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なぜ趣味の猛禽類調査をやるのか

先月中旬から館山市・南房総市で猛禽類(いわゆるワシ・タカ類)調査をやるのがマイブームになってきた。移住してから、なかなか出来ていなかったけど、ずっとやりたかったことをやれていて良い感じ。なぜやるのか、改めて自分に問い掛けてみた。

なぜやる?

最終目標は安房地域の猛禽類の種類・生息状況・繁殖状況を把握すること。単純に千葉県レッドデータブックで情報不足扱いだったこともあるため、使命感も感じていたが、事前に繁殖状況(特に営巣地)が分かっていることで、開発行為を行う際の判断基準になると考えている。大規模な開発行為を行う際には環境影響評価法における調査が必須となるからだ。

環境影響評価法とは?

自分の前職は環境影響評価法(環境アセスメント法)のための調査員。環境アセスメントとは「大規模開発事業等による環境への影響を事前に調査することによって、予測、評価を行う手続きのこと」で、事業の規模によって法的に定められている。実はアセスメント調査にも大きく2パターンある。事業計画が概ね決まった段階で行う事業アセスメントと計画を立てる前に行う戦略的アセスメントだ。
事業アセスメントは概ねの計画が決まっているため、事業計画地の周辺〇〇mの生き物を調べて、法律で保護されていたり、レッドデータブックで絶滅危惧になっている保全対象種が出ても何らかの保全対策を行えば事業が承認されることが多い。
戦略的アセスメントは計画段階で調査を行うため、広い範囲で調査を行い、保全対象種が出た場合は、その後の計画変更へ繋がる場合も多い。

なぜ開発行為を行う際の判断基準になる?

上記を踏まえた上で、最終目標の話に移る。生き物の中で猛禽類は生態系ピラミッドの頂点に位置していて、その地域の生態系の豊かさを指標することから、環境アセスメントでも重要な種類のひとつになっている。
つまり、予めそれらの種類・生息状況・繁殖状況を把握して可視化できていれば、それだけで開発行為を行う事業者にとってのプレッシャーになる。アセスメントの位置づけとしては、開発計画すら無い段階で進める調査のため、戦略的アセスメントよりもっと前の段階だ。
もちろん、収集した調査データについては、県の自然保護課や自治体の環境課などへ情報提供し、開発申請などがあった際の判断基準として使用してもらう仕組み作りもしなければいけない。

考えられる未来

コロナウイルスによる時代の変化は今後避けられなくなる。つまり国内生産の需要が上がって、エネルギーも自然エネルギーの推進がより高まると考えられる。そのような中で人口が少なくなり、山の所有者不明の土地が増える中山間地域は自然エネルギー開発計画に適した場所になる。無作為に破壊されるだけではなく、事前に配慮できるような仕組みを作ることが必要である。豊かな自然の象徴となる中山間地域を適切に維持することが、持続的な社会に必要と考えている。

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館山市地域おこし協力隊。合同会社アルコ代表。1983年2月仙台市生まれ。専門学校卒業後、国立公園で2年、自然環境調査会社で11年勤める。残りの人生は安房地域のために捧げたいと考えて独立。里山生態師。
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