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はじめてゲームを作って思ったこと

 この夏「グレンの七日間」というフリーゲームのRPGを作りまして「ウディコン」というコンテストに出して色々な意見を頂きました。今までゲームはやる側だったのですが作ってみていくつか気付くことがあったので書いてみようと思います。

・難易度調整が難しい
 戦闘バランスがちょうどいいというコメントもあれば難しすぎるというコメントもあり振れ幅が大きかったです。RPGの戦闘などたくさんのパラメーターがあるゲームを個人で調整するのはかなり大変なことがわかりました。もっとシンプルなパラメーターのゲームかストーリー重視のゲームのほうが個人制作には向いているのではないかと思いました。

・よくあるパターンはよくできている
 RPGは旅に出て街を転々とするのが王道です。今回は一つの村に舞台を固定したところセリフの分岐が複雑になってバグ取りがかなり大変でした。RPGで旅に出るのは、旅を体験できるという楽しみの他にも街の人のセリフが複雑にならずバグが出にくいという作り手の都合もあるのではないかと思いました。先人の黄金パターンから外れると急に労力が増えたりするので注意が必要です。

・自分で思っていたより面白いと言ってもらえることもある
 「グレンの七日間」には「依頼」というイベントがあり、条件を満たすと村人から依頼があり行動力を消費して請け負うことができます。なんか寂しいなと思って後付けでやや適当に作ったんですが意外と楽しんで頂けたようでした。「依頼」自体はよくあるパターンなので内容云々というよりは素直にパターンに乗れたのが良かったんだと思います。今回ゲームを作って一番嬉しかったポイントかもしれません。

 最後に。「バレンタインの次の日」というゲームも作ってティラノゲームフェス2019に参加していますので良かったらプレイしてみて下さい(宣伝)。



番外編:個人制作のゲームの行方
 ツクールやウディタを使えば絵やプログラミングができなくても何とかなるというのがドット絵のRPGだったわけですが、最近はなかなか厳しいなと感じました。ハードの進歩によりコンシューマーゲームとの差が広がったこと。スマホとソーシャルゲームの流行。Youtubeで無料で色々なゲーム動画が見られるようになったこと、などなど。そういう感じのフリーゲームをプレイしてもらえる理由はなくなってきています。スマホ操作がRPGに向いてないのが痛いですね。
 現状制作者としては絵が得意ならアドベンチャーゲーム(さらに言えば漫画)、プログラミングが得意ならスマホアプリ的なミニゲームに振るのが効率的な気がします。技術がなくてもゲーム作りに参加できるボーナスタイムは終わりつつあると感じています。その終わりにぎりぎり間に合ったか分かりませんがとにかく作品が出せて良かったです。

追記(2020-02-23)
 「バレンタインの次の日」は思ったよりプレイして頂けました。製作期間は「グレンの七日間」の十分の一ぐらいでDL数という成果はあまり変わらなかったので少し悲しくなりました。
 「バレンタインの次の日」はソートするとティラノゲームフェス内では相当下の方でしたので逆に上位のゲームはかなりプレイされているのではないかと思います。アドベンチャーゲームはループやifの展開まで描けますので漫画など他のメディアに比べてはっきりゲーム独自の強みが出せます。やはり良いジャンルだと思います。RPGはロマンはありますが現実に効率を求めるとなると厳しいようです。

よろしくお願いします。何かしら形にしたい気持ちはあります。