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性教育は命の奇跡と愛のカタチを知ること

「セックスって、知っちょん?」

コソコソ、にやにや。
ここのねで話す子どもたちの姿があった。

4月から毎月外部講師の先生が「生と性」という授業をしてくれていた。

しかし低学年クラスの彼らは、まだセックスについて深く理解はできていないはず。

どこからどんな風に知ったのかな?
変な風に知って、傷ついていないだろうか?
大人への不信感に繋がっていないだろうか。

そんなことが心配になり、
次の日話してみることにした。

中心になって話をしていた子たちが知ったきっかけは、小学校での友だちの会話とTikTokから流れてくるマンガだった。

まずは、日本の大人を代表して謝った。

「まずは、あなたたちの年齢で簡単にアクセスできるところに、セックスについての間違った情報が溢れているのは大人の責任です。日本は世界から子どもたちに悪影響があるものが身近にありすぎると注意をされているの。だけど、全然日本の社会が変わらなくて、こうしてあなたたちの元にも届いてしまった。びっくりさせて、本当にごめんね」

こうして流れてくる情報が、大人が買って欲しいからつくっている「作りもの」だということ、これがセックスの真実だと思ったら危険だということを伝えた。

子どもたちは真剣に聞いてくれた。

そのあと、みんなが産まれてきたのは、お父さんとお母さんがとても愛し合ったからなんだよと話して、絵本を読んだ。


この絵本のなかには、「性交」の場面もしっかりと絵で表現されている。だけど、ネットで流れてくるものよりも遥かにあったかく、幸せな描写で描かれている。言葉も心に染み込む優しさだ。


「セックスっていうのは、こういう風に大好きで大切な人とすることなの。これからみんなも好きな人ができるかもしれない。はじめは目が合うだけでも嬉しい。もし好き同士になれたら、手を繋ぎたいな、ぎゅっと抱きしめたいなという風に自然と近づきたくなっていくんだよ。そのときに、自然と身体を重ねたいと思うの」


それはとても尊くて素敵な時間。

だから、決してみんなの前で連呼してくすくす笑ったり、馬鹿にしたりするようなことではないんだよ。

真剣に聞いてくれた二人は、どんどん「良い顔」になっていった。

安心したのかもしれない。

身近にこうして愛を持ってセックスを語れる大人がいるということ。それがどれほど大事なことか。

自分の子どものころは周りにいなかった。

性のことは
「恥ずかしい」ことで「秘密」で
なんだか、いけないことのような気がしてた。

無自覚に自分を責めたり、
大人が少し信じられなくなったりもした。


子どもたちにそんな風になってほしくなかった。

だからこそ、今回こうして堂々とセックスを語れたことは私の中でとても良い経験になった。


一度話しただけで、子どもたちがすべてを理解できることはないだろう。

でも、こうして折に触れて、命について愛について子どもたちと話していきたい。

そしていつか困った時に
すぐに相談できるようなそんな大人でいられたらいいなと思う。

性教育の講師の先生の手作り


命の奇跡について学びました


今度は我が子に話してみようかな。

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