萩おはぎ@komajo store

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はじめまして、komajo store店主の萩おはぎです。 komajo storeでの日々を綴る物語を是非お楽しみくださいませ。

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第三話 『コテンシ』

すると、ガラガラ…と玄関が空き、なんとなく聴き覚えのある声がした。 「こんにちは〜。納品だよー」 現れたのは真っ青なおかっぱ頭に黄色く光る輪っかを乗せ、背中に羽根の生えた小さなこどもだった。 「あ、ソルくん!ありがとう。そこに置いておいて。今取りにいくから」 そういうと、店主は陳列されていたヘビの目を取り、入口へ向かった。 「やぁ、ソルくん、いつもありがとうね。ところでコレ、新作なんだけど試しにつけてみない?…」 "ソルくん"と呼ばれたその子は、話を聞いてるのか聞

    • 第二話 『henshin no eyes』

      ーー 他にも気になるものがありましたら、遠慮なくお声がけくださいね。私は奥で作業してますので。 コマンドラとの契約を終えると、そう言って店主は店の奥へと戻っていった。 不思議なものがたくさんある。"THE魔法士"というような杖や箒、魔導書の他、何に使うかよくわからないものが沢山ある。でも… 「かわいい…、綺麗…、おもしろい!」 見ているだけでワクワクしてくるものしかない。 ふと、目があった。 といっても生き物ではなく、商品に陳列しているモノである。 それは生き物だった

      • 第一話 『コマンドラ』

        「ようこそ、komajo storeへ。  今日は、何をお求めでしょうか?」 奥の扉から出てきたのはどうやら店主のようで、肩には謎の小さな生物も乗っかっている。 「あの、えっと…先輩の魔法士から、魔女を目指すならまずはここに行けって…だから、あの…何を買ったらいいでしょう?」 言われて初めて、何を買うべきか、何も考えずに来てしまっていた事に気がついた。 相手は嬉しそうに答えた。 「なるほど、それは光栄です!その先輩さんには感謝しないとですね。初めての方にうちを紹介して

        • 即売イベント終了後の本音 '22.12.11

          収支の話。 (もちろん、細かい金額は伏せますが) 2022.12.11 Xmasハロウィンジャック@エテルナ高崎 に出展してきました。 自分用の覚書も兼ねて、 正直に終了後の感想を書き連ねていくとします。

          ¥100

        第三話 『コテンシ』

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        • komajo store徒然日記
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          プロローグ *ようこそkomajo store へ *

          "そこ"は、深い深い森の奥…… ではなく、いつも行くコンビニの裏手の道をさらに少し真っ直ぐに進み、小さな脇道を一つ、入ったところにある。 一見すると小綺麗な、まぁよくあるちょっと個性的なカフェのような佇まい。 昔の建物の引き戸をリメイクしたような扉に手をかける。 「あ、開かない!!」 扉にかかる『OPEN』の文字を再度確認し、 さっきよりも力を込めて開けてみる。 「なんで開かない!?」 一瞬戸惑うが、思いついたようにハッと顔を上げると、一つ手を打ち、誰もがよく知

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