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できることが仕事になる社会

看護師 山田祥和

本日は、まとまりもなく、結論も出ないことを思ったままに書きます。

これからの日本の人口は減るばかりです。防ぎようがありません。当然働く人口は減ります。

パーソル総合研究所の「労働市場の未来推計2030」によると、2030年には7073万人の労働需要に対し、見込める労働供給は6429万人であり、644万人もの人手不足になると予測されています。

国も何とか働く人をと、定年以降の雇用機会を確保したり、子育てしながら働きやすいように職場環境を整えたりと労働人口減少への取り組みを行っています。

その中に精神疾患を抱えていても「働く」を支援する取り組みもあります。

就労移行支援、就労定着支援、就労継続支援などなど。私たちの地域の神奈川県伊勢原市、秦野市、平塚市にも多く存在しています。

私たち訪問看護の利用者さんの中にも、仕事を考えている方も多くいられます。

ですが、人間関係が苦手であったり、集中力がもたなかったり、気力が続かなかったり、色々考えすぎてしまったりで働くことが難しくなっている方もいます。

働くということは社会的意義もありますが、「生活していく」という部分にも大きく関わってきます。

今日は、障がい(精神疾患)を抱えていても、働く🟰お金を稼ぐということについて考えていきます。

私は車の運転をしながら時々考えています。ベーシックインカムもいいですが、今できることが仕事になる社会があればと。

現実的ではないですが、

歩くことが得意な人が、発電する靴を履いてエネルギーを作る。

うつ病や陰性症状で寝ていることが多い人が、温もりと適度な圧がかかることで、ちょうど良い押し花ができる。

歩いているだけで、寝ているだけで仕事になる。日々生活していることがお金になる社会ができれば最高です。

パソコンが得意、絵を描くことが好き、オンラインゲームを一日15時間している。常にSNSを見ている、、、、これらがお金になればいいです。

しかし、現状、現実的ではありません。

今の社会でそれらのことを仕事にするには難しいです。

働きたい、働かなくてはならない、でも意欲が出なかったり、疲れやすかったり、体調が悪かったり

決してサボっているわけではありません。日々の生活を見ている私たち訪問看護師はよくわかります。

一見何でもないように見えるため、周囲から、何でこんなこともできないの?努力不足じゃないの?気持ちが緩んでいるんじゃないの?そう思われがちです。

ではどうすればいいのでしょうか。

できること、好きなことが仕事になる社会には、まだなっていないため、まずは「障害年金」をもらうことをお勧めします。

そして年金で足らない分をアルバイトか、A型かB型で補う。それでも足りなければ「生活保護」を申請します。

簡単にそのようにいかないと思うかもしれませんが、必ず最低限の生活は国が保障してくれることになっています。

最後は生活保護があるから何とかなると自分に言い聞かせ、あまり自分を責めず、いい時が来るのを焦らず待ちます。

そのうちに気持ちや体調が回復する時がきますし、いい時代がくるかもしれません。

焦らず自分を責めずです。

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