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Kokugo Note #2 高2現代文・国語表現 20200110

 短い期間しか皆と関わることができないので、こういう形で授業の復習と補足を配信します。文章の中でよく解らないことがあれば授業中に質問をしてくださいね。

【授業の復習】
〈アンケート調査結果を受けて〉
1.国語の勉強の仕方はどうしたらいい?
 → 基本的に授業に入る前に、質問を用意して臨むのがベストだと思います。そのために教科書を読んだり、関連の内容を調べたりするのが望ましいとは思いますが、なかなか端緒を捉え切れない人もいると思うので、先生は学習ノートアプリ「Clear」をお勧めします。同世代の子が同じ教材をどのようにまとめているのかを知って書き写すだけでも、意味がありますよ。先生の授業では、それに補足をすれば良いので、説明や問答に耳をより傾けやすくなりますからね。

 *授業で扱う「幸福について」とは異なりますが、見田宗介さんの文章「鏡の中の現代社会」のノートが挙がっていたので、一緒に確認してみました。学年末考査の範囲ではないですが、同じ著者によるものなので、物事の捉え方など参考になると思います。『社会学入門』岩波新書からの抜粋です。

  1-1.どうやって読み解けばよいのか??
   ①タイトルを分析する。具体的には質問をたくさん作る。

    例:「鏡の中の現代社会」 見田宗介  
     ・「鏡」はどういうことができるの?  
     ・鏡があればできることと、できないことは何?
      →具体的に自分の身近なもので書き出してみる。
     ・「現代社会」はどういうもの?
      →どこの国の話?「現代」とはいつのこと?
     ・「鏡の〈中〉」ということは、今まで「現代社会」は自分自身の姿を見たことがなかったの?等々、質問をひたすら作る!
    ■あらかじめ質問を作ってから読み進めるので、文章の中からその答えを探しながら読むことになる。漠然と目を通すだけではなくなる。
    
   ②段落読みをする。
    ひとつの段落にはひとつのテーマ・話題があるので、それを掴(つか)む。
     →何度も用いられている言葉に丸印をつける。=キーワード!
    例:「鏡の中の現代社会」だと、
     第1段落:a.あたりまえ、b.全体・社会、c.見る(見える・見せる)
     →再び、質問を作る。※質問を作るには、5W1Hを用いると良い。
      それは何?どういうもの?どういう役割・機能?なぜそう言える?なぜそういうことになった?なぜ今までそれがなかった?いつのこと?以前はそうではなかった?今後はどうなる?どこの出来事?他の国ではどうなの?日本では?誰にとって当てはまること?当てはまらない人もいるの?等々、質問を作る。
    

 極めて重要なことですが、質問を作り慣れることが国語力は上げる最も高い道のりなのです。なので、先生は質問することを高く評価します。失敗を恐れないで、周りを気にしないで質問してください。

   ③すばやく要点を読み取るためには具体例は読み飛ばす。けれども、自分が何かのテーマで文章を書くのなら、具体例をたくさん挙げられなければならない。

時間が迫ってきたので、とりあえずここまでのおさらいをしましょう。教科書の「幸福について」見田宗介 を読む時の段取りを確認します。

  *タイトルについて分析する!
  ・「幸福」とはどういう状態のこと?反対に「幸福ではない」状態は?
  ・どういう条件が揃えば「幸福」?自分にとっての幸福だと思える例は?
  ・他の人の「幸福」が自分にとって「幸福」ではない例は?
  ・皆で「幸福」になるにはどうしたらいい?
    などなど、What?、対義語、条件、自分の場合、他の人の場合、皆の場合など質問を作ってみる。自分なら具体的にどういう状態が「幸福」または「幸福でない」のか例を書き出してみる。より細かく、イメージできるように。匂い、音、肌触り、見えるもの、色、形、周りの人たちの表情等々を想像して表現しようとすること。

今日はここまで。Google Formの初読アンケートについて、本文をよく読んで、キーワードと一文まとめをして送信してください。なるべく早めに提出を。


では、また!

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