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INTERVIEW#06 Engineer Career Story 【繁田 佳祐】

通常のメーカーとは大きく毛色の異なるキャリアを形成するコクヨのエンジニア職メンバー。
本インタビューでは、そんなコクヨのエンジニアに直接キャリアの変遷を聞きながら、成長の過程を徹底解剖。キャリア選び、キャリア形成のヒントがたくさん見えてきました!

繁田 佳祐(しげた けいすけ)/ワークプレイス事業 ものづくり本部
三重工場 商品設計グループ

2008年に学部卒でコクヨへ入社。
技術開発部での職務を経て、2013年からは執務デスクの商品開発に従事。2020年からはコクヨ三重工場に異動し、詳細設計職に従事しつつ新製品の生産ライン立ち上げにゼロから取り組んだ。

勉強は嫌い。それでも、憧れたものづくりの世界。

ーー繁田さんは大学ではどんなことを学ばれていたのですか?

繁田さん:私は学部卒なので、あまり研究にどっぷり浸かっていたという感じではないのですが、一応専攻としては、工学部電気工学科でプラズマを用いた物体の金属コーティングについて学んでいました。

ーー大学院進学は考えなかったのですか?

繁田さん:恥ずかしながら、あまり勉強が好きではなかったのと(笑)、自分が突き詰めて学びたいものが定まっていないのであれば社会人になった方が学びが多いのでは、と考えて、就職の道を選びました。

ーー就職活動はどのように進めていましたか?

繁田さん:工学部で「電気」という目に見えないものを扱う中で、漠然と目に見えるものを扱いたいという想いがありましたね。本当に勉強は好きではなかったので、電気から離れたかったんです(笑)
なので、就職活動は理系職種だけではなく、銀行やインフラ系企業の総合職選考に参加してみたりと、一定、幅広く就職活動を行なっていました。
とはいえ、目に見えるものを自分でつくりあげて、世の中に価値を提供していく仕事には憧れがあって、メーカーの開発職の話を聞くのが一番楽しかったですね。

他にはない魅力を感じたコクヨのものづくり

ーーコクヨを志望したきっかけを教えてください。

繁田さん:まず、私は学部卒なこともあり、開発者としての専門性をあてに企業に採用されてしまうことは怖かったんです。その点コクヨはある部分に特化したものづくりの専門性というよりも、大学生活で学んできた「考え方」や「ものの見方」を重要視してくれていたのが大きいですね。それと、もう一つは「自身が関われるものづくりの幅」が他メーカーより、圧倒的に広いという点ですね。

実際に、色々なメーカーの説明会に行ったのですが、みんな自己紹介のときに「エンジン開発部の◯◯です」のようにパーツや部品を冠した部署名の名刺をくれるんです。それを聞いて、ものづくりのやり方が凄く細分化されているんだなと思いました。その中でコクヨだけは「商品開発部でノートを担当している◯◯です」という風に自己紹介してくるんですね。
それで話を聞いていくと、やはりコクヨのものづくりは企画〜開発まで一人が商品の最終完成まで携わっていることがわかり、これは面白いぞ!と感じました。

もう一つ、コクヨのものづくりにチーム感が強いことも惹かれた理由ですね。一人ひとりが広い領域を担いながら、チームでものづくりをするというバランス感も他社にはない魅力だと思います。

生産の現場は設計と地続きの場所にある。

ーー開発職から三重工場に異動したキャリアについて、まずは概要を教えてください。

繁田さん:三重工場はこれまで、オフィスデスクの部材をメインに生産していた工場なのですが、私が異動後に、新しいカテゴリの商品を生産することになりました。会社として私への期待は、ものづくりの現場を実体験して、詳細設計をしっかり学ぶことで、開発へ活かしていくことだと理解していますが、ゼロからの生産ラインの立ち上げを経験したことは、キャリアに取って予想以上に大きなプラスの影響を与えてくれたと感じます。

ーー具体的にどんな学びや気づきがありましたか?

繁田さん:開発職として働いている際は、自分で図面を書いて工場に渡せば、製品が出来上がってくる、という立場にあって、実際の製造工程は分かっていなかったですし、設計と地続きにある生産の現場を別世界と捉えてしまっていました。しかし、実際に工場で生産現場を見ていると図面を描いた自分の想定とは全く違う製品の作り方が確立されていたりしました。

その背景には、工場は派遣の方やパートの方も多く働いて下さっている中で、誰でも安定的に商品を量産できるやり方を模索していることがあり、その部分は今後、自分が設計のやり方やコストを考える中でも参考になる部分が非常に多かったです。

ジェネラリストへの道を歩む強み

ーー開発職からより生産現場に近い業務へ、というジェネラリスト的キャリアを歩む葛藤や不安はありましたか?

繁田さん:世の中には、ものをつくる・設計するという部分だけを突き詰めている人も多くいますし、そういう方は、自分のできることを端的に表現しやすいですよね。そういう突き詰めたキャリアに、多少なりとも憧れはあるのは正直なところです。

だけど、キャリアを広げるという意味では、回り道に見えるところで、自分の将来を切り拓く武器を見つけたりすることも沢山あるということを今回の三重工場への異動で教えてもらいました。

ーー繁田さんにはどんな武器が見つかりましたか?

一番は「人を繋ぐ力」ですね。工場というのは、ものづくりに人生を懸けてきた職人やスペシャリストが集まる場所です。自分自身も開発者としての軸を持ちながら、職人たちの旗振り役として、世の中に価値を提供するために、どんなコミュニケーションを行なっていくべきか、自分の中で体系的に考えることができたのは、今後大きな武器になると思います。

例えば、広告などの世界でも、デザイナーやコピーライターなどの職人たちの旗振り役として全体の世界観や品質を高めるクリエイティブディレクターという役職がありますよね。メーカーでものづくりをするというキャリアの中でも、そういった能力を得られた経験は、これからの世の中にどんどん新しい職人・スペシャリストが生まれてくるからこそ、活きてくると考えています。

繁田さんから、就活を頑張るみなさんへ

ーーエンジニアとしてのキャリア選択の一歩目を考えている学生のみなさんへメッセージをお願いします。

繁田さん:今はまだ、夢やキャリアの具体的な目標が定まっていなくても、好き嫌いせず、訪れた機会に飛び込んでみることで、きっと新しい世界や自分に出会えるはずです。

コクヨは「やってみたい」と声をあげる人には、どんどんチャレンジを推奨する会社です。そして、「やってみたいけど、自信がない」という人の背中もちゃんと押してくれます。

私もまだまだ成長します!一緒に頑張りましょう!




開発だけではなく、生産の現場での経験を得た中で、未来を創るものづくりの現場で職人・スペシャリストたちの旗振り役を目指す、という新しいキャリアパスの可能性を見出した繁田さん。

コクヨが大切にする社員と会社が「自律と共生」の関係にある世界を体現するように、自らキャリアオーナーシップを発揮していますね。

コクヨは働く場所や空間を提供する企業でありながら、一人ひとりの「働き方」までを考えた提案が強みの会社です。
そんなコクヨの社員が率先して、自分の「働き方」「キャリア形成」に新しい気づきを得ている環境はこれからの企業としての成長にもきっと繋がってくるはずです。

繁田さん、ご協力ありがとうございました!(採用チーム 渡邊)


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