見出し画像

【Vol.3】クラウドファンディングでドキュメンタリームービー『Voice』が完成するまで

【Vol.2】からの続きです
◆バックナンバーはマガジンにまとめています◆

多汗症の認知を広める映像を作るため、クラウドファンディングを行うことを決心した僕ですが、プロジェクト公開に向けて、考えることは多くありました。

まずは映像のジャンル。
これは割とすぐに決まって、ドキュメンタリーを選択しました。

・学生時代にもドキュメンタリーを作ったことがある。
(学生時代の知識ではあるが、制作にあたっての一通りの流れは把握していた)
・恐らくスタッフは自分一人になるが、ドキュメンタリーならそれでも制作可能である
・低予算でも作れる

そして何より、
・当事者の生の意見や言葉を反映させたい

理由としてはこんな感じでしょうか。
その他、考えなければいけない要素として以下がありました。

・プロジェクトページ構成
・目標金額
・開催時期・開催期間
・映像企画書第一稿
・キーパーソン(映像の主軸となる人物)を見つける
・取材対象者の選定・アポイント・取材許可
・SNSを本名に変える・プロジェクトの告知をする
・プロジェクトページ用の写真撮影

そして、やるからには成功させたいので、どうすればプロジェクト達成の確率を上げられるか。そういった部分も同時に考えていく必要がありました。

数あるToDoから、まず最初に決めたことが、目標金額でした。
クラウドファンディングの担当者とも相談して決めた金額が、100万円。
正直、なかなかのハードルだと思いました。

だけど、購入予定の機材費や取材費、さらにクラウドファンディングの手数料を考慮すると、むしろ100万円でも足りなかったんですよね。
だから、足が出た分は自費で賄う必要があることはこの時点で明白でした。

ただ、プロジェクト達成の設定金額を下げてしまうと、自分の負担が増えてしまう。せっかくプロジェクト達成したのに、資金が足りなくて撮影できなくなったと言う事態は避けないといけない。

そこを考慮した上で、プロジェクト達成の可能性と、必要な金額、両者を天秤にかけて考えたぎりぎりの金額設定が、100万円でした。

次に定めたのが、開催時期でした。
これは、4月下旬~5月下旬までの1か月にしようと決めました。
色々な理由がありましたが、一番の理由が、
多汗症患者の方は、暑くなり始めるこの時期に色々とネットで調べ出すはず。
だから、プロジェクトページを見つけてもらえる可能性が高まるだろう。

といった理由です。
自分が当事者だからこそ、こういう対策ができたんだと思います。

ここまで決まれば、あとは4月下旬のプロジェクト公開に向けてのスケジューリングです。今までの決定事項を踏まえて、当時大まかにまとめたスケジュールは以下の通りです。

2月中・・・取材・撮影対象者をある程度決定・企画書の制作
3月下旬・・・クラウドファンディング用写真撮影
4月上旬~中旬・・・プロジェクトページ最終校正
4月下旬(GW前)~5月下旬・・・プロジェクトページ公開
7月1日・・・フリーランスへ移行
7月~9月・・・プロジェクトが成功した場合、取材・撮影へ進む
10月・・・撮影データ編集
11月・・・映像公開

この時は、年が明けて2019年の1月中旬でした。同時にTwitterでも、ドキュメンタリーを制作することをここで公言したと思います。

『Voice』完成に向けて本格的に舵を切り出した瞬間です。

【Vol.4】へ続きます

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?