見出し画像

Q ありがとうと素直に言えないのをどうしたらいいか。

Q 私は普段、人に「ありがとう」となかなか言えないでいます。

「ありがとう」と言うと、負けたような気になります。また「誰々さんのおかげで〜」と言うのもすごく悔しいです。

例えば、この間、ある方にバッグをもらったのですが、会社に持っていくと「すごくいいね」と褒められました。
その時も「誰々さんにプレゼントしてもらった」と言えたらよかったのですが、「うん、ありがとう」と自分の手柄のようにしてしまいました。

こういう状態から抜けたいのですが、もしよかったらアドバイスを下さい。


A まずお伝えしたいのは、こういう気持ちになることはそんなに珍しいことではないということです。
意識に上がったか上がらないかは人それぞれあるでしょうが、誰もが生きていれば一度くらいは経験したことがあるんじゃないかな、と思います。

こういう心理になるとき、多くの方はおそらく「競争意識」のようなものが働いていると思うんですよね。
これも珍しいことではありません。
私たちは競争のある社会の中にいますよね。
優劣を競うということも
普通にある世界で生きていますから。

競争意識が存在していること自体に、いい悪いもありません。

人によって、それがよく出るか悪く出るかというのはあります。
どう捉えるかも違いはありますね。

さて、質問者さんの場合ですが
「ありがとう」と言えないのは劣等感というキーワードがあるように、文章からは感じました。

ご自分が「負け組」の方にいるという「錯覚」があるんです。

バッグの話ですが、素直にもらったと言えないのは「私のセンスでいいバッグを買った」と思って欲しいのかもしれません。
「ご自分の手柄のようにしてしまった」と書いてらっしゃいますからね。

「誰々さんからもらった」と言ってしまうと、センスのいいバッグを見つけた手柄は「誰々さん」のもの、になってしまうじゃないですか。

この辺りの競争意識ですが、競争する必要ないんだ、というところに到達すると楽になります。

でも、環境的にそうなりにくい場合もあります。
そこで競争意識を無くそうと頑張ると、
なくせないことでまた
「負け」の意識が生まれちゃいます。

どうせ、競争意識は社会にありますし、
「競争ポイントを変えてしまう!」
これがいいように思います。

私目線、質問者さんは

・素敵なバッグが似合う人
・誰かが素敵なバッグをプレゼントしたい、と思うような人
・プレゼントしたい、と思われるような人間関係を築いている人

というところも見えてきます。

「勝ち組」なんです。このポイントで勝負すると。

そうすると「素敵なバッグね!」と褒められた時も

「ええ!誰々さんからいただいたんです!」と言えるようになります。

言えないのは「自分で」という競争ポイントにいるからだと思うんですよ。

自分で選んだ。
自分で買った。
自分でやった。

この「自分で」競争をやっていると、
ありがとう、という時には必ず「負け」ます。
だから素直に「ありがとう」とは言いにくいですよね。

やってもらえるような自分
愛されている自分

競争ですと「勝ち」になります。


劣等感から抜けるには
愛されていることを認めるのが
今は必要な時かも。


最終的には「競争しなくてもいい」という世界に行けると楽です。

勝ったか、負けたか、
ということではなく
もっと違うことが重要になってくると

勝っても負けても、楽しい。
そういう世界が待っています。

ご質問、ありがとうございました。


stand.fm でもこの質問にお答えしています。
この文章は「音声」→「文章モード」に編集しています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?