生きてきたご褒美を受け取る準備
晴れた日、力を抜いてぼーーっと過ごしていたら、隣で一緒にいた人が「今まで生きてきたご褒美みたい」「お互いよくここまで生きてきたよね」と笑った。
それを見て私はこっそり泣いてしまった。
大学2年の、誰にも相談できずに失踪したあの時の自分に教えてあげたいと思った。「生きていたらこんな日が来たよ」と。
でも、あの時の自分は誰に何を言われても素直に聞けなかった。体と心に分厚い蓋があった。未来の自分からメッセージが来ても心に届かなかったと思う。だから、最後は自分で自分を踏みとどまるし