関係なく、魅力的だった飯シーンベスト。二つ選んだ。

パラサイト 半地下の家族「チャパグリ」
日本語訳ではジャージャーラーメンみたいになっていたやつ。韓国のテレビ番組で人気になったジャンクフードをお行儀悪く食べても、少しも下品に映らない奥様って感じが最高。韓国インスタントラーメンのチャパゲティとノグリを合わせて作ると出来る。つまり二倍の量が出来るし味濃いし胃にもたれるしオススメはしないが、映画後かなり満足できる。

アイリッシュマン「全粒粉のシリアル」
すごい重要なシーンの朝にフランクとラッセルが食べる。シリアルってなんで皆あんな不味そうに食うんだろ。海外ドラマでもぐちゃぐちゃボソボソ食べてるのみると、いつも真似したくなっていた。それをロバート・デ・ニーロとジョー・ペシが食ってた日にゃ決行だ。家にシリアルにちょうどいい皿なくてわざわざ探して買って食べた。

以上昨年のベストでした。今年もすでにヤバイ映画や期待大の映画ばかりで嬉しい。とりあえずイップマン4までは死ねません。

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