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『新潮11月号臨時増刊 日本の詩101年』1990年(平成2年)

1990年(平成2年)に新潮社から刊行された『新潮11月号臨時増刊 日本の詩101年』と題された詞華集がありました。
1890年から1990年まで1年1作を原則に纏められた詩のアンソロジーです。ページが外れボロボロになるほど、繰り返し繰り返し読んだ記憶があります。森鴎外から稲川方人の「2000光年のコノテーション」まで収められています。

いま泣きながら読んでいます。やはり凄いなとしか言いようがない。

森鴎外「青邱子」、山田美妙「こどもを咏じた西人の句をはじめに用ゐこどもと題して」、小金井喜美子「ミニヨンの歌」、北村透谷「眼れる蝶」、齋藤綠雨「新體詩見本」、上田萬年「さうびと墓」、島崎藤村「初恋」、國木田獨歩「山林に自由存す」、土井晩翠「星落秋風五丈原」、橫瀨夜雨「お才」
河井醉茗「稚子の夢」、蒲原有明「牡蠣の殻」、兒玉花外「失業者の自殺」、與謝野晶子「君死にたまふことなかれ」、上田敏「海潮音・薄暮の曲 他」、伊良子清白「淡路にて」、川路柳虹「塵塚」、三木露風「八月の一日」、北原白秋「邪宗門秘曲」、与謝野寛(鉄幹)「誠之助の死」、石川啄木「呼子と口笛」
岩野泡鳴「カンナの赤い一輪」、永井荷風「珊瑚礁 沼 他」、高村光太郎「失はれたるモナ・リザ」、山村暮鳥「囈語 他」、室生犀星「小景異情」、萩原朔太郎「竹とその哀傷 地面の底の病気の顔 他」、千家元麿「自分は見た」、木下杢太郎「食後の唄 金粉酒 他」、山村槐多「童児群浴」、佐藤惣之助「潜水夫」
佐藤春夫「秋刀魚の歌」、高橋新吉「皿 料理人 他」、宮沢賢治「春と修羅」、萩原恭次郎「日比谷」、吉田一穂「母 他」、富永太郎「秋の悲歎」、草野心平「ヤマカガシの腹の中から仲間に告げるゲリゲの言葉」、安西冬衛「軍艦茉莉」、三好達治「Enfance finie」、中野重治「雨の降る品川駅」、竹中郁「ラグビイ」
西脇順三郎「ギリシャ的抒情詩」、中原中也「盲目の秋」、小熊秀雄「蹄鉄屋の歌」、左川ちか「雲のやうに」、立原道造「はじめてのものに」、山之口獏「会話」、小野十三郎「葦の地方」、永瀬清子「諸国の天女」、竹内勝太郎「黒豹」、壺井繁治「声」、金子光晴「女たちへのいたみうた」、伊藤静雄「うたげ」
釈超空「飛鳥の村」、黒田三郎「時代の囚人 歳月 他」、鮎川信夫「死んだ男」、田村隆一「冬の音楽」、北村太郎「センチメンタル・ジャーニー」、安東次男「六月のみどりの夜は」、三好豊一郎「囚人」、谷川俊太郎「二十億光年の孤独」、飯島耕一「他人の空」、谷川雁「毛沢東」、吉岡実「静物」
岩田宏「なぜハンガリイの」、長谷川龍生「瞳視慾」、吉本隆明「恋唄」、黒田嘉夫「毒虫飼育」、白石かずこ「サックスに入って出てこないアル」、天沢退二郎「眼と現在」、清岡卓行「風景」、石原吉郎「葬式列車」、富岡多恵子「水いらず」、那珂太郎「繭」、高橋睦郎「目の恋 あるいは 鷲の種族」
鈴木志郎康「私小説的プアプア」、大岡信「地名論」、清水昶「眼と銃口」、堀川正美「噴泉塔」、金井美恵子「ハンプティに語りかける言葉についての思いめぐらし」、岡田隆彦「大股びらきに堪えてさまよえ」、吉原幸子「女」、清水哲男「僕が君をどんなに好きか、君にはわかるまい」、荒川洋治「水駅」
山口哲夫「月潟のニジンスキー」、渋沢孝輔「第三群落」、入沢康夫「かつて座亜謙什と名乗った人への九連の散文詩」、中桐雅夫「詩を書かなくなった友達に」、中村稔「火葬場にて」、ねじめ正一「ヤマサ醤油」、平出隆「胡桃の戦意のために」、金時鐘「噤む言葉」、吉岡剛造「赤壁に入って行った」
伊藤比呂美「霰がやんで」、川田絢音「夜の椅子」、辻井喬「泣く魚」、正津勉「序詩」、岩成達也「フレベヴリイ・ヒツポポウタムスの恋の唄」、稲川方人「2000光年のコノテーション」

所収。

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