こころの木

千葉県柏市の小さなカウンセリングルームです。精神分析的精神療法を軸にしたセラピーをしています。 日々思っていることや感じていることを書いていきます。

こころの木

千葉県柏市の小さなカウンセリングルームです。精神分析的精神療法を軸にしたセラピーをしています。 日々思っていることや感じていることを書いていきます。

最近の記事

精神分析(精神分析的心理療法)とは?

精神分析って? 精神分析ってなんでしょうか。 フロイトという名前は聞いたことあるかもしれません。 深層心理、無意識を扱っているもの。 そう聞くとちょっと怖い感じがしてきます。 セラピーを受けるとなると、踏み込むのは怖そうというイメージがわくかもしれません。 たしかにそうだと思います。 わたしも精神分析を学び始めた時、難しくてわからない世界のイメージがありました。 なにがでてくるのかわからない。 なんかおどろおどろしい世界のよう。 ある部分ほんとうかと思います。 な

    • 破壊と創造について~環境の中での自分

      前回のNoteで人との関係について木の年輪を使って話をしました。 今回は、もう少し踏み込んで女性の身体について、破壊と創造という見方で話していきたいと思います。 ライフサイクルの観点からみると女性の身体の変化というのは、破壊と創造を繰り返しているように思います。 男性からみたら少し違和感があるかもしれないですが、女性の身体の変化は結構外から要請されている部分が大きく、そこに適応していく、馴染んでいくには痛みや苦痛を伴うことは多いです。 少し前に、千原ジュニアさんが生理痛の

      • 信頼すること/信頼できないこと

        人との関係について カウンセリングに訪れる人の悩みで多いのが人間関係でしょう。 知らない人には警戒をします。相手のことを知らない、こっちのことも知らない。人との関係では少しずつ距離を見ながら相互的に深めていきます。 ただこの関係の築き方というのが、なかなか難しいです。 カウンセリングの中でも、「親しい人を作るのが苦手です。」「雑談が苦手です。」などよく聞きます。 以前、わたしは精神科のデイケアで働いていた時、発達障害の方向けに人との関係の築き方について木の年輪を使って話

        • わかること/わからないこと

          セラピストはなぜ自分のことをあまり話さないのでしょうか。 セラピーでは共感(同じ体験をして感情を共有し合う)をもとにセラピーをするのではありません。というと少し語弊がありますが、共感のなかには情動的共感と認知的共感というのがあります。わたしたちが人と体験を共有するときによく使うのは情動的共感のほうです。「あー、わかるわかる!」「わたしもあった」など、同じような体験を思い出して、共有します。情動的共感のほうでは、気持ちが重なり合うので、自分だけかなと思っていたのが、自分だけじ

          話す(放す/離す)こと ~グリーフ(悲嘆)・喪について考える~

          今日は少し「話す」ことについてのお話をしようと思います。 大切な人との別れというのはとてもこころが痛く、悲しい出来事です。 歌を思い出すとそれがよくわかると思います。別れを巡った歌というのは、日本の音楽を振り返ってもたくさんあげられます。 日本人は別れを歌で表現するというのはとても上手なのではないかと思います。 卒業、さくら、エール、涙、旅、たびだち、キーワードをあげるだけで別れを連想する言葉はたくさんあることがわかります。 音楽に、似た思いを寄せ、そこで涙したり、奮い

          話す(放す/離す)こと ~グリーフ(悲嘆)・喪について考える~

          こころの木のカウンセリングについて

          人生の中で出会いとはなんでしょうか。 ひとは生きていく中で、たくさんの人やものに出会います。 それはあなたにとってどのような存在でしょうか。 ひとは、人生のさまざま時期で出会いと別れを繰り返します。 その中で、大切な人や動物、大事にしていたものを失うという体験は何人にとっても大きな衝撃を与えます。 それは突然大嵐がやってきたように、木々を倒しあらゆるものを破壊していくことがあります。 何気ない日常のひとコマが崩され、生活そのものが一変したかのように感じられたりします。

          こころの木のカウンセリングについて

          心理検査「アセスメントするということ」

          今度、7/29(月)に、つくばカピオにて中村カウンセリングルームさん主催の勉強会『アセスメントするということ』の講師を務めさせていただくことになりました。 その勉強会に先立ち、「テスターとして」少し考えた話をしてみたいと思います。 学びはじめ わたしが最初に学んだ心理検査はロールシャッハテストでした。ロールシャッハテストの中にも、いくつか方法があります。片口法、阪大法、明大法、精神分析的・力動的などなど。 なぜ一つの検査でいくつかの方法もあるかというのは、別の機会に論

          心理検査「アセスメントするということ」

          自己紹介

          こころの木カウンセリングルーム柏です。 ここでは、心理師として日々思っていることや感じていることを書いていきたいと思います。 どうぞよろしくお願いします。 kokoronoki-t.com