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本命面接・最終面接までの時間の使い方

今年の就職活動は新型コロナウイルスの影響を大きく受けており、多くの企業で採用活動は後ろ倒し。なかには中止や中断を余儀なくされた企業も出てきました。

そんななか、これからがいよいよ本命企業の面接、あるいは最終面接だという人や、これまでいろいろ受けてきた結果、ここから改めてリスタートする人もいると思います。

そうした流れのなかで、もし次の面接までに少し準備の時間があるのであれば、ぜひそれまでに見直してみてはどうかと思うことを今回は整理しました。

■1:暗記練習ではなく理解に力を注ぐこと■

この時期、大学や就職支援機関での模擬面接(WEB模擬面接含む)に力を入れている人もいると思いますが、練習をすればするほど逆効果になっていく人がいます。

上手くなる人は様々な質問を経験することで自分のことを考え、自己理解を進める機会になると同時に、回答していくことでボキャブラリーも増えることで自信をつけていきます。

逆に練習によって下手になってしまう人は単に暗記を完璧にしてスラスラ噛まずに話すための練習になっていることから、逆に大切な気持ちの表現なども忘れ、全く相手の心に響かないものに陥っていくのです。

昨日の記事のテーマにも取り上げたように、暗記するということは理解することを捨てたということになります。

例えば皆さんも心から好きなアーティストの魅力などを聞かれたとして、何かを読んで暗記しなければとても答えられないということはないのではないでしょうか?それは本気で十分に相手の魅力を理解しているからだと思います。

好き過ぎるがあまり、その魅力を話すときには必死で噛み噛みになるかもしれませんが、だからこそ本気の思いが伝わるわけですよね。

スラスラ噛まずに話すことに何のメリットもないのが面接なのです。

従って面接に向けて大切な準備とは相手のことも自分のことも徹底的に理解すること。そのためにさらに業界・企業研究や自己分析を深める時間を取ってほしいと思っています。

自信を持って理解できたといえる時、きっと企業からの質問に対してもぜひ聞いてほしいと思えるまでになると思いますよ。

■2:志望動機や自己PRをブラッシュアップすること■ 

3月に提出したESの志望動機や自己PRの暗記にいまも精を出している…こんな光景が今年も多く見られます。

もちろんその時の志望動機が説得力のある自分と企業との接点や秀逸な企業分析、高い問題解決意識などが表現できていればいいですが、就職活動がスタートした3月段階での浅い理解の範囲での内容のままだとしたら、面接に向けてさらにブラッシュアップしていくことは当然の努力事項だと思います。

この前も3月の提出時にはまだ感染が広がっていなかった新型コロナウイルスの影響など考えずに志望動機を作り、それがその時期に通ったからといって、その志望動機をそのまま先月の面接で話したという学生がいました。

それはインバウンドの追い風を受けて成長する御社という企業研究に立った志望動機だったということで、その企業には落ちたとのこと。

特に今年の就職活動では新型コロナウイルスというキーワードは避けては通れません。

新型コロナ禍における就職活動であり、就職であるということを主体的に受け止め、この事態のなかでも覚悟を持って新卒採用を決行する企業の期待に応えられる、そんな志望動機、自己PRにブラッシュアップさせたいですね。

■3:入社後を語れるようになること■

よくtwitterでも企業は学生の考え方を面接評価のうえで大切にしていると言ってきました。

考え方によっては本人の能力が組織にとってプラスに働くこともあれば、大きなマイナスに働くこともあるからです。

その考え方を知るうえで企業が大切にしているのは入社後のことに関する質問です。入社後は未来であるため、皆さんの経験ではなく考え方がベースになった回答になるからです。

その考え方は自己中心であるのか?あるいは利他志向があるのか?私欲に満ちているのか?あるいは企業と共に築き社会と共にある未来を展望できているのか?

もちろん経験がないからといって「経験がないことなので分かりません」という回答は望んでいません。経験がない分、仕事研究や業界・企業研究を行う必要があるわけです。

最終面接でもこれまでの面接通りに志望動機や自己PR、学チカを準備していったら、聞かれたことは全てこれから先のことばかりで撃沈…とは毎年の先輩たちの振り返りです。

自分の入社後、会社の未来に対してしっかり自信を持って考え方を述べることができるよう準備を進めていきましょう。

図1


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