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船橋応援ソログルメ♯6          昭和に想いを馳せて… 花生食堂

どうも、こじゃがいもです。
個人的な船橋応援活動のグルメレポも6回目。
まさかこんなに早く、花生(はなしょう)食堂を紹介するとは…

そのお店の存在に初めて気づいたのは、私が小学生のころだったでしょうか…

あれから数十年… 
東京のベッドタウンとして、発展、進化していった船橋の中で、まるでここだけ時が止まったかのような、ノスタルジックな佇まい。

山口横丁を通るたびに気にかかり、「いつかはこのお店を訪れよう」と思いながら、おじゃまできずにいました。

行こう行こう、と思っているうちに閉店していた…
そんな後悔はしたくない、と奮い立ち(ちょっと大袈裟ですね)、今回伺うことに。

船橋駅を降り、山口横丁を南へ歩いてしばらくすると、左手に花生食堂と大きく書かれた看板の文字が。

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船橋遺産と言ってもいいほどの歴史を感じされる建物。
一見客を簡単には寄せつけない存在感の前に、一瞬足が止まりましたが、ここは勇気を振り絞って扉を開けると…

カウンターでビールを片手に談笑している、ご高齢の男性と女性が座っています。私に注目が集まり、目が合うとすぐに女性の方が「いらっしゃい。食事?」と声をかけられました。

座っていた女性がお店の方だと気づくまで一瞬、間が空きましたが、「食事で」と私。「そこのテーブルでいいよ」と促され席につきました。

カウンター5席と4人掛けテーブル1つのこじんまりとした店内に先客の男性がカウンターに一人。女性がお一人でお店を切り盛りしてるみたいです。

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何だか話止めちゃってごめんなさい、心の中でお詫びしつつ、店内のこれまた年季の入った短冊メニューを眺めると親子丼や野菜定食などの食事メニューが。

どれも500円前後と安い!
価格も昔のままなのでしょう。

親子丼にするか迷いましたが、目玉定食(※メニューママ。目玉焼きの定食です)550円と肉豆腐350円を注文しました。

おかあさん(親しみを込めて勝手に呼ばせていただきます)が厨房に入ってもお客さんとの会話は続きます。お客さんも相当な常連なのでしょう。共通の知り合いの近況など、会話はつきません。

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程なくして、目玉定食と肉豆腐が運ばれてきました。
シンプルだけど、旨そうです。
卵二つの目玉焼きとほうれん草のお浸し、きゅうりと大根のお新香付きです。


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目玉焼きに醤油を垂らし、箸でふたつに分けて口へ運びます。
黄身固焼きの目玉焼きも、なんだか久しぶりのような気がします。

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お次は肉豆腐。
ん? よく見ると入っている肉は鶏のようです。
出汁が染み込んだ豆腐と鶏肉をご飯にバウンドさせて口の中へ。

「お帰りー」

子供の頃の実家に帰ってきたかのような懐かしさが。

「はい、ただいま」
笑顔で返すと(頭の中でw)、そこからは早食いの○○(私の本名)と呼ばれていた小学生の頃のように、モーレツな勢いで料理をかきこみました。

私の胃袋も成長期に戻ったかのようにもっともっと、とアピールしてきます。

「すみません、ご飯おかわりください」
気づけば、おかあさんにお願いしておりました。

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おかわりのご飯が運ばれ、第2ラウンド開始です。

恥も外聞もなく、肉豆腐をご飯にぶっかけます。
ここは本能のまま、自由気ままに動いていた子どもの頃に返るしかありません😁

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「さーて、仕上げにかかるとするか」
袖をまくり、正面からおかあさんの料理と向き合います。
そこからはお手製肉豆腐丼で一気にゴールまで駆け抜けました。

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「ふーっ、ご馳走様でした!」

食後すぐには席を立ちたくない自分がいました。

そんな私を見てなのか、常連さんとおかあさんとの会話の流れのまま、おかあさんが私に話しかけてくれました。

死んだ後は散骨がいい、と常連さんが発した後の会話(どんな会話だよw)でしたが、お二人と話せたことが何より嬉しかった😃

15分ほどお話ししたでしょうか。
「帰りたくないなー」と思いつつ、次の予定があったので、お会計を済ませました。

「来てよかった!」

昭和を懐かしむことが一時のブームを超えてカルチャーになりつつある昨今ですが、このお店は自分の中の懐かしい昭和に帰ることができると思いました。

建物、短冊メニュー、おかあさん、お客さんとの会話…

帰れる場所がいつまでもあることを願いつつ、お店を後にしました。

◆花生食堂
住所:千葉県船橋市本町4-16-30
定休日:不定休
https://tabelog.com/chiba/A1202/A120201/12015890/

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