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介護福祉士・看護師・精神保健福祉士等の方々に伝えたい、「音楽療法」の根本

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「音楽療法」とは

ミュージックセラピーと呼ぶ人もいます。
音楽が人間の生理と心理に及ぼす機能的効果を利用して、心身の健康のために音楽を心理療法として応用すること。

古くはギリシア神話や『旧約聖書』のなかにも音楽を病気治療に用いた例がみられるし、また人間の心身に取りついた病魔を音を用いた呪術(じゅじゅつ)によって追い払おうとする呪術医師による音楽療法の伝統は世界各地に存在する。

しかし現在、欧米を中心に行われているのは、第二次世界大戦を境に生まれた科学主義音楽療法で、戦争による心身障害克服のために開発された。

音楽療法の領域は、精神医学や精神身体医学の心理的分野から、いわゆる人間形成一般にまで及び、その活動範囲も精神科病院から特殊教育施設、非行関係施設、老人施設、ストレスの多い職場などへと広がっている。

その使われ方は、
・単調な作業場や待合室でのストレス緩和剤としてのBGM(バックグラウンド・ミュージック)の使用、
・自閉症児などに対してのリズム刺激による反応の活発化、
・好みの楽器で即興演奏を誘発させ自己表現の実現を図る表現療法、
・合奏を通じて集団所属感、役割意識などを喚起する合奏式コミュニケーション法、
・言語・身体運動障害のリハビリテーションへの音楽の応用など、
さまざまである。

これら種々の療法を統一する理論はまだ確立していないが、アメリカでは音楽療法士(music therapist)の養成も行われており、臨床と結び付いた研究が進められている。[川口明子氏]出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)

以上について、わたくし瑚心すくいの体験も別の記事で書いてみました。

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1993年の論文で発表されたこと

「音楽は脳に刺激を与え、認知を助けるのではないか」は間違いない仮定でありますが、確かに当たっているのです。

現代でも当たり前のようになっているのが、「乳幼児にはクラシック音楽を聴かせたら良いとか」、「モーツァルトの音楽を聴かせると子どもの頭が良くなる」(1993年ネイチャーでの論文発表)もありますが、立証はされていません。

このような議論の中、医学界では実際にMRIで脳の状態の変化を分析する試みまで出てきているのも事実です。

だが、確かにMRIなどを使えば、いつどういうときに脳のどのあたりが活動しているか、ということはわかるそうで、だが、それと、私たちの日常的な体験とどう結びつくのか、それがわからない、としています。

つまりこの時点で立証されたものは何一つありません。
そして、皆さんにこれ以上「脳の機能」について深く話されても困るだけだと思います。

(参考 「音楽の科学」フィリップ・ボール著 河出書房新社)

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リズムの持つ効果

では、角度を変えてみましょう。

音楽の3要素ってご存じですか?
メロディ(旋律)ハーモニー(和音)リズム(律動)です。

では、リズムにスポットを当てて書いていきます。

ニュースにもなりましたが、オーストラリア大陸にある有名なエアーズロック。これが先住民族のものだという話題です。その民族はアボリジニと言います。

リズムには拍子というものがありますが、このアボリジニ民族の歌は、ほぼ一定の拍子に合わせて演奏されるのが普通です。
(拍子には強拍と弱拍があると聞いた記憶があると思います。)

世界中の民族にも様々な形態の儀式や祈りに音楽やリズムが使われています。

オーストラリアのアボリジニは、規則正しく、棒やブーメランを打ち鳴らしながら、あるいは手拍子を鳴らしながら歌います。

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ここがポイントです。
・規則正しく
・手拍子や打楽器で
・一定の拍子で

これは、どなたにも出来ます。但し百均等で売っているおもちゃでは駄目です。正しくは楽器製造メーカーのものが良いと思います。

難しい表現かも知れませんが、響きの良い音を奏でる楽器が必要ですね。

リズム以外に曲を奏でるのであれば、電気店のおもちゃ売り場に売っている小っちゃいキーボードもお勧めはできません。

出来うるならば、88鍵盤が揃った電子ピアノ(ピアノタッチ・ペダル付き)があれば表現の幅は広がります。(無理言いました。済みません。"(-""-)")

しかし、まずはリズムをアボリジニ民族のように演奏すると、最初に言いました「音楽は脳に刺激を与え、認知を助けるのではないか」につながるのです。

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事例

軽度の認知症を伴ったアルツハイマー型認知症の患者10名(平均年令73.1歳)を対象として、小グループによる活動的音楽療法を1回60分、週2回のペースで6ヶ月間施行した。

音楽療法終了後、異なった複数の評価方法を用いて効果の判定をした。音楽療法士による評価および高次大脳機能検査では、それぞれ半数以上の症例に改善効果を認め、お互いの判定結果には有意の相関性がみられた。

ヘッドホンを介しての音楽刺激によるデジタル脳波記録では、症例個々の好みの音楽に対するα(α波※)反応性が良く、同時に好きな音楽を聴くことによりα(α波)リズムの速波化が認められた。

岡部 多加志(静岡赤十字病院 神経内科)
小林 俊恵((財)東京ミュージック・ボランティア協会)

α波とは、人間の脳から出る、脳波の一種です。 ドイツの科学者、ハンス・ベルガーによると、その時の状態によって出ている人間の脳波は5種類に分類でき、それらは周波数によって分類されます。

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実践するには、どうしたらよいのか?

以上のことを、実践できる人は?

どうしますか、介護士や看護師や精神保健福祉士の資格試験に「音楽」の本質に迫る分野が出てきたら?保育士の試験には出てきますが、本質には迫っていません。

ですから幼稚園・保育所・放課後ディサービス等の施設では、役に立っていないこともままあることです。

とにかく音大を出てたら良いとか、ピアノが上手かったら良いとかの尺度ではなく、先に出てきたアボリジニ民族のリズムを奏でる根本的な心を理解できるような方が望ましいです。

しかし、そんな無茶なハードルは下げましょう。せめて「音楽の心」がわかる方が実践者になればよいのでは、と思います。

最後に

大事なことを言い忘れていました。童謡や子守歌を歌ったり演奏することはとてもいいことですよ。誤解なきようお願いいたします。

皆さん、楽譜を気にしていませんか?近年「わらべ歌」は伝承されていません。ですがこんな本もあります。0~5歳だからこそ高齢者にも子どもにも意味のあるものになると思いますよ。(あっ下の画像クリックしても購入の画面にはリンクしていません。本屋さん、アマゾン、楽天、yahooお好きなところで検索してみて下さい。「わらべ歌 楽譜」)

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(瑚心すくい)今日の体重、101.9kg(下がらない!)

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瑚心すくい(トランスジェンダー・境界性パーソナリティー障害)

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瑚心すくい(トランスジェンダー・境界性パーソナリティー障害)

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社会執筆家・小説家・エッセイスト・音楽家、関西SDGsプラットフォーム会員。社会経済が抱えるサステナビリティな社会的課題に取組み、人権擁護・動物愛護・自然保護等多岐に渡る社会貢献ができる人材育成を、国連SDGs「持続可能な開発目標2030アジェンダ」と共に実現します。