正しく評価されない人達について 〜キーラン・トリッピア編〜
皆様、お久しぶりです。久々のブログ更新です。(この記事は7/16に執筆開始したものです。)
シーズンも終わり、移籍市場真っ只中である現在、当然のことながら新たな戦力の補強を望む声がたくさんありますね。チームの戦力底上げの為に補強は必須ですし、エンドンベレ・クラークが早々に取れたことは、幸先の良い出来事でしょう。特に1年間半、補強の喜びを味わえなかったスパサポの皆様にとって、その喜びは計り知れないものでしょう。「補強」があるということは、当然「放出」もありますね。今現在、トビーやエリクセン、トリッピアなどに様々な噂があります。その中でもトリッピアに関しては(トリッピアだけではないですが)、一部で過度に叩かれすぎていて、明らかに正しく評価されていないなと感じています。
もちろん、サポーターですので、時に感情的に評価をしてしまうこともあります。私ももちろんあります。例えば17/18シーズンのバーンリー戦にて、90分にトリッピアがやらかしてドローになった試合直後の私のツイートをご覧ください。
えらい感情的なってますね(笑)試合直後のサポーターなんてこんなもんです。しかしながら、今現在シーズンが終わり、冷静に評価できる期間です。それにも関わらず、どうも不当な評価を受けているように感じているので、すでに書いてくださっている方もいらっしゃいますが、書いていきたいなと思います。
1. 稼働時間から見るトリッピア
さて、ではまず稼働時間から見ていきましょう。18/19シーズン、トリッピア選手、正直かなり働きました.
過去3シーズンと共に比較してみましょう。
18/19 PL27試合 CL8試合 代表2試合 Total 2493分
17/18 PL24試合 CL2試合 代表6試合 Total 2760分
16/17 PL12試合 CL3試合 代表0試合 Total 836分
15/16 PL6試合 EL10試合 代表0試合 Total 1358分
いかがでしょうか。明らかにここ2シーズンで急激に稼働率が上がっています。ましてや、17/18と18/19のオフシーズンにはW杯があり、そこでハムストリングがぶっ壊れるまでフルに稼働していました。そして大して休む間も無く今シーズンもかなり高い稼働率でした。
そういった中でパフォーマンスが落ちてしまうのは仕方のないことですし、ましてや慢性的な筋肉系の負傷を抱えてしまっていたので、キック精度が武器のトリッピアのパフォーマンスが若干落ちてしまうのは、なおさら仕方のないことではないでしょうか。
2. スタッツから見るトリッピアのパフォーマンス
さて、続いて実際の数値からトリッピアの今シーズンのパフォーマンスを見てみましょう。プレミアリーグの公式のスタッツより、今シーズンと昨シーズンを比較してみます。
まずは18/19シーズン
パス成功率 78.9%
1試合あたりのパス本数 57.1本
1試合あたりのキーパス 1.8本
それに対して17/18シーズン
パス成功率 81.4%
1試合あたりのパス本数 52.8本
1試合あたりのキーパス 1.7本
いかがでしょうか。17/18シーズンも18/19シーズンもさほど変わらないと言えるのではないでしょうか。確かにチェルシー戦のような目立ちやすいミスがちょこちょこありましたが、シーズンを通してみると安定したパフォーマンスを披露できていたのではないでしょうか。
3. 戦術的に考えるパフォーマンス
さて、次はスパーズの今シーズンの戦術的にトリッピアのパフォーマンスを評価していきます。
まず、大前提として、フットボールは集団競技であり、個人を評価するのにチームを関連づけなければいけません。
例えば、パス一本ミスしたとしましょう。
そのミスは出し手の責任でしょうか?いいえ、違います。それは受け手のポジショニング、相手の立ち位置、そして両チームの戦術といった様々な要因が重なって生まれるものです。ですので、チームを評価せず個人を評価は出来ないのです。(感情的になると私も個人攻撃をしてしまうこともありますが…笑)
そんなチーム戦術として、今期は4312を採用することがとても多かったですね。悪くない発想だったと思いますし、ハマってた試合もありました。しかしながら、ある所にめちゃくちゃ負担のかかる構造になっていました。
そう、それは3CHの外側のスペースです。この弊害を受けていたのはSBとCHの選手です。当然トリッピアにも守備で負担がかかっていました。ちなみに、大活躍したW杯ではそこまで負担のかからない352のWBでした。
4312のという構造上、トリッピアは押し込まれることが多くなり、守備的タスクがかなり増えていました。たださえ、W杯の疲労があったというのに。
そういった中でW杯や昨シーズンと同等のパフォーマンスを披露するというのはなかなか厳しいものです。そういった背景を考慮せずに、個人攻撃を受けていたトリッピアはあまりにも可哀想ではないでしょうか。
さらに、パフォーマンスが落ちたとは言えど、今シーズンのトリッピアはかなりチームに貢献していたと思います。
ビルドアップの逃げ所・頼りどころになっていましたし、トリッピアの位置からのバックライン裏へのミドルフィードはかなり脅威的でした。
さらにジョレンテが出ている際の、ジョレンテへのフィードを蹴る役割としても機能していました。(トビーもだけど)
確かに目立ついくつかのミスはありましたが、それでもトリッピアはパフォーマンスが落ちながらもしっかりと働いてくれたのではないでしょうか。これ以上のSBはなかなかいないと思います。
4. まとめ
以上、様々な観点からトリッピアについて書いてきました。確かに今シーズンはしょうもないミスがたくさんありましたし、トップフォームとは言えるものではありませんでした。
しかしながら、1つのミスで過度に叩かれたり、不当な評価を受けているように感じました。試合直後ならまだしも、ずーっとその評価が変わらないままなのは、どうしても見ていられないと思い、今回のブログを書かせていただきました。
このブログを書いてる真っ最中に、まさかのアトレティコ行きが決まってしまいました。移籍はあると思ってたもののこんなにあっという間に決まるとは思っていませんでした。
正直言ってトリッピアには感謝しかありません。だからこそ、このタイミングでこのブログはあげますし、このブログをアトレティコのサポーターの方にも読んでいただいて、トリッピアを正しく評価してあげて欲しいなぁなんて、勝手にですが思っております。
今まで、ありがとう!トリッピア!
W杯でのFKは一生忘れません!
スパーズサポとして誇りに思います!
これからもずっと応援してます!!
トリッピアへ感謝の意を込めて、このブログを投稿させていただきました。ご拝読、ありがとうございました。