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隙あらば自分語り

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人生で初めてツケで蕎麦を食べた話

18歳から22歳までの約5年間を、僕は新宿という街と共に過ごした。 などと言うと住んでいた風だが、単に予備校と大学の通学定期圏内で最も利用した駅だということです。カッコつけたくて…。 とはいえ相当長い時間を新宿で過ごしたのは事実で、1人で遊ぶ時も人と会う時も拠点にすることが多かった。誰にとってもそういう街かもしれない。 そういう訳で、新宿は思い入れが深い土地なのだが、なかでもとりわけ忘れがたい思い出がある。それがタイトルの「人生で初めてツケでご飯を食べた話」です。 新

    • ブルーハーツと坂口安吾と(好きな歌詞の話)

      卒論があと18000字の所まで来たのでいちど放り出して、好きな音楽の話をする。 人によって音楽の聴き方は千差万別だ。例えば80年代をリアタイして洋楽ばかり聴いてきた母は、いつしか邦楽でも歌詞が頭に入らなくなったそうだ。英語が分からないから、脳がどうでも良い情報だと判断したのではないか、という。ある種の人体の進化かもしれない。 僕は音楽と接する時、歌詞と共感・感動できるかを結構重視する。勿論、比較的というレベルの話で、メロディが好きな曲も山ほどある。 カッコよく言うとすれ

      • 21卒 就活 所感

        就職活動が終わった。 もっと達成感があるかと思っていたけど、実際はそうでもなかった。「ああ、決まったんだな」という感じ。 21年卒は例年とは随分違った就職活動になっていて、苦労している人がたくさん居る。勿論、僕もそれなりに影響を受けた。でも、僕個人としては不利な事ばかりでは無かった。 特に、企業を直接訪問する必要が無いのは有難かった。 2月から4月中頃までは対面での説明会や面接が行われていて、何度か参加した。僕はそういう場が得意ではないし、緊張するとすぐにお腹が痛くな

        • ハレ晴レユカイを歌って思い出したこと

          友達とカラオケに行って、ハレ晴レユカイを歌った。『涼宮ハルヒの憂鬱』のエンディングテーマである。踊るSOS団の面々をぼーっと眺めていると、どういう訳か唐突に、すっかり忘れていた思い出のいくつかが忘却の彼方からboooon!とワープしてきた。折角なので書き留めておきたい。 僕が『涼宮ハルヒ』シリーズと出会ったのは2009年、小学5年生の時だ。角川つばさ文庫版の『涼宮ハルヒの憂鬱』をたまたま手に取ったことがきっかけだった。元々読書は好きな方で、ジャンルを選ばず色々読んでいたが、

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