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【空の空。すべては空 。】



伝道者の書 

伝道者の書 1章


 エルサレムでの王
ダビデの子
伝道者のことば。

 空の空。
伝道者は言う。空の空。すべては空。






 日の下で、どんなに労苦しても
それが人に何の益になろう。




 一つの時代は去り
次の時代が来る。
しかし地はいつまでも変わらない。



日は上り、日は沈み、
またもとの上る所に帰って行く。

風は南に吹き、
巡って北に吹く…

巡り巡って風は吹く。

しかし
その巡る道に風は帰る。

 川はみな海に流れ込むが、
海は満ちることはない。

川は流れ込む所に
また流れる。

すべての事はものうい。





人は語ることさえできない。
目は見て飽きることもなく
耳は聞いて満ち足りることもない。




昔あったものは

これからもあり
昔起こったことはこれからも起こる。

日の下に新しいものは一つもない。

「これを見よ。これは新しい」と言われるものがあっても

それは
私たちよりはるか先の時代に
すでにあったものだ。

先にあったことは記憶に残っていない。
これから後に起こることも
それから後の時代の人々には
記憶されないであろう。

 伝道者である私は
エルサレムでイスラエルの王であった。



伝道者の書 3章



天の下では
何事にも定まった時期があり
すべての営みには時がある。

生まれるのに時があり、
死ぬのに時がある。
植えるのに時があり
植えた物を引き抜くのに時がある。

殺すのに時があり、
いやすのに時がある。
くずすのに時があり
建てるのに時がある。


泣くのに時があり
ほほえむのに時がある。

嘆くのに時があり
踊るのに時がある。

 石を投げ捨てるのに時があり
石を集めるのに時がある。
抱擁するのに時があり
抱擁をやめるのに時がある。

捜すのに時があり
失うのに時がある。
保つのに時があり
投げ捨てるのに時がある。

引き裂くのに時があり
縫い合わせるのに時がある。
黙っているのに時があり
話をするのに時がある。

 愛するのに時があり
憎むのに時がある。
戦うのに時があり
和睦するのに時がある。

 働く者は労苦して何の益を得よう。

 私は神が人の子らに
与えて労苦させる仕事を見た。




 神のなさることは
すべて時にかなって美しい。

神はまた
人の心に永遠を与えられた。

しかし人は

神が行われるみわざを

初めから終わりまで
見きわめることができない。







そう

結局のところ

私の心の奥底で
必ず
行き着くところは
ここにある。


いつも
そこに立ち返る…。


私の心にあるみことば



神である主、イスラエルの聖なる方は、
こう仰せられる。

「立ち返って静かにすれば、
あなたがたは救われ、
落ち着いて、信頼すれば、
あなたがたは力を得る。」


これは

私の忘れられない
みことばであった…。




そして

日の下で

楽園から離れた人として
生きる故に

逃れられない
空しさと言うものに



いつも見いだす
こたえはここにあり


ここに軸を合わす者である…。







伝道者の書   12章


わが子よ

これら以外の事にも心を用いよ。

多くの書を作れば際限がない。

多く学べばからだが疲れる。 

事の帰する所は
すべて言われた。


すなわち、神を恐れ
その命令を守れ。


これはすべての人の本分である。 


神はすべてのわざ
ならびにすべての隠れた事を
善悪ともにさばかれるからである。


空の空…。すべては空…。







神から離れては

すべては空…。






~心の貧しい人々は幸いである。

天の国はその人たちのものである~


マタイの福音書



すべてが輝き

すべてが生きるのは


神の御手の中で
愛を知る以外何もなかった…。



そう…


結局のところ






空の空…。


すべては空。




神の愛なしでは

すべては空…。

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