失われた匂い
わたしは匂いフェチです。←要らない告白
今朝は待ち時間にコーヒーを買いに歩いてコンビニへ。
冬の朝の空気はしんとしていてすごくいい匂いがするのだけど、ここ2年はマスク生活で匂いすら楽しめていないことに気づくのです。
歩きながらマスクの鼻のところをちょっと持ち上げてみる。
すると、なんとも懐かしい冬の朝の匂いがするのです。
ああ、そうだった。わたしは匂いで季節を感じ、匂いでタイムスリップもする。重要なわたしの感覚の1つだった。
そんな当たり前のことをここ数年楽しめていないことに気づくのです。
ここ2年のことは匂いでは思い出せないなあ。これからもマスク生活は続くだろうしなあ。
湿った土の匂いでは幼少期に住んでいたところにあった二人乗りブランコのことを思い出します。
お花がいっぱい植えてあって、栄養がたっぷりのいい匂いがする土だったなあとか。
秋から冬にかけての夕方の匂いは、中学生の時の淡い恋の匂いがしたり。
夏の朝の匂いは夜にちょっと冷やされた土や石や木々やアスファルトなどが一気に太陽に照らされて温められ、モワッとした甘い空気になるんだよね。あれも好きな匂い。
そう考えると、マスクってちゃんと機能してるんだなって思います。
強烈な匂いはマスクしててもするけど、外の匂いとかそういう繊細な匂いはマスク取らないとしないし。
たまにマスクをちょっと上げて匂いを感じないと生きた感じがしないと思うくらいに私にとっては重要なことだと気づいた冬の朝なのでした。