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新規事業を考えろと言われたら

 時代の変化と伴に様々な事業が変革せざるを得ない状況になり、これまで当たり前に通用していた事業が継続できなくなってきています。古くから続く多くの会社が既存事業の継続に限界を感じ、でも従業員とその家族を養う為に新たな一手を考えます。今や新規事業が流行りなのかと思うほど、様々な企業で新規事業の検討が行われています。明日突然、上司が貴方に「新規事業、何か考えてよ」と肩を叩く事は十分あり得ることだと思います。本日はその様な内容です。

 新規事業畑で活躍されている人には釈迦に説法かと思いますが、新規事業は”やりたいこと”や”思いついたこと”をやるだけではダメです。以前。この様なツイートをしました。

 新規事業を考える人なんて、この世に何百万人といます。貴方が「こんなことやりたい」「こんなことできると良いな」と思ったことは、世界中の数百人が既に考えています。とっくに考えているその人達が残念ながらなかなか良いサービスを世に生み出せていないのは、それだけ課題解決が難しいからです。そんな課題に後発の貴方が画期的な解決を実現できるでしょうか。普通に考えてできないですよね。

 では、新規事業はどう考えれば良いか。それはとてもシンプルです。貴方が勤める会社の強み(アセット)を再確認するのです。どんな会社でも、これまで繁栄できてきたには必ず特別な理由があります。その理由こそ会社の強みであり、他社に勝っているポイントだと思います。このポイントを活かせれば新しい試みに成功する可能性がグッと高くなります。以前、この様なツイートをしました。

 何年も続いている会社には、必ず他社に負けない強み(アセット)があるのです。そして、その強み(アセット)は時を経れば経るほど巨大化していき後発を寄せ付けません。これこそが企業の最大の強みであり、この強み(アセット)を活かせる新規事業は成功の可能性が高いです。

 最近はスタートアップが多いですが、そんな企業に強み(アセット)が無い場合、成功は難しいかと疑問に思われるかもしれません。答えはシンプルで、強み(アセット)が無いスタートアップは成功しません。やる気や人脈だけで成功するような簡単な話ではありません。以前、このようなツイートをしました。

 メルカリを筆頭に輝かしい成果を治めるスタートアップは増えてきました。そして、今や誰もが簡単に起業できる時代なので夢追いがちかと思います。ですが成功しているスタートアップは必ず何かしらの強み(アセット)を持っています。これが無いとスタート地点にすら立てないのが事実です。

 企業勤めの貴方がもし「新規事業、何か考えてよ」と言われたら、まずは勤めている会社が他社より優れている点を考えましょう。必ず何か一つはある筈です。そして、そこで見つけたことを軸に、「では次に何ができるか」を考えましょう。「何をしたいか」から考えてはいけません。

 新規事業というと極一部の人しか対象にならないかもしれませんが、この考え方は既存事業の伸ばし方にも通じます。対応している現職の仕事を一皮剥かせ成長させることは誰もが考えるべきですが、それも何でもありで考えるのではなく、まずは自社の強みの再認識から入りましょう。そこから考えると、自然と現実的な既存事業の発展方法が見えてくる筈です。


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