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旅は一期一会

すこし遅めの夏休み。宮崎へ旅に出ていました。
旅行をする面白さは、そこにいるひととの出会いに尽きるなとおもうのですが、今回は特にそれを強く意識したような、そんな旅でした。
とりわけ宮崎は、自分たちの生活や価値観とも直接繋がるような、特に濃密な出会いが多くて、結果的に4度目の来訪です。仕事でもなく、親戚もいないのに、ここ1年少しで4回も同じ地方を訪ねるなんて、かなり稀なことです。
それだけ自分たちにとって魅力的な場所が多く、面白い人にたくさん出会えるから、だとおもいます。
ここまで自分たちが宮崎に魅了されたのは、現地にいる妻の親友たちの存在がかなり大きいです。もともと宮崎を訪ねるようになったのも、妻と親友の繋がりがきっかけで、親友の家を訪れるようになったこと。自分とも、共通の話題があったりして、すぐに仲良くなりました。
そんなこともあって、夫婦揃って気軽に訪ねられる拠点があるというのはとてもありがたいことです。
それに加えて今回は、妻が京都で通う某講座で知り合った友人が、宮崎県から通っていることがわかり、これはもうなにかの縁を感じずにいられないなということで、今回は、その友人も旅先で合流することになったのでした。
それだけでもかなり面白いことになっているわけなのですが、今回は旅先で出会う人・もの・こと、それぞれが自分たちの日常生活との繋がりに、これはもう必然ではなかったのか、と、思わされることもしきり。

今回のメインの目的地は、去年も訪れた、串間の東側にある「TAGIRI HOTEL」だったのですが、そのほかに、宮崎市内へ繰り出して飲みに行ったり、風光明媚な山村である西米良、都城、日南の最果ての町、串間の西側から都井岬を訪ねました。
多分、観光ガイドブックには載っていない場所がほとんど。隠れ家のようにひっそりと、でも、しっかりとした考え方を持ちながら営んでおられるような素敵なお店をたくさん訪ねました。

そこで出会ういろんな人、デザイナーさんであったり、写真家さんであったり、三味線を教えてるおっちゃんだったり、東京から帰ってきてお店を開いた方だったり。ひとつひとつの出会いがとても興味深く、そこで聴くお話にも、初めてお会いしたのに、なんだかそうでないような、共感できるものがたくさんありました。別にそれを目的に出かけたわけではなかったのに、こういう出会いがあるというのは、きっと何かの縁なのか、予言めいたものがあるのか、そして、この人たちとは、きっとまたどこかで出会うことになるんじゃないかな、そういう風に想像すると、これからの人生がとてもcolorfulで、miracleに満ちたものになるなあと、わくわくしてきます。
きっと自分たちは、それが宮崎であったということなんだと思いますが、いろんなきっかけで、そんな土地とめぐりあえたことはとても幸せなことだと思います。

人との出会いも印象的でしたが、雄大な自然の景色に心をわしづかみにされたり、素朴な町の風景にホッとしたり。日本には自分たちの知らない風景がまだまだたくさんある。

日常生活を営むと、きれいとかいいよなあだけでは済まされない、影の部分も必ずついてくるもの。さすがに4回目になると、そんな話もいろいろ聴けたりしたことも良かったなと思います。社会というものがこれからどうあった方が良いのか。ローカルを拠点に、東京や大阪のような都市圏と繋がりを持ちながら、暮らしていく人たちがこれからもっと増えてくるんだろうなと思います。生活の最小単位であるローカルな繋がりを大切にしながらのバランスが、とても重要になってくるんだろうなあ。
自分たちはこれからも京都に住み続けて、この場所でこれからいろんなことをやってみたいなと思っているのですが、そんな中で、宮崎とのかかわりは、これから先も続きながら、結構重要なものになっていきそうです。根拠はないですが、そう感じますし、そういう勘は結構信頼できるものだなと思っています。

そんな面白さは日本全国、それこそ都道府県の数だけあるんだと思います。
だから自分は、これからも、全国各地のいろんな人たちと知り合って、繋がって、仲良くなってみたいなと思います。逆もしかり。仲良くなった人たちが、どんどんうちを訪れて、日常的目線で楽しんでいる京都を知ってもらいたいなと思います。
いわば、日本中に親戚ができるようなものですね(笑)。



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