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ブックカバーは「世界」を守りたい

この物語は小説の冒頭部分のように、決して格好良く始まったわけではない。

堕とされて、堕ちていって、絶望に暮れていた時にたまたま拾ったのが、このブックカバーだったという話なだけだ。


・◯・


私は今年の3月までOLとして働いていた。不動産会社の事務員。毎日パソコンとにらめっこをし、苦手な数字を集計し、定時になったら退勤し、自宅で少しだけ小説を書く。そんな毎日を送っていた。

とりあえず3年は働こうと固く決心していた。3年働いたら、作家活動に専念しようと思っていた。けれどそれはあまりにも無計画に抱いていた想いで、本当にその日が訪れることはおそらく想像していなかったと思う。

3年働いたら貯金も貯まるでしょ。ほわほわと、ただそんなことだけを頭に漂わせていた。


けれど、私は突然仕事を辞めてしまった。何にも考えずに。ただ「ここから離れたい」という思いだけを走らせて。


上司とうまくいっていなかった。社長にしばらく休暇を頂きたいと申し出た時には、もう既に辞めることを決意していた。その先に続いているであろう自分の人生を棚に上げて、3月の途中から終わりまで、会社員生活が途切れるのを自宅で静かに待っていた。

もちろん掃除や洗濯、料理などをして少しでも気分を紛らそうとした。けれど、真っ白になってしまった自分の未来のことを考えると、何も手につかなかった。


怖かった。自分はこれからどうなるんだろう。1年という短いスパンに2社の会社を辞めてしまった私は正真正銘の「バツ2」になってしまい、そしてそれはきっと社会から完全に信用を失う職歴だった。

もう私は絶対に履歴書なんて書けない。前の会社が6ヶ月。次の会社が4ヶ月。嫌でも拭うことのできないその職歴に、深く刻まれてしまった情けない過去に、仕事を辞めてようやく私は後悔した。

自分のメンタルの弱さに、完璧主義に、人嫌いに、絶望していた。いつかのためにと貯め続けていた貯金を握りしめながら、社会の隅っこに追いやられた体をいつまでも労わり続けた。


・◯・


私には一つ年下の彼がいる。なんでこんなマイナス思考の私と付き合ってくれているのかは、いまだに分からない。

私と違って彼は全くぶれない人だ。自己紹介に「初志貫徹」と書けば、それだけで言い表せてしまうほどに、まっすぐな人だ。自分のやりたいことも、私への想いも、楽しいもつらいも嫌だも、その全てに偽りがない。

その不純物が一切混じっていない素直な心に、一つ上のお姉さんはいまだに憧れ続けている。彼は私の「目印」で、いなくなってしまえば最後、私はばらばらに砕け散ってしまうだろう。


大学時代、引きこもりだった私を外に出してくれた。「出よう」と言ってくれたわけではない。さりげなく懐に入り込んできて、私に「出る」と言わせたのだ。

臆病で、友達が一人もいなかった私は、お母さんの後ろに隠れる子供みたいに彼の後ろで身を縮こませながら、大洗の海へと釣りに行き、笠間のハーフマラソンに出場した。

博多にもつ鍋を食べに行って、草津温泉に入って、神戸の異人館街を歩いて、屋久島に縄文杉を見に行った。太平洋を見た後に日本海を見に行って、台湾の九份で物語の世界を感じた。飛行機の窓から見える陸はいつだってちっぽけで、その度に安心した。

彼がボルダリングを始めたら黙ってついていき、サバゲーにはまったら一緒になってエアガンをぶっ放した。バイト終わり、バイクで迎えにきてくれた彼の背中は温かく、横切っていく夜の風はとても気持ちがよかった。

いろんなものに触れた先にいた人達とも交流を深めた。どの年代の人間にも好かれる彼のおかげで、ついでに私も好かれた。


今でも思う。私はたった一人じゃ何もできない。鉄人みたいな彼がいたから、こんなに多くの景色を拝むことができたのだ。


そんな私の鉄人彼氏は、中学生から一途に抱いていた夢をこの間ようやく叶えた。とても彼らしい素敵な仕事だ。まっすぐすぎる彼がまっすぐに夢を叶えたという事実は、それだけで圧倒的だった。


その反面、私はずっと彼に「やるやる詐欺」をし続けていた。

『文章を書く仕事がしたい』

それはいわゆる小説のことだったのだけど、「小説」という言葉を出すのも恥ずかしがっていた私は「ライターをやりたい」と嘘をつき続けていた。

「やりなよ」

私が相談するたびに彼はそう言った。それだけを言った。こうしたらいいとか、ああしたらいいとか、そんなことは一切口を刺さむことなく、ただやったらいいと言った。

けれど私は相談するだけで、一向にやろうとしなかった。自信がなかったのだ。小説で飯を食っていくなんて馬鹿げた話だと思っていたし、私もお金を稼いで、これから彼が稼いでいくお金は自由に使わせてあげたかった。絶対に迷惑はかけたくないと思っていた。


けれど、とうとう私の発言が詐欺だと気づいた彼は、ある日私を怒った。大学近くの居酒屋で一緒にお酒を飲んでいる時だ。会社の上司に毎日叱られ、私がとても苦しんでいる時期だった。

「意味がわからない」

彼はきっぱり言った。

「なんでやりたいことがあるのにそれだけをやらないの?なんで会社に勤めることに拘るの?やりたいんだったらやればいいじゃん。稼ぎなんて考えなくていいよ。まずは挑戦しなよ。はるながそれで笑ってくれるのであれば、俺はいくらでもそのためにお金を使う」

情けなかった。私はやっぱり一人では何もできない。私自身の夢でさえも、彼の背後に隠れながらでなければ、向かうことなんてできないのだ。

情けなかった。けれど、有り難かった。その時は本当に心が熱を持って震えていた。

そして彼は、こう言った。

「俺は毎月給料がもらえる仕事につくことにしたけど、それはお金がもらえるからとか、安定しているからとか、そんなんじゃないからな。夢だからだよ。俺の夢がたまたま給料がもらえて安定している仕事だっただけ。だから、はるなが作家を目指すなら、それは俺とおんなじことだよ」


・◯・


実家でうずくまっていた私は、彼の言葉を思い出して咄嗟に立ち上がった。何かやらなければ。このままじっとしてはいられない。

あたりを見回して、少しでも自分が小説と一緒にビジネスにできることはないかと考えた。その時、なぜか「ブックカバー」が浮かんだ。大好きな文庫本を包んでくれる、ブックカバー。


以前から珍しいブックカバーを集めるのが好きだった。派手な色使いの奇抜なもの。ベトナムに行った時に購入したエスニックな赤いブックカバーや、吉祥寺にある体に障害を持った人たちが制作する雑貨のお店で購入した、二人の女の人が寄り添い合っている絵のブックカバー。

これを作ろうと思った。私にしか作れない、珍しいブックカバーを作ろう。そうして近くにあった一枚のペラ紙に夢中になって描いたのが「地層」だった。画用紙も画材も何も持ち合わせていなかった私が、手持ちの色鉛筆とマッキーで初めて描いた抽象画だった。


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真ん中にうっすらと線が入っているのは、スキャンの取り方も何も全く分かっていなかった私が、なぜかこの絵を半分に折って保管してしまったからだ。今思えばバカみたいだ。

この絵を描いて、とんでもなく恥ずかしくなったのを覚えている。自分はもっとまともな絵を描くと思っていた。こんな奇抜な絵を描くことを、私はこの時初めて知った。


恥ずかしかったけれど、これをこのまま世に出すことを決めた。プリントを行っている業者を探し、どんな布がいいのか、プリントするイラストのサイズはどれくらいがいいのかを調べ、なかなかいいと思ったところに注文した。

約1週間後、自宅に布は届いた。布を見た瞬間、思わず叫んでしまった。愛しくてたまらなかった。自分の描いた絵が布にプリントされていることが、奇跡のように感じた。


これでブックカバーを作って、小説と一緒に売り出していく。そう心に決めた。だから、イラストよりも実はブックカバーが先なのだ。ブックカバーを作るために私は絵を描き始めた。それはもうほとんど「デザイン」という意味合いに近い。


輝かしい私の夢が走り出すと思った。しかし、ここからが本当の地獄の始まりだった。


・◯・


まず始めにやったのはブックカバーの作り方を調べるのと、ミシンの手配だった。アイロンは自宅にあったけれど、しばらく使われていなかったミシンは錆びついていてほとんど使えない状態だった。

ア◯ゾンでミシンを探す。ミシンの値段は本当にバラバラで、無論、機能性が高くなるにつれて値段も高くなっていった。私はこのブックカバー業を「ビジネス」にするつもりだったから、もちろん機能性の高いものがほしかった。なんならレザーも扱えるものがよかった。

けれど、そうなってくると価格は税込で大体4万。

「4万!?!?」

これからの生活費を考えると、これだけの出費は厳しいものがあった。たとえ商売道具だったとしても、あまりにも痛すぎた。

だから、本当に柔らかいレザーなら扱ってもたぶん大丈夫!みたいなミシンを購入した。それでも2万。ポチる指が震えた。中古の散弾銃(エアガン)を2本買ったと思えばいいと思ったけれど、職なしにはやっぱりきつかった。


ようやくミシンが届き、ブックカバーの作り方も調べた。裏地も接着芯もバンドも揃え、とうとう作り始める日が来た。

「ようし!」

動画をちろちろ見ながら、まずは布を裁断………ん?あれ!?

この時、私がとんでもない過ちを犯していることに気づいた。100×110センチで注文した布で当初10枚のブックカバーを作る予定だったけれど、それではイラストの配置がどうしてもずれてしまうという事実が判明したのだ。

5枚だけなら大丈夫だった。しかし、10枚となると全部ずれる。

「OH!!!!!」

ほとんど泣きそうだった。この大きな布から5枚しかブックカバーが作れない=原価は2倍に膨れ上がる=買ってもらえるような値段なんてつけられない=私は生活することができない。

ミシンの大きな出費の後にこの失敗はあまりにもきつかった。いわゆる「無駄な出費」というやつだ。散々落ち込んだ挙句、私はこの布で作るブックカバーを練習用とすることにした。

けれど、1枚だけはまともなものを作ってみたかったから、全部で9枚を作ることにした。そうして最初に出来上がったブックカバーがこちら。


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・イラストが上下逆。
・しおりがちょうど文庫本の中綴じ部分に当たって挟めない。その上短い。
・調整部分の角が丸まって、なぜかボサボサしている。
・全体的に縫い方が雑。糸がちょこちょこ出てしまっている。


……うん、ゼンゼンマトモジャナカッタ!!!


こうして私は1枚目の布を全部練習用に費やしてしまった。イラストのずれたブックカバーを量産させた。(どうして最初に安い布で練習しようと思わなかったんだろう。こういうところが大胆にバカだよね)

この間にも本当にたくさんの失敗があった。

しおりの先端部分がどうしてもぐじゃる。ミシンが突然変な音を出して止まる(油差しを全然していなかった)。当て布をしなかったせいで、黒い裏地に白いアイロン跡がくっきりつく。縦の長さのちょっとしたずれでなぜか文春文庫だけが挟めない(桜庭一樹さんの『私の男』が挟めないのが、かなりのショックだった)。

売ろうにも売れないこの子たちは、今でもクローゼットの中で身を寄せ合って眠っている。


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気を取り直し、もう一度私は布を注文することにした。今度こそ絶対に間違えることができない!と意気込み、鼻息を荒くしながら必死でブックカバーの大きさを調整した。

全ての文庫本が入るように縦の長さを1センチだけ伸ばし、イラストを描く画用紙の大きさも調整した。その結果、20×27センチのイラストがベストだということが分かり、何度も確認をしながら2度目の注文をした。
(この時2枚目のイラスト「庭」も出来上がっていたため、それも一緒に注文した。計2枚。なんてリスキーなことをしたんだ…)


幸いにも、2度目の注文では間違えることがなかった。ちゃんと文春文庫を挟むことができる、少しだけゆとりのあるブックカバーができた。最初に作った数枚もまたもや失敗してしまったため、「地層」は7枚しか売れるようなものが作れなかったけれど、それでも嬉しかった。


「地層」から新たに学びを得て、「庭」は少しだけ作り方を変えることにした。より本格的なものを作ることに専念した。

しおりの先端部分を折りたたんだ時の太さにミシンが耐えられないことに気づき、しおりを思い切って革紐にすることを決意した。これならば先端を縫う必要がないため、手間は一気にかからなくなった。

縫い方も変えた。ここで役に立ったのが布用ボンドだった。試しに購入して使ってみたが、その楽チンさと丈夫さに思わず拝んでしまったほどだ。

今までの人生で、布用ボンドに拝んだことなんてあっただろうか。布用ボンドは、私にとって今でも「布用ボンド様」だ。


こうしてなんとか2種類のブックカバーを完成させた。「地層」と「庭」。どちらも私の愛しい子供たちだ。


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ブックカバー「地層」


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ブックカバー「庭」


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ちなみに、この写真撮影もなかなか大変だったのだ。もともと写真を撮るのが好きで、デジタル一眼レフを持っていた私は材料だけはそろっていたもの、ついつい購入したくなるような「売り物らしい」写真を撮る術は一切身につけていなかった。

これもハンドメイドに関する本をネットで購入し、写真の撮り方を学んだ上でようやく撮れたものだ。下の写真もデジタル一眼レフによる自撮り。かなり苦戦した。(一応被写体だからお洒落をしようと思ってイヤリングをした。普段はしません……)


ほかにもネットショップをオープンさせるには、様々な準備が必要だった。配送方法をどうするか。梱包用の袋はどうするか。汚れないためにビニールのカバーを探そう。あ、名刺も作らなきゃ。返品になった時はどうするか。返品にならないように間違えなければいいんだ!いやいや、そんなこと言ってちゃダメだ。私は販売者になるんだから、苦手だけどちゃんと決めないと。

ていうか価格はどうする!?なんとなくでつけてしまったらそれこそ生活ができない。材料費だけでなく、販売手数料も、材料を買いに行くためのガソリン代も、梱包代も、制作時間に見合った人件費(自分の)も、なによりミシン代(2万)も取り戻さなければいけない!できれば失敗した布代も!!!

けれど、それだけ詰め込んでしまったら価格が高くなって、もちろん買ってもらえない。ミシンや失敗した布代を取り戻したいのは山々だったけれど、そこは少しだけ妥協し、値段は「地層」1600円、「庭」1700円に設定した。



さてさて、どこにネットショップを作る?minne?いや、BASEにしよう。ページのデザインも変えられて、なんか自分のお店っぽいし(←ここはかなりテキトーだった)。

自分の情報と商品の情報を書き込む。ああ、店の名前どうしよう。「Kojiのブックカバー屋さん」、「鮮やか時間」、「イロドリミドリ」。(なんとなくカラフルな感じを伝えたかった)。


いや、「心象風景」にしよう。

以前からnoteのイラストギャラリーの名前を私は「心象風景」にしていた。この「心象風景」というのは、私が初めて絵を描いた時にぱっと浮かんだ言葉だった。

これが私の心の世界。心の映像。心象風景。

自分でも衝撃的だったあの最初の1枚。その絵は全部ブックカバーのためにあったんだ。だからこの店の名前も「心象風景」にしよう。そう決断した。


こうして手作りブックカバー店「心象風景」は、4月28日にBASEでオープンした。5月17日にはminneでの販売も始めた。ようやくここまで来たということに、涙ではなくため息が出た。私は、疲れていた。


正直ここまで、睡眠時間はほとんどとれなかった。noteでの小説とエッセイの執筆、そして家事。7人分の洗濯物を干し、7人分の夕食を毎日祖母と作った。

掃除もこまめにした。どうしても実家にいさせてほしかったから。出て行けと言われたくなかったから。

「家事はしっかりやりますから、どうか私に寝泊まりをする家を下さい。ほかには何もいらないから、とりあえずここでブックカバーを作らせて下さい」

毎日そんな気持ちを抱いていた。もちろん私の家族はいい顔をしてくれなかった。だから、完成したブックカバーを堂々と見せて、褒めてもらえるなんてことも全くなかった。


貯金のことを毎日聞かれた。仕事はどうするんだとも。全額出すから教員免許を取れと言われた。そう、私の家族はみんな教員だ。本当に、私以外。

けれど、私は首を振り続けた。1年間だけ頑張らせてほしいと伝えた。それは、私の背中を押してくれた彼の言葉を頑なに信じていたからだ。


『夢だからだよ。俺の夢がたまたま給料がもらえて安定している仕事だっただけ。だから、はるなが作家を目指すなら、それは俺とおんなじこと』


これが私の夢だ。

全然稼ぎにならないけど、なんだよ!!!

もう、本当に何もいらないから、ただチャレンジさせてほしい。全部我慢するから。ご飯が食べれて、眠れる場所があればいいから。ミシンとパソコンとスマホがあればいい。それだけで私はいい。そう思っていた。


でも、この時だけは本当に疲れていた。ずっと目が霞んでいた。頭がくらくらしていた。しんどかった。上司に怒られていた方がまだマシだと思った。

こんなに疎外感に苛まれる中で、午後4時くらいに犬の散歩をするたびに近所の人に不思議がられて、睡眠も満足に取れず、それでも稼ぎにならない文章とブックカバーを作り続ける日々。


情けなかった。辞めたいと思った。でも辞めなかった。

それは、やっぱりだからだ。


ため息だらけのオープン日だった。けれど、もっと辛いことが待っていることを、この時の私は知らなかった。








ブックカバーが、全く売れない。


・◯・


考えてみれば、それは当然のことだった。

ブックカバーは私が好きなだけで、そこまで流通しているわけではない。「本を読む時はブックカバーをつける」なんていう共通認識もない。むしろ、ブックカバーをつけずに読むのを好む人だっている。

本屋さんで本を買えば、無料で紙のカバーをつけてくれる。そのまま読んだ方がとても効率的だし安価だ。というか、ネット社会の今、紙の本を読む人の数だって絶対に少ない。

しかも、私の派手なデザインを好んでくれる人は世界にどれだけいるのだろうか。ベタベタと色を塗っただけの、決して上手とも言えない素人の絵だ。


売れないのは、当たり前のことだった。ネットショップをオープンした後、私はようやくそれに気づいた。

ショックだった。これだけ頑張ったのに、ショップページのPV数は毎日0〜3ほどで、お気に入りボタンも彼氏がつけてくれたものだけだった。SNSを使ってなんとか宣伝しようと思ったけれど、ちゃんと見てもらえるのはイラストだけで、ブックカバーではなかった。


私は、バカか。


私が売っているブックカバーは、私じゃなくちゃ買わないものだった。

とても落ち込んだ。自分が阿保らしかった。大体なんで私はブックカバーを作ろうとあの時思ったんだろう。あんなに自信満々でいたんだろう。

本当に心が折れた。イラストは割と見られているから、みんなが使うようなスマホケースを作った方がいいんじゃないかと思った。実際家族にもそんなことを言われていた。

なんでブックカバーなんだ。スマホケースの方が絶対に売れるのに。


でも実際、それでスマホケースに切り替えてしまったら、こんな素人絵のことだから絶対に埋もれるに決まっていた。絵を描いている人なら、今の時代は誰だってスマホケースを作っているから。

しかも今時のスマホケースは本当に簡単に作れてしまう。自分で描いた絵をぽん!とアップすればいいだけだ。オンデマンドなんかは在庫だって管理しなくてもいい。売れなかったら売れなかったで損もない。


そんなのたった1日でできたはずだ。だけど私はそんな便利なものをガン無視して、たくさんのお金と時間をかけてブックカバーを手作りした。1ヶ月もかけて店をオープンした。

でもそれは、たった一瞬で作れてしまうスマホケースよりも、断然売れないのだ。


ほんっとうに、今度こそ落ち込んだ。


今までの努力は水の泡。もう、この2作で終わりにしようと思っていた。小説も書く気がなくなった。


やっぱり自分は遊んでたんだ。仕事なんかしていなかった。自営業なんかじゃない。無職だ。家族の言う通りプー太郎だ。私は彼に、甘えていただけだったんだ。


なんでこんなにバカなんだろう。始める前にもっと考えればよかった。稼げる見込みなんてないのに。たとえ全部売れたとしても全く生活費なんかにならないのに。


どうしては私は極めてマイナーなものばかりを選んだんだろう?

小説とブックカバーを選んだんだろう?


恥ずかしくなってきて、とうとうブックカバーはあまり宣伝しなくなった。ときどき写真を上げるだけにして、無責任にもお店は放置した。どうせ誰も買ってくれない、そう思った。


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そんな中、女神様が舞い降りてきたのは、5月28日だった。ちゃんと覚えている。5月28日。

やっぱ買うかも(欲求が抑えられない)

私がたまたまブックカバーの写真をツイッターでアップした時、こんなコメントがするんと入ってきた。

えぇ!?!?

うそーん!!!!!

え、まじ!?!?買ってください!!←本音

迷わずそう返事をした。本当に私は商売人なのだろうか?

コメントをしてくれたのは、以前からツイッターで仲良くさせて頂いていたイラストレーターさんだった。本業がイラストレーターという、まさにプロの人だ。

知り合った当初から私のイラストとブックカバーを可愛いと言ってくれる唯一の存在で、投稿後1分以内に必ずいいねとコメントをくれるそのスピード感は、いつも私の周りに小さな風を巻き起こした。

そんな彼女がとうとう上のようなコメントをくれた。本を持っていないということで購入を躊躇していたらしかったけれど、手帳カバーに使えると思って声をかけて下さったのだ。

サイズを伝えると入らないことが判明したけれど、私のブックカバーをどうしても買いたいから、手帳を買い直すとまで言ってくれた。女神?そう、女神なんです!!!

そして、本当に買ってくれた。

5月28日。それは、初めて私のブックカバーが購入された日だった。干し忘れた洗濯物を干しながら、小鳥のような気分だった。


「ばあちゃん!!!」

「なんだよ」

「ブックカバーが売れた!!!」

「え!?あんなのが!?」


あんなのって(笑)

あんなのでもこんなのでもいい。とにかく嬉しかった。ちょうどその日はお気に入りのワンピースを着ていて、スカートをひらひらさせながら庭をぴょんぴょこ跳ねていた。

空は増して青く見えた。購入してくれた彼女のために、私は車を跳ばしてメッセージカードと小さな封筒を買いに行った。私の感謝をちゃんと言葉にして、彼女に送りたかった。


私はこの日のことを思い出すと、どうしても涙が込み上げる。あなたがきっかけを作ってくれたのだと、後日、本人に伝えると、こんなお返事が来た。

いや、私は確かに購入者というコジさんの実績は作りましたけどただそれだけで 皆さんコジさんの素敵な作品たちに惹かれているからと思ってますよ、小説もエッセイもカバーも含め。でもそうやって私のために思ってくださる心が本当に嬉しいです。ありがたく活力にさせてもらいます、好きです。

はい、女神決定。あなたは私にとっての永遠のお客様第1号です。好きですって?私の方がスキダカラァァァアア!!!


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ブックカバーが到着すると、忙しいにも関わらず、彼女は丁寧に私のブックカバーを購入したことをツイートしてくれた。たっぷりと写真付きで。

そうしてそれのRTに反応して下さったのが、私の大好きなお母さん(だと私が一方的に思っている愛しい人)であるnoterのはるさんです。

めっちゃ欲しいぃ~!!!
私も今すぐ誘惑に負けたいです!(。´Д⊂)
はるさん嬉しいです!ありがとうございます😭
謙虚に手招きしたいところですが、ここは誘惑に負けてしまいましょう。そのかわり、私が一生はるさんの文庫本(読まれるかどうかは分かりませんが)の世界を守ります!!

またもやこんなお返事を。私は本当に商売人になっていいのだろうか。いやもうなってしまったんだけれども(るんるんっ)。

文庫本読みます!かなり高頻度で読みます!!
すでにどっちのデザインにするかまで決めてますので、給料入ったら即購入です☺
よろしくお願いします♥

ああ……あれを言いたい。あれを……あれを……

もふー!

(拝借してしまったお詫びにご本人のページに繋げておきました。とても素敵な精神と安定感を持つ方です。著作権侵害にならなければいいんですけど……。ダメだったらこのくだりはすぐに消しますのでコメントお願いします←)


とにかく、はるさんが高頻度で文庫本を読まれる方で、心からもふもふしていた。(興奮しているという意味です)

そしてとうとう6月18日に2つ目のブックカバーが売れた。今度は飛び跳ねずに、なんだかしみじみとその感触を味わっていた。


だって、考えてみてほしい。

初めて描いた絵がプリントされた(低レベル)、ほとんど流通していない商品を(ニーズなし)、ど素人がせっせこせっせことミシンで縫った(信頼なし)ブックカバーが2つも売れたのだ。

この売れない商品の特徴3要素を突き抜けて、ふ、た、つ、も、売れたのだ。


これは、普通に奇跡だ。とてもお腹いっぱいだった。

その満足感を噛み締めながら、私ははるさんに直筆でメッセージを書き、名刺と一緒に小さな封筒に入れて、再度アイロンをかけたブックカバーに挟み込んだ(このとき絶対に当て布を忘れてはいけないのがポイントだ。跡がついちゃうから)。

透明なビニールで包んで、それを少し大きい封筒に入れて、送料の決済を済ませて、郵便局へと向かった。

郵便局で品物を預ける時は、もうお賽銭を投げているような気持ちだ。その場でパン!パン!と両手を2回叩いて目を瞑るという、あの気持ちだ。


はるさんの「世界」を守ってね。


不思議とその想いが溢れた。私がようやく生み出した一人の子供を、大丈夫か大丈夫かとそわそわしながら見送った。


はるさんが読む一つ一つの愛しい文庫本の「世界」を、ちゃんと守るんだよ。


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思い返してみれば、私は昔からとても影響されやすい人間だった。誰かの輝きを妬み、人の言葉を気にし、そうやって本当の自分は分厚い毛布で隠されていった。

何がなんだかわけが分からず、自分の意思を見失った。一部の人はご存知だと思うが、私は容易に人には言えない過去を持っている(『背仲』最終話の有料エッセイに綴ったことです)。

だから、喜怒哀楽は私の体から少しだけ浮いていて、それはきっと嘘だらけだった。少し浮いた表情が偽りの友人を作り続け、だから卒業式も何も悲しくなかった。

たくさんの別れは絶対に悲しいはずなのに、颯爽と私はその場を立ち去った。安心できるのは彼の背後だけで、いつだってそこに留まり続けた。


頑張っていた。頑張って生きているつもりだった。だけど、ものすごく怖かった。私にとって、人は、社会は、針であり怪物だった。


けれどある日、私はある言葉に出会った。心の底から敬愛している小説家の西加奈子さんの直木賞受賞作『サラバ!』に出てきた言葉。



『あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ』



この言葉を、私は何度紙に書いただろう。スマホにメモしただろう。何度書いてもタップしても、その言葉はやっぱり私の中でぶれ続けた。

けれど、ぶれるたびに私の前にまた現れてくれた。そして書いた。残した。頭に叩き込もうと努力した。何度も何度も何度も。


この言葉を、この言葉通りに信じたかった。

この言葉が大好きな私を、ずっと信じ続けたかった。


けれど人は社会は恐ろしくて、何度も手放した。何度も忘れた。この言葉を私の「世界」にしたかったのに、その「世界」は人に見られると瞬く間に消えてなくなった。

とんでもなく弱く、頼りない「世界」だった。すぐにポケットに入れて、隠せるような大きさだった。

私は臆病者だった。見栄っ張りな堂々とした姿は勝手に歩いていき、本当の私と言えば、その後を引きずられていく真っ黒な影の中に埋もれていた。ずっと、ずっと、ずっと。

それは孤独で、苦しいことだった。明滅する光のようなその言葉に、何度もよそ見をしながら、私は手を伸ばし続けていた。



あなたには「世界」があるだろうか。

あなただけが信じ続けている、言葉、人、愛があるだろうか。

それはぶれていないだろうか。人に社会に影響されて、馬鹿にされて、指差されて笑われて、私みたいにポケットに隠していないだろうか。


もし、手放そうとしているのであれば、私のブックカバーでそれを守らせてほしい。

あなたが信じた言葉を、ずっと守り続けたい。どんなに偏った考えでも、人には言えない心でも、誰にも内緒の恋でも、ずっとずっと守り続ける。


その「世界」はあなただけのものなんです。

あなたが大切にしている全てなんです。

手放してしまうほどだったら、1700円(※1)で手放さない道を考えてほしい。


あなたはあなたでいい。私も私でいい。

一人一人の心にある「世界」は、もう無条件でそこにあっていいのだ。


ただ、自分の「世界」を押し付けたり、誰かの「世界」を貶したりするのはやめてほしい。大きくとも小さくともその「世界」を持つことが、そしてそれを称え合うことが、自立した社会へと向かう盛大な一歩だ。


私はこれを自分に言い聞かせたい。そして、誰かにも言い聞かせたい。

この気持ちに気づいたのは、本当に最近のことだ。

どうして私が頑なにブックカバーを売りたいと思っていたのか。散々失敗し、それでも時間や手間のかかる手作りを選んだのか。

それは、全部このメッセージを伝えたいという私の願いから来ているものだった。これを伝えることが私の仕事だ。立派な仕事だ。たとえ稼ぎにならなくとも、誰かに気づいてもらえることが、その成果だ。


私の大好きな言葉たちを、手の中でしっかり包んでくれていたのがブックカバーだった。その頼もしさが私の無意識にいつのまにか染み付いていて、だから、咄嗟に私はブックカバーを売ろうと考えたのだった。

手作りというのは願掛けだ。願いを込めて、布を私の子供にして、よく撫でてから誰かに送り出す。


しっかり守ってね。絶対に「世界」を捨てさせちゃだめだよ。


私の小さな子供たちは、私の想いのカケラだ。それがあなたのお守りになるのであれば、私はいくらでも作り続ける。大変でも、たくさんのブックカバーを作る。


もし、あなたが全く本を読まなくて、ブックカバーを使わなかったとしても、あなたが自分の「世界」を保持し続けていれば、それだけで私のブックカバーは喜ぶ。

無理に使わなくたっていい。壁に飾ってもいいし、机の引き出しに忍ばせてたり、枕の裏に置いとくだけでもいい。それがあなたのお守りになっているのであれば、私のブックカバーはにこにこと笑っている。たまに見つめられるだけで照れる、とてもいい子たちなはずだ。


三笠さん、はるさん、あなたたちの家に送り出したブックカバーは元気ですか?ちゃんとあなたに寄り添ってますか?

どうして私がブックカバーを作ったのか、それはあなたたちにまだ言えてなかったけれど、私の存在に気づいてくれたとても優しいあなたたちの元へと向かった子供達は、絶対に幸せな顔をしているでしょう。大事にされているでしょう。私は勝手に安心しています。


私のブックカバーは、あなたの「世界」を守りたい。準備運動をしながら、その日が来るのを私の家で待ち続けている。

はやく貰って下さいとは言わない。じっくり考えて、大切にできるかどうかを判断して、そしてようやく決断してほしい。

もしかしたらお節介になってしまうかもしれないから。私のブックカバーがあなたの「世界」を壊す可能性だってあり得るから。


よく考えて、検討してみてほしい。

あなたにこの子たちが必要なのか。私のこの考え方が、あなたの世界にフィットするのか。うざったくないか。物足りなくないか。よく考えてからあなた好みの色を選んでほしい。

在庫がなくなっても、また同じものを作る。時間はかかるかもしれないけれど、絶対にあなたに届ける。これは私の仕事だ。自分で始めた仕事は、最後まで責任を取るつもりだ。


でも、まだまだ販売者として未熟者だから、今までみたいに失敗することがこれからもあるかもしれない。いや、絶対にあると思う。けれど、そのたびに私はその失敗を踏み台にして、自営業者としての心得を学んでいきます。身につけていきます。

だから、どうか作り続けさせて下さい。私に誰かの「世界」を守らせて下さい。


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随分と偉そうな言葉を並べてしまった。こんなことをはっきりと言えるほど、私はまだ強くないというのに。

これだけブックカバーを作っても、いまだに心が揺れることがある。悲しいことがある。苦しいことがある。


けれど、これからも私は、なんとかして続けていけると思う。いや、続けていきたい。

ビジネスは人と運だ。この3ヶ月間でそれを実感した。私はマーケティングが苦手だから、どうしてもそれらに頼らざるを得なかった。


まず、私の彼。彼が私を怒ってあの言葉をかけてくれなかったら、いまだに私は「やるやる詐欺」を続けていた。

忙しい合間を縫って、あなたはこっそり『背仲』を読んでくれていたよね。この作品がおすすめnoteにピックアップされたことを連絡すると、とても喜んでくれたよね。

ここはこうした方がいいとか、この方がおもしろいとかも全く言わなかったよね。私はそれがとても嬉しかった。安心した。

それだけで有難いのに、宣言通りあなたは初任給から私にお金を出してきた。絶対にそんなの受け取れないのに、いつも「投資だ」といって置いていくのだ。その上自分の家族用にとわざわざ私のブックカバーをショップページで買ってくれた。

悔しいよ。全部返したいよ。けれど、今はあなたのお金がブックカバーの材料と、作り手である私の命に変わっている。あなたの行き過ぎた良心で、私はこのビジネスを続けられている。

情けないお姉さんは、一生あなたに頭が上がらないでしょう。散々迷惑をかけて、それでも後ろに隠れてしまうときがあるでしょう。

あなたを心から尊敬します。あなたはまっすぐに自分の夢を叶えた。だから私も、少しずつ自分の夢を叶えていきます。



そして、私の両親。いまだにいい目で見てはくれないけれど、家事をやる代わりに1年間だけ税金は納めてやると言ってくれた。

私のブックカバーを「あんなの」と称した祖母は、お小遣いとは思えないほどの額を私に渡してきた。いつもご飯を作って掃除をしてくれるその給料だって。

なんでそんなにみんな素直じゃないんだ。

あなた方のそういうところに、私はとてもよく似た。文字でしか本音を表せない。だからここに書く。ありがとう。



最後に、私のスマホやパソコンの液晶画面の向こう側にいる皆さんたち。

小説を書く場所としてnoteを選んだこと、それは大正解でした。山あり谷ありだったけど、あなた達に出会えて、お互いの心を覗き合いながら毎日おしゃべりをすることができて、私は幸せ者です。

私が小説を書くことを許してくれるどころか、褒め称えてくれる皆さんは私の命です。あなたの言葉があるから、私の言葉は生まれています。

これは謙遜ではありません。事実です。正直者の私を引き出してくれているのは、皆さんのぬくもりと優しさです。そして、ユーザーをまるっきりいい人に変えてしまう、このnoteという場所とシステムです。

『背仲』の最終話で与えられたお金が、私が文章で稼いだはじめてのお金でした。全部で6000円でした。そのお金が今、私の血液を流れています。そして心臓が動き続けています。

命を与えてくれてありがとう。あなたが許してくれる限り、私はずっと文章を綴ります。


そして、ブックカバーを購入してくれた三笠さん、はるさん、本当にありがとうございました。

実力なんて言うけれど、やっぱりそれは嘘です。あなたたちが商品を購入して、ツイートまでして世に広めてくれたから、少しずつ私のブックカバーは見られ始めています。愛しい人たちから、新作商品への予約が入っています。

何度でも言うけれど、素人絵描きによる素人ブックカバーです。ニーズもほとんどありません。それにも関わらずあなたたちが「いい!」と叫んでくれたから、安心して私の商品を見てくれている人たちがいます。

何も持ち合わせていなかったブックカバーに「信頼」を与えてくれたのは、間違いなくあなたたちです。あなたたちから広がっていく枝を、どうかこれからも見守っていて下さい。



この通り、私は今でも自分の力だけでビジネスをできていない。彼や家族からお金を貰って、たくさんの声に励まされながらなんとか気持ちを文章にしているという、クズ野郎です。ヒモです。

1年間で2社を辞め、ほんのちょっとの貯金を握りしめながらうずくまり続けていた私は、でも、こうやって夢を追いかけられていることが幸せで仕方がありません。

誰かに頼らないと生きていけないヒモは、無償の愛とお金で奇跡的に活動を続けることができています。

だから、もし私がヒモが脱出することができたら、今度は私が誰かに愛とお金を与えます。自分の生活費だけを借りて、あとはいくらでも回します。

たった今預かっているお金も、私は文章とブックカバーに変えます。そして誰かが望んでくれるのであれば、私はその人の「世界」を守ります。とても素晴らしい言葉を見つけたら、サポート機能でちゃんと対価を払います。


相変わらずひもじい生活ではあるけれど、今、私の心はこってりと満たされています。私のハンドメイドストーリーはまだまだ終わらないでしょう。まだ、たったの3ヶ月。きっとこれからが本番です。

ここまでを語るのに1万5千字を費やしてしまった私は、1年間この活動を続けたら、それを語るのに何万字を費やしてしまうのでしょう。

簡潔に話したかったけれど、できなかった。どれもが私の大事な経験で、省略することなんてできなかった。




ここまで読んでくださった皆さん、本当にお疲れ様でした。1万5千字の宣伝広告はいかがだったでしょうか。強烈でしたか?退屈でしたか?どちらでもいいんです。読んでくれたことがとにかく嬉しいんです。

でも、ちょっとだけブックカバーが欲しくなっていたら、これほど嬉しいことはございません。これはもう、私の全力の宣伝なんですから。




ここまで書いてきて、ようやく恥ずかしくなってきました。

でも、絶対に消しません。これが私の信じる「世界」だから。

2019.7.3 Koji


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※1:11月より商品の価格改定をさせて頂きました(詳細はこちらをご覧下さい)。


2019.12.31 追記
続きの物語をアップしました。
「ブックカバーは「世界」を守りたい」によって売り上げが爆発的に上がった心象風景。しかし、その先に待ち構えていたのは___。



* 手作りブックカバーのお店「心象風景」はこちら *


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膨らむように生きてゆく🎈
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「文学 × アート」をモットーに書いたり描いたり作ったりするマルチアーティスト。手作りブックカバーのお店「心象風景」店主。小説 / 抽象画 / お店ブログ / 連載「ゆめごと」 ショップはこちら👉https://koji-bookart.jimdosite.com/

コメント17件

川中紀行さん

コメントありがとうございます。
紙製のブックカバーを集められていたなんて、素敵なコレクションですね。それもそれでまたいいと思います。
お互いに、お互いの手に馴染むブックカバーをこれからも大事にしていけるといいですね☺️読んでくださりありがとうございました!
Kojiさんはじめまして。
ツイッターでフォローさせて頂いたのを機に改めて読み直させて頂きました。
言葉や、物語や、文字の力を信じる一人として、それを素敵なブックカバーで守ろうとしてくださる方の言葉を、しっかり噛み締めさせて頂きました。応援させて頂きます(正座)。
考え之介さん

コメントありがとうございます。そしてツイッターもnoteもフォローありがとうございました😊

言葉の力、物語の力、文字の力。私もまさにそれらの力を信じながら生きています。だからこそ、各々が大事にしているものを守りたいと思っているのかもしれません。
長い文章だったと思いますが、読んで頂けてとても光栄でした!私も考え之介さんの活動を応援しております!(正座🙇‍♂️)
sorairohitoriさん

コメントありがとうございます。ドラたんさんのラジオから読みにきて下さったのですね!とても嬉しいです😊
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