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ブリューパブ起業ブログ by note【2016年8月24日】

2016年4月23日、ようやく飲食店の開業ができました。

目標にしていたブリューパブで。

2016年8月1日、発泡酒醸造免許を取得し、

本格的にブリューパブとしてスタート。

すでに3バッチを仕込んで、ビールを作っています。


今日は33歳の誕生日。

去年の8月は、物件を探し始め、

色んな人と出会い、

ビールの勉強をし、

自分のビジネスモデルが本当に成り立つのか毎日考えて、

いくら資金が必要で、

いくら売上があれば利益が出るのか、

考えて考えて仮説を立てて検証してた。

子供が産まれて、自分の不義不徳を反芻して、

自分にとって正しい事はなにか、

家族の幸せって何か、

誰かにとって役に立つことって何か、

いっぱい考えてたと思う。


ブリューパブを立ち上げました。


うちのブリューパブは、

既存のクラフトビールの弱点をいかに克服するか、

飲食店のあり方としてどうやって新しいビジネスモデルになるか、

クラフトビールをいかにしてもっとたくさんの人に飲んでもらえるようになるか、

どうすれば一緒に働く仲間が高いモチベーションを維持して高い理想に挑戦し続けるか、

に重点を置いてコンセプトを立ててます。


ブリューパブのポテンシャルは高い。

そう信じて、色んな人に大風呂敷を広げて色んな協力と助力を頂いてます。


けど、ブリューパブで大儲けするのは難しい。

醸造という特化をいかにして飛び道具に使うか。

あくまでも飲食店の一つの武器、強力なウリに仕立てあげるか。

この線引をしっかり明確にしとかないと、何屋かわからなくなる。


マーケットの動向をきちんと見極めること。

クラフトビールが流行っていると言われ続けてしばらく経って、

社会の何が変わっているか?

自分たちの零細さをしっかり受け止める。

だからこそ地道な努力、誠実な経営が必要。


だけど、メディアのウケはいい。

ウケるうちに、どこまで中身のある施策を打てるか。

お客様をどれだけ確保できるか。


たぶん、流行ってるからってことで一度はクラフトビールを飲む人は多い。

どうやって継続して飲んでもらえるか。

キャラクターやクオリティで差別化するのは難しくない。

そこにストーリーやオリジナリティがあって、応援しようって気持ちは湧く。

でも、あとはコストの問題。金額的なコストもあるけど、取引コストがクラフトビールは高い。

わざわざ飲みにいく、取り寄せて飲む。

気軽にいつでも身近にあるから飲める、低い取引コストを実現できるクラフトビールは多くない。

ブリューパブはそこに活路があると思う。

だからこその都市型ブルワリーにこだわる。

価格の安さだけじゃなく、取引コストをいかに低くするか。

価値はプロダクトとクオリティとコストのバランス。


ブリューパブというかビールを造りたいという人は、潜在的に少なく無いと思う。

けど、現実的にそれに取り組めるひとは多くない。

クラフトビールの市場が成長するにつれ、

クラフトマンシップは失われるのか?

設備産業としての規模のメリットが重要視されていくのか?

クラフトマンシップはマスと相反するけど、マスの牙城を切り崩すにはどうすればいい?

クラフトマンの絶対数が必要なんじゃないかと思う。

造り手がいて、ストーリーがあって、プロダクトがあって、

そこにファンがいて、市場ができあがる。だから造り手の絶対数。

今の自分の姿、立場は一年前では想像もできなかった。

夢見てはいたけど、それが現実化できる目処はたってなかった。

動いて、発信して、色んな人に直接語って、そんでまた動いて、

ベンチャーのキックスタートってこんな感じかな。

ただただ大風呂敷を広げてやってきた1年。

形になって、人が集まって、お客様に来て頂けてなんとかやってきた4ヶ月。

まだまだ毎日自分の未熟さと向き合ってやっていきます。

1年後はもっと成長してますように。

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