【読書ノート】未来を生きるための 読解力の強化書


「読解力」とは、「読む」「書く」「聞く」「話す」の四つの力の集合体である。
まさに人間を営むにあたり基本的な力といえる。
しかしながら、その力が乏しくなっていることを筆者は指摘している。
さらにAI (人工知能)の発展により
我々の仕事がAIに取って代わられてしまうのだと言及しており、今後10〜20年以内に今の仕事の47%がAIや機械化によって消滅するのだという。
具体的には、テレマーケターやデータ入力オペレーター、荷物の発送・受け取り係など。

そうならないためにも「読解力」を身につける必要があるのだと繰り返し本書では述べられている。
そして「読解力」を身につけるには
論文など固い文章よりも、小説などの文学作品
特に夏目漱石がよいと筆者は述べている。
漱石の作品は文章が非常に平易でわかりやすいのだという。合わせて筆者は、ただ読むのではなく先入観や思い込みを排し、フラットな目で客観的に文章を読むことを
"クリティカルな読み方"と称している。
また読書の仕方として「要約」と「敷衍(ふえん)」についても紹介している。
「要約」はポイントとなる文章を抜き出し、それを再構成することで今現在、私が書いているのもまさにそれを
実践している。
そして「敷衍」だが、これは「要約」の応用といえるもので自分の言葉で言い換えを行い、より詳しく、わかりやすく表現することでまずはしっかりと「要約」できることが前提だと述べており、その上で豊富な語彙力や表現力の必要性を説いている。

以降、著者が高校での集中講義の内容をもとに
本書が進んでいく。
その中で私は、
「これからの人生で大事なことは、良い大人と出会うことです。」という言葉が印象に残った。
自身若い時はなんでも自分でやれる、
自分がやらなければいけないというこだわりがあった。
もちろん、今でも少しはその気持ちはあるが、
どちらかというと誰かに任せよう
自分が不得手なことは逆に得手な人にやってもらおうとするようになった。
「目的から逆算して計画を立てる」も改めて大事な考え方だと気づかされた。

私自身の個人的な目標目的はいくつかあり
一つはプロサッカークラブの指導者になって
愛知県及び東海3県のスポーツ普及発展の力になりたいと考えている。

自分の夢や目標を公言するのは勇気と覚悟がいる。
自分自身にプレッシャーをかける意味で公言してみるのも案外悪くはない。
あとは実現するための行動を起こすだけだ。

「与えることができる人間になる。」
皆はどうして勉強して、いい仕事に就こうとするのか?
自分の生活や人生を豊かにしたいから、と大半はそう答えるがそうでなく、いかに人のためになることができるかが大事だ。自分の力を自分のためでなく、人のために役立てることが大切だと説いている。

本書で学んだことを契機に「読解力」を
より向上させたいと思う。

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