匠真幸希の事件簿file:1 【スパイを捜せ】(白昼の死角)

匠真幸希の事件簿file:1
【スパイを捜せ】 (白昼の死角)

※実話を元にプライバシーを考慮した物語です。
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「企業情報や弊社独自のアイデアが盗まれているとしか思えない。
 犯人を見つけてくれたら1,000万円を支払います。」

某企業からの依頼が舞い込んできた。

なぜこんな依頼がくるかを説明するのに、
少しだけ自己紹介をさせて戴くと、
ギフテッドとして生まれた僕には、
持って生まれた写真記憶能力(見たものをそのまま写真の様に記憶する力)と、
IQ168の情報処理能力があり、
それら駆使した、論理的思考や観察力を頼って、
様々な仕事が舞い込んでくる。

これまでの経験上、
この二つの能力があれば大抵のことが可能になる。

情報収集力を嗅覚にたとえるなら、僕の嗅覚は鋭い。
どんな小さな情報も見逃さない。

たとえば、誰かが僕の後をつけても、すぐに感知することができる。

この依頼を聞いた時も、僕には勝算があった。

同じ様に、この話を持ち込まれた時に
犯人を特定できると察知した。
(未来予知能力)

現実的には、犯人捜しや原因探しには定石があり
その定石に添って事を進めれば、早く着実に解決する。

この事は、
写真記憶でインプットされた情報(統計)を使わなくても「理」で分かる。

その企業は、僕に依頼する前に
然るべき大手の興信所なり探偵社やホワイトハッカーに依頼した。
それでも犯人を見つけられなかったから、僕のところに来た。

そんなことは訊かなくても分かった。
(未来予測は過去予測に通ずるから、過去も僕には観えるのだ。)

企画が盗まれているのなら、
企画部員や役職者・役員・清掃会社・運送会社など、
出入りする人達は既に調査済みだろう。

それでも僕は僕の調査をする。
それが、定石なのだ。

『1ヶ月以内にスパイを見つけて1,000万円』?

安くない?
計算が出来ないのかな?

今まで幾ら使って結果が出ず、
幾ら損をしてきた?

この先、スパイが見つからなかったら幾ら損をするの?

それを1ヶ月で見つけたら、幾らの価値があると計算したの?

一桁小さいよ。
と思いながらも、以前のクライアントからの紹介ということで、
『これも縁』
と引き受けた。

理由はもう1つある。

口には出さないけれど、

「こんな奴に出来るのか?」

と、依頼人である社長の顔に書いてあったからだ。
そういう時、僕はちょっと思い知らせてやろうって気分になる。

さて、大手の興信所でさえ見つけられなかったスパイを
たったの4日間で探し出し、
某企業の鼻を明かした匠真幸希の事件簿file:1を続けよう。


企画に参加している人や、企画部に関係した人は誰?
そういう調べ方を僕はしない。
僕は、まず1,000人以上の全社員の顔写真をパソコンで見せてもらった。

当人の病気や大まかな寿命は言うに及ばず、
趣味嗜好や今までの人生などが手に取るように分かってしまうが、
その理由は、またの機会にしよう。

分かった事は、

・社長の直属の部下が社長を大嫌い。(笑)
 だが、スパイ行為はしていない。

・おっと!
 金額や人数は言えないけど、使い込みしてる人もチラホラ。

・社内不倫が結構な数。
 その末路も見える。(代償高し)

いろいろあることは判明したが、
依頼案件とは無関係なのでスルー。

その辺は、統計上からも妥当な数字だ。
突出して、多くも少なくもない。
そういう意味では、健全(?)というか普通の会社である。

全員を観た結果、スパイが出来る人はいない。
そこまで、ある意味メンタルが強い人はいなかった。

となると、スパイは社外の人間で確定だ。

そこで、
ネットの賢者と呼ばれている友人
(日本で数本の指に入るホワイトハッカー)
に、パソコンや通信設備のチェックを依頼した。

結果、
ウイルス感染や外部メモリーの持ち込み持ち出しは、
厳重に管理されているし、ネット系の流出もないとの報告を受けた。


やっぱりね・・・
そこは匂わなかった。


可能性を全部潰せば、
残った可能性は僕が感知していた "あそこ" しかない。

誰にでも、
「誰かに見られている!」
と、察知した経験が一度や二度はあるのではないだろうか?

察知して振り向いたら、誰かが見ていたり、時には誰も居なかったりする。
それが、
「視線を感じる・気配を感じる」
ということなのだが、


”あそこ”・・・

それは、会社の向かい側にある、

"視線を放っている高層ビル"

だ。

そこまで分かれば、後は監視と確認だけ。
まずはビルの外から、部屋をチェックしていく。

すると、カーテンが閉じられたままの不審な一室が見つかった。


その部屋をマークして、出てきた人物を問い詰めたら、あっさり白状。

その正体は、ライバル企業に雇われた興信所の探偵だった。

産業スパイと呼ぶ程の人物ではなかった。

大企業や大手の興信所では見つけにくい盲点。
それは望遠鏡でPCを覗くという原始的、アナログな手法だった。

プロになればなる程ハイテクな手法に目が行ってしまう。
だから見つけられなかったのだ。

まさに白昼の死角。

でも、僕にとってはハイテクであろうとロウテクであろうと関係ない。
察知したところ捜せば良いだけだから。

と言うことで、
社長さんの、
「鳩が豆鉄砲を食ったような顔ってこういう顔」
を見て、
気分良く(感情など殆どないが)、
1,000万円を受け取った。

The End
Spcial Thanks: T.A  A.S

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IQ181のギフテッド 生まれもった写真記憶で10万人超の生涯を記憶。統計学、心理学、占星術、観相学等も記憶しそれを元に確実性を極限に高めた鑑定料1分1万円の占いや各能力の数値化を提供。 コンサルタントとしての生涯利益29.2億円←更新中起業からのノウハウをTwitterで公開