
立体音響、アンビソニックス、バイノーラルへの取り組み
相変わらずお寺や神社や美術館、ホテルなんかをクライアントとして音楽をつくる仕事を絶え間なくもらえています。ありがたい。
毎日のように音楽をつくったり波形を編集したりしていますが、なにか新しいことを取り入れないとそのうち仕事がなくなるんじゃないかという不安はつきまとうわけです。
そこでちょっと前から着手しているのが、立体音響の分野。バイノーラル、アンビソニックスなど。
これはもともとやりたかったことだけど、機材やソフトのアップデートが必須でお金がかかることもありなんとなく棚の上に置いていました。
が、ようやく重い腰を上げて。
dearVRやNoiseworksを試し、
グルグルといじっています。これがまた楽しい。ただ、これが最高の3Dプロセッサーか?と聞かれると「?」。
音源制作には十分だけれど、なんだかいまいちピンと来ず。
フォーマットに関してあまり理解せずに買ったzoomのH3VRですが、これambixで出力することができるんです。これがすごく便利。
もちろん仕事を請けるためというのもあるんですが、一番やりたいのはサウンドアートの制作です。
身の回りに溢れている"音"に気づく、というテーマでなにかつくりたいなとぼんやり。このあたりは、前にAOKItakamasaさんと話したことが元になっている気がします。
本来、地球に溢れている生命活動の音がもっとも美しいものである。という論。
自分の発する普段は気づかない音が響く部屋、みたいなのを作りたいなと考えているわけです。
そのための立体音響。
暫定的にdearVR proとAmbi Pan、Ambi Headを使用中。Ambi Panで入力されたサウンドを3Dシーンに配置し、Ambi Headで3Dシーンをバイノーラル形式にレンダリング。今の機材でできるのは、これらを使ってひたすらヘッドフォンの世界の中で3Dシーンを作り上げること。
立体音響の分野中。
— koji itoyama (@itoyama13) September 29, 2020
Widthは平行方面のみなのか?
Widthを広げると空間、というか前後感がなくなっていく気がするけどそういうアルゴリズム…? pic.twitter.com/njUTTUAwr1
モノラルビートとアンビエントを適当に並べて3D内に配置しただけでこれ。普段の音源制作にも十分使えそう。もうLRだけでは満足できない体になってしまったのか・・・。
音源制作の方面では、今アジアのとある国のレーベルとリリースに向けて協議中。アジアを代表するエレクトロニカレーベルなので気合が入りますが、最近つくっていた方向性と違ってかなりソフトでメロディックな曲を求められているので苦戦中です。
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